【早期対処必須!】猫の脱水症状と4つの対処法

猫はもともとあまり水分を摂らない動物ですが、人間と同じで必要な水分を摂らないと重篤な症状を引き起こしてしまいます。

食事だけではなく、普段から飲んでいる水が命をつなぐ大切なポイントです。

あまり大きな症状が出てくることが少ないので、脱水に気付かないことも多くあります

脱水症状を起こしていると気づいた時には思った以上に深刻なケースも…。

そこで、脱水になってしまう原因や『簡単にできる対処法』を確認しておきましょう。

何が起きても焦らないで的確に、素早い対処が大切なひとときを過ごすためにもおすすめです。

猫が脱水症状を引き起こす4つの原因とは?

猫が脱水症状を引き起こすのは、

・熱中症
・腎疾患
・消化器系の疾患
・感染症

などが原因であることが多いです。

比較的寒さに強い猫ですが逆に暑さには弱い子も多く、熱中症は多い原因のひとつです。

また、内臓の疾患でも脱水症状を招いてしまうことがあります。

子猫や老猫の場合には特に水分の摂取量が低下したり、足りないということもあります。

小さな気付きが脱水症状の原因を見つける鍵です。

普段から様子をしっかりみていつもと違う所がないかをチェックしましょう。

猫の脱水症状の初期症状と見分け方

脱水の初期症状は・・・

・元気がなくなっている
・食欲の低下
・あまり水を飲まない
・睡眠時間が増えた
・尿の色が濃い

などが見られる場合があります。

猫ちゃんごとで症状の出方の違いはありますが、1つの目安としてチェックしてみてください。

あわせて、猫ちゃんの口の中をチェックしてみるのもいいです。

・乾燥しすぎてないか
・色はピンク色か(薄くなってないか)

などがチェックのポイントです。

異常に乾燥していると脱水の可能性があります。

また、色合いが薄い場合には若干の貧血傾向も見られることがあるので色の確認も一緒にすると便利です。

脱水の症状がみられる場合には、早期の対処が必要になります。

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猫が脱水症状を起こした時の4つの対処法

①電解質入りの水分を補給する

脱水と言っても水分だけが足りない状態ではなく、水分と一緒に『電解質』も失っています。

水だけを大量に補給すると、電解質のバランスがより悪くなり脱水症状を悪化させてしまうことも・・・。

なので、水分補給は電解質も意識するといいです。

電解質は、スポーツドリンクなどに含まれるナトリウムなどのこと。

簡単な方法としては、電解質が含まれているスポーツドリンクを水で1.5〜2倍で薄めて飲ませることです。

水分をしっかりと浸透させて電解質の補給もできるため、脱水の対策に効果的です。

自力で飲めない場合にはスポイトで口に垂らしてあげるなどの対処を行い急ぎ動物病院に受診しましょう。

②ウェットフードなどで水分を補う

子猫の場合や老猫の場合には水分が多く含まれているフードを活用してみましょう。

ウェットフード、スープ状のフード、ゼリー状のおやつなどで水分補給をこまめにしてあげるのも大切です。

今では、水分補給やカロリー補給をメインとしたフードも売られているため対処がしやすくなっています。

あまり食べたことの無い時には意外にも食いつきが良いので、手軽に対処できるおすすめの方法です。

③注射器やスポイトで水分を強制的に入れる

水分を自力で摂取できない時には注射器やスポイトで水をあげましょう。

この時に使う水分も電解質入りの水分を使うのがおすすめです。

ある程度水分補給をしたら、病院に受診をしてしっかりと診察を受けましょう。

自力で摂取出来ていない場合には、何らかの病気や老化も関係してきます。

普段からの水分不足の原因もわかるきっかけとなります。

注射器やスポイトで水分を補給する時には口が傷つかないように慎重に行いましょう。

場合によっては拒否をしめしたり、誤飲してしまうため無理な時にはすぐに病院という選択肢がおすすめ。

無理をして傷つけてしまう前に対処がポイントです。

④動物病院に受診をする

脱水の原因はとても多いで、急いで動物病院に受診をするのも大切です。

人間と違い汗がでないので、熱を自分で下げるのは苦手なのも特徴的。

・ぐったりとしている
・体が熱くなりすぎている
・息が荒い
・水をあげても全く飲まない

などの時はすぐに病院へ行きましょう。

冬場にこたつの中で脱水を引き起こしていることもあるため、『小さな気付き』がとても大切です。

病院では点滴の治療が主に行われ、必要な栄養素をしっかり補給できるため最も効果的な対処となります。

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猫の脱水症状に対処する時の注意点

水分が摂りにくい環境になっているかもしれないため、器や水を摂りやすくする工夫をしてみましょう。

思った以上に動くのが面倒になっているケースもあります。

いつでもどこでも水が手軽に飲める環境作りも対処のひとつです。

また、水分補給の電解質が含まれた飲料水をそのままあげると別の疾患を起こす原因になることも・・・。

かならず水で薄めてからあげるようにしましょう。

猫の脱水症状を予防するためにも

過ごしやすい環境を整えてあげる、水を飲みやすくするなどの工夫はしていくのが良いですね。

毎日のふれあいでは脱水になっていないかをこまめに確認していくのも大切です。

飲水が冷たすぎて飲めない時もあるので、温めるなどの工夫をするのも良いですね。

普段から予防するためにも、毎日の水分量には注意をして室温や過ごしやすい環境づくりも意識していきましょう。

まとめ

猫は自分で体調不良を訴えることができません。

気づいた時には深刻なケースも多く、対処をしても間に合わないことも・・・。

大切な家族を守るためにも病院という選択肢もしっかりと視野に入れておきましょう。

水分は健康維持にも大切なポイント。

不足してしまうと数日で悪化してしまい、対処が遅れて…となることもあります。

毎日の水分と健康維持に意識して暑い夏を乗り越えられるように工夫してみてくださいね。

ラス
ラス

人間でも注意が必要な水分補給。猫ちゃんも同じく、こまめに様子をみてあげないと脱水症状になってしまいます。

猫ちゃんがいつの間にかぐったりしている・・・ということがないように、飼い主さんがしっかりとチェックしてあげたいですね!

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