【短気で神経質な猫】ロシアンブルーの魅力は飼い主に忠実なところ

ロシアンブルーは、名前の通りロシア原産の猫ですので寒さに強く、気候的な面では日本でも飼いやすいといった声も聞きます。しかし飼育していると「凶暴で困っている」「デブ猫になった」「鳴く回数が多い」などイメージと違うという方もいるようです。

今回はシルバーグレーの被毛が魅力的なロシアンブルーについて、性格やしつけの方法など紹介していきます。

ロシアンブルーの特徴

ロシアンブルーの毛色は、ブルー(灰色)単色と決まっています。

猫の基準では、グレー(灰色)のことを「ブルー」と呼びますので注意してくださいね。

毛先はシルバーのため光沢ある被毛の持ち主です。短毛種ですが、被毛は二層構造のダブルコート。触り心地も、柔らかくなめらかな被毛をしています。

くさび型の小さな目の色は、こちらもエメラルドグリーン単色になっています。

頭のサイズは小さく、大きな耳は離れ気味。

ロシアンブルーは口角が上がっている唯一の品種です。表情が笑って見えることから「ロシアンスマイル」と呼ばれており、この顔立ちにメロメロな愛猫家が沢山いるのです。

また手足が細くしっぽも長いので無駄のない筋肉質な体型をしています。

体重はオス猫、メス猫ともに:3~5キロが標準体重です。中には6キロ超えのデブ猫酸も存在しています。原因は食べ過ぎによるものなのでフードの管理は徹底してください。

見た目で「ロシアンブルーだ!」と分かる品種だと思いますよ。

 

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ロシアンブルーの歴史

原産国は名前の通り「ロシア」ですが、北極圏にちかいアルハンゲル島で自然発生した猫といわれています。その後、船乗りによって1860年代にイギリスに連れていかれ、飼い猫として定着した説があります。

1880年代から「アークエンジェルキャット」という名前でイギリスのキャットショーに出はじめるとヨーロッパで人気を得ます。

高貴な容姿をもっているだけあり、ロシア皇帝やイギリスのビクトリア女王の寵愛を受けていた品種です。

しかしロシアンブルーは、第二次世界大戦がはじまると固体数が減り絶滅しかけました。繁殖家は、さまざまな灰色猫の交配を繰り返し、現在ではロシアンブルーの個体数も回復しつつあります。

現在、目にしている細身のロシアンブルーは、初代ロシアンブルーの容姿と異なっている点もあり、原産国はイギリスと唱えている人も存在しています。

ロシアンブルーのしつけや飼い方

ロシアンブルーは犬のように、飼い主に忠実。このため飼育したてのしつけが重要ですが、賢いのでトイレや、お水、フードは比較的早い段階で覚えます。

とはいえ猫は新しい環境になれるまで2週間程度かかりますので、この時期は、猫が気にいったゲージや、ペットショップやブリーダーの匂いがついた箱の中で休ませてあげるといいですよ。

①家具の配置や寝床を工夫する

ロシアンブルーは運動量が多く、高いところを好みます。食器棚や本棚の上は何も置かず、キャットタワーも設置するといいですね。

段ボール箱を横にして隠れる場所があると安心するので、工夫をして作ってみてください。

ラス
ラス

我が家の猫は、クローゼットにある箱の中で服と一体化しながら寝ています。

②一人遊びが好き

独立心が高いので、一人遊びを好みます。ネズミのおもちゃで、ひたすら遊んでいるイメージです。部屋の端から端まで走り回っている感じです。

積極的に自分から遊ぶタイプですので、おもちゃを探して咥えてもってくる器用さがあります。部屋中走り回っているので、夜中はうるさいと感じるかもしれません。熱中をしてくると、しっぽはふくらみ興奮度マックス!といった感じです。

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③ロシアンブルーでも鳴く時は鳴く

ロシアンブルーは別名サイレントキャットと呼ばれており、鳴かない猫といわれていますが、「鳴かない猫はいない!」と考えてください。

夜鳴きの回数が多い場合は、猫と接している時間が少ないか、何か不満がある証です。ロシアンブルーが好む「おもちゃ」をたくさん用意しておくことをオススメします。

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4、ロシアンブルーの性格は?

癖が強い猫と知られているロシアンブルーですが、どちらかといえばプライドが高い猫になります。我が強いので「嫌なことは嫌」という徹底ぶりです。

 ①ロシアンブルーが凶暴化するのは飼い主との相性次第

ロシアンブルーが凶暴と感じている人は、家族の中でも、好む相手を選ぶため、気に入られるかは相性次第といったところでしょう。嫌いな人に触られると「イヤー!」と叫びます。

縞模様やサビ模様、トラ柄が入っていない猫は、自然界で外敵に見つかりやすいので、単色の猫は警戒心が強い傾向があります。おのずと性格も神経質になったのでしょうね。

②ロシアンブルーは人前がとにかく苦手                                                        

知らない人に怯える傾向があるので、キャットショーに向いていない猫として扱われています。人見知りするので、猫カフェにもロシアンブルーは少ないと感じます。

飼育経験が浅い方の場合は、メス猫は気が強いのでオス猫をオススメします。

③ロシアンブルーは飼い主にやきもちを焼く

嫉妬心が強いので、飼い主が他の猫を可愛がると、やきもちを焼く傾向があります。

信頼関係を結んだ人にはベタベタしますが、猫よりも人間を独占しようとします。ただ誰にでもなつくような性格ではないので、来客がくると逃げていきます。

「そして遠いところからジッと見ている…」といった不思議な猫です。他人に自分の体を触らせない徹底ぶり。

このような性格をしているので近年の繁殖家は、神経質な猫を親猫として使わないなど改良を重ねています。

ロシアンブルーの手入れは子猫から慣れさせておくこと

ロシアンブルーは短毛種ですが、ダブルコートなので抜け毛は多めです。

ブラッシングでお手入れをしていきますが、子猫の時から慣れさせておかないと、嫌がり反撃される可能性があります。習慣化していないと毛を飲み込む、皮膚炎の原因にもなりますので、コミュニケーションも兼ねて慣れさせてください。

まとめ

ロシアンブルーは短気で神経質なイメージが定着していますが、猫の性格は環境によって左右されます。

子猫はとくに敏感で臆病ですので、新しい環境になじめず体調を崩す猫もいます。小さな子どもがいる家庭では怖がりますので、遊ぶ時間を決めてあげるといいですよ。

つねにプンプンと怒っているわけでもないので、状況を判断できるように飼い主が慣れていくしかありません。飼い主のいうことを聞くので「もってこい」「ダメ」といった言葉を覚えます。

ラス
ラス

心を許した人には甘える面もあるので、ギャップに魅力を感じるはずです。逆に甘えすぎて困るといった方もいますが、飼い主にしか見せない姿なので、時間がある限り可愛がってあげてくださいね。

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