猫が大暴れ!シャンプーを失敗した時に飼い主が知っておきたい対処法

猫をシャンプーしようとすると暴れて困った経験ありませんか。引っ掻かれたり「この世の終わり」のような雄叫びをあげたりと手に負えません。

蛇口から出てくる水は飲みたがるのに本当に不思議ですよね。猫のシャンプーを失敗してしまう理由は、飼い主側にあるわけではなく猫の性質にあります。

この記事は嫌がる猫をシャンプーするため、飼い主が知っておくべき対処法についてご紹介していきます。

猫のシャンプーを失敗する理由は猫の本能によるもの

猫は水を苦手とする生き物。

これは猫の先祖(リビアヤマネコ)が乾燥地帯出身ということもあり、大量の水を必要としていないのが原因とされています。

さらに猫の被毛は、水をはじかない体質のため、被毛を振らすとべったりした感触に変わります。

このため圧の強いシャワーと、何をされるか分からない恐怖が重なり、シャンプーが苦手という猫が少なくないのです。なかなかシャンプーが慣れないのも猫の本能なので仕方がないのかもしれません。

しいて飼い主に欠点があるとするなら、それは時間をかけすぎていると言ったところでしょうか。

実際、プロのトリマーは猫のシャンプーに2人体制で10分程度しか時間をかけません。

自宅の場合ですと、猫をおさえる係がいませんしね…どうしてもシャワー片手に猫を追いかけるというサイクルになってしまうのです。

猫のシャンプーの必要性とは?

猫は自分でグルーミングをする生き物なので、とってもきれい好き。基本的に飼い猫であればシャンプーは必要ではないと言われています。

グルーミングは敵や獲物に見つからないように臭いを消す行為

猫はザラザラした舌を使って食べ物や体の汚れを取る習性があります。

飼い猫に手を舐められると「ジョリジョリ…」として何とも言えない気分になるのですが…

このザラザラした舌で、被毛についた細かな汚れやほこりを取りのぞいています。

またストレスが溜まった時や、嫌な臭いがついた時にもグルーミングできれいにしています。

猫は自分で被毛を健康に保ち病気の防止や臭いを消しているので、基本的にシャンプーは必要ないのです。

関連記事:愛猫のために知っておくべき!抜け毛の原因と病気とは?

猫のシャンプーはシャンプーは健康を保つために必要

じゃあなぜ猫用のシャンプーが売られているのか不思議ですよね。

高温多湿の日本ではノミやダニが繁殖しやすいですが、猫の首周りのグルーミングが届かない場所、自分で舐められない場所はノミやダニが付着しやすいです。

ほかに、

・去勢をしていない猫
・散歩猫
・肥満猫
・老猫
・長毛種
・白猫
・毛がカールしている猫
・被毛がない猫
・タバコを吸っている家庭の猫

などは汚れと臭いが目立つため、定期的なシャンプーを推奨しています。

 

完全室内飼いに比べて外に自由に行き来している猫は、足やお尻に汚れがつきやすく、去勢をしていない猫は発情期になるとマーキングがあるので臭いがきつくなります。

 

 

ペルシャやチンチラといった長毛種、被毛がカールしているセルカークレックスなどは、お腹の部分に抜け毛が絡まりやすい体質です。皮膚から分泌された皮脂や汚れがつきやすいので毛玉対策として年に1~2回を目安にシャンプーをしていきます。

 

 

また、被毛がない品種代表猫で有名なスフィンクス。スフィンクスも実際にはシングルコートといって薄くて細い被毛が存在しています。

毛がない猫であっても皮脂汚れは体に付着したままですので定期的なシャンプーが必要になってきます。

関連記事:上手にお風呂に入れる3つのコツ

シャンプーを失敗する時は?

実際に洗うと分かりますが、猫は濡らすだけで「この世の終わり」みたいな叫び方をしてきます。もう近所迷惑レベルです。このため猫のシャンプーは、暴れて困るという飼い主も少なくありません。

どうしてもシャンプーを失敗してしまう場合は、

・洗い流さないシャンプーを使ってみる
・ペットショップ・動物病院にお願いをする

といった方法があります。

 

洗い流さないシャンプーを使ってみる

シャンプーを失敗した時は無理をせずドライシャンプーに切り替えていきましょう。

ドライシャンプーとは、水を使わずに猫の汚れや臭いを落とす商品。

リンスインタイプ、スプレータイプ、泡タイプ、粉タイプと種類が豊富です。

使い方もとっても簡単。

1. 手やペーパーにシャンプーを出す
2. 猫の体に揉むようにつけていく
3. 汚れが落ちるまで繰り返す
4. 乾いたタオルで体をふく
5. ブラッシングをする

被毛が濡れたままになりますが、ドライヤーで乾かす必要はありません。

シャンプーほど洗浄力はありませんが、冬の寒い時期や、猫がシャンプーを嫌がる時にオススメです。

 

以下オススメのドライシャンプーを紹介しますね!

 

・ゾイック (ZOIC)ドライシャンプー(200mL)

外部リンク:ゾイック(ZOIC)ドライシャンプー(200mL)

 

・現代製薬 水のいらないシャンプー GSドライシャンプー 犬猫用 200g

外部リンク:現代製薬 水のいらないシャンプー GSドライシャンプー 犬猫用 200g

 

・ライオン ペットキレイ 水のいらないリンスインシャンプーやさしいフローラルの香り愛猫用

外部リンク:ペットキレイ 水のいらないリンスインシャンプー愛猫用 200mL

 

・洗い流さず使えるロハスジョーカー泡ケアシャンプー

外部リンク:ジョーカー ロハスジョーカー泡シャンプー400ml

 

・ナチュラル重曹 洗わないスプレーシャンプー 犬猫兼用(400mL)

外部リンク:ナチュラル重曹 洗わないスプレーシャンプー 犬猫兼用(400mL)

 

ペットショップ・動物病院にお願いをする

・猫のシャンプーサロンの料金

被毛の長さや体重により料金が変わりますが、ペットショップや動物病院での料金は、

・短毛種4000~5000円前後

・長毛種5000~6000円前後

が目安になっていて、オプションとして爪切り・肛門絞り・耳掃除などもあります。

 

サロンや動物病院でのシャンプーは、ワクチン接種をした猫が対象となりますので注意してくださいね。

 

ペットショップでのシャンプーは犬を扱っている場合が多いので、猫の経験が浅いサロンは避けるべきでしょう。店内が清潔で、ガラス越しでチェックができるサロンを選ぶようにしてください。

 

猫は縄張り意識が強い動物のため自宅以外では、暴れることもあります。

慣れないシャンプーで精神的に不安定になりがちですので、警戒心が強くなり威嚇や攻撃する場合もあります。

近くにサロンがない場合や体調面で不安な場合は、動物病院がオススメです。

シャンプーやトリミングを受付けている動物病院もあるので、確認をしてみるとよいでしょう。

まとめ

同じネコ科の中で、はジャガー、スナドリネコ、トルコ出身のターキッシュバンは、水を怖がることがなく泳ぎも得意です。日本のペットで水を怖がらない猫は少ないと考えましょう。

猫のグルーミングがしっかりとしていれば、基本的にシャンプーは必要ありません。フケや汚れ、臭いが目立つ時だけ、シャンプーをしてあげると良いですね。

シャワーも慣れていない猫にとっては恐怖でしかありません。嫌がる猫を無理矢理シャンプーしても、飼い主が怪我をする危険性もあります。

水を使わないドライシャンプーであれば、猫を清潔に保てますので、試してみてはいかがでしょうか。

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