【命の危険も!】猫のビタミン欠乏症に効果的な4つの対策

人間や猫の身体の健康維持に必要不可欠なのがビタミン類です。

小さな体でも思った以上に多くの種類のビタミンが猫の健康を支えています。

微量でも身体に与えている影響は大きく、欠乏してしまうと命に関わることも・・・

体調不良のサインなどを見逃さないでしっかりと食生活を見直してみましょう。

必ず同じフードではなく、ちょっとした工夫が健康支えるポイントになっています。

猫にビタミンは必須なの?

意外と知られていないのが猫にビタミンが必要なのかという点です。

実は思った以上に多くの種類のビタミン類が必要で、ドライフードや総合栄養食にも配合されているものが多いんです。

ちょっと持っているフードを確認してみてください。

栄養素が多く含まれており、バランス良く接種できる給与量なども記載されており健康の指針として使えますね。

猫に必要なビタミンは・・・

ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB3(ナイアシン)、ビタミンB6(ピリドキシン)、ビタミン12(コバラミン)、ビタミンC、パントテン酸、ビタミンM(葉酸)、ビオチン、コリン、タウリン

・・・並べてみると思った以上にたくさんありますね。

これらをしっかりと補えるようにフード選びや対策を覚えていきましょう。

かと言ってもそこまで難しいことではなく、ちょっとした工夫で対策ができます。

猫のビタミン欠乏症が起こす疾患や症状

猫が必要とするビタミンは多いのがわかりましたが、ビタミンが足りなくなるどのような状態になるのかもチェックしておきましょう。

ビタミンA欠乏症

ビタミンAは魚や卵に含まれる栄養素です。

蓄積される栄養素なので過剰に接種しても健康に良くないため注意しておきましょう。

皮膚疾患、目に見える脱毛、目が悪くなるなどの症状を引き起こしてしまいます。

歩き方や物によくぶつかっている時には栄養素の不足を疑ってみましょう。

ビタミンB欠乏症

最も多い猫のビタミン欠乏症がこのビタミンB欠乏症です。

皮膚疾患を起こすほか、嘔吐・食欲不振・体重の減少・痙攣などが起きてしまいます。

抵抗力を下げてしまうため、ウイルス感染にも繋がりやすく命の危険も。

猫は落ちてしまった体力を元に戻すまで時間がかかるほか、負担も多くなってしまいます。

ビタミンBの欠乏症の原因は甲殻類や生魚の食べすぎも関連しています。

甲殻類や生魚はビタミンを破壊してしまうため、多量の摂取は健康に影響が出てしまいます。

フードで栄養が足りていないほか、お刺身などを食べてしまう場合にはしっかりと観察が必要です。

4つの猫のビタミン欠乏症対策を覚えよう

①キャットフードを変えてみる

いつも食べているキャットフードで栄養素が不足している場合にはウェットフードを活用しましょう。

総合栄養食タイプから高カロリーのものまで販売されています。

食べる量が減って栄養素が不足している猫の場合でもよく食べてくれるため手軽に補えるのもポイントです。

また、不足している栄養素や必要としている栄養素が含まれているかどうかもチェックしましょう。

関連記事:シニア猫にはウェットフードをあげるべき理由

②栄養補助食を活用する

いつものドライフードと一緒に固形や粉タイプ、サプリメントなどで栄養の補助をしてあげるのも効果的です。

栄養の吸収力も上がるので、カロリーの摂りすぎには十分に注意して活用してみましょう。

獣医師に相談しながら行うとよりスムーズに効果的なものを選ぶことができます。

③流動食も視野にいれよう

流動食を活用して食べさせてあげるのも良いですね。

欠乏症を起こしている時には食欲の低下も一緒に起きているケースがあります。

あまりにも水分などの摂取が足りていない時には病院での点滴や流動食も検討してみてください。

ミルクタイプからとろみタイプ、ペーストなど種類があるので獣医師に相談しながら決めるのもおすすめです。

④ストレス対策や環境対策もしよう

人間と同じように猫もストレスでビタミン類などの栄養が行き渡らなくなることもあるそうです。

普段から過ごしている環境がより良いものになるように工夫をしていきましょう。

ちょっと遊んであげる、一緒に過ごす時間を増やしてみるなどストレス解消も一緒にできると良いですね。

心配になってかまい過ぎてしまうとストレスになることもあるので注意しておきましょう。

関連記事:猫の行動からわかる6つのストレスサインまとめ

バランスの良い食生活を心がけて

ビタミンが欠乏しているからと言っても、ビタミンだけを多く食事で補うのはよくありません。

できることならば、バランスの良い食生活とリズムを作ってあげましょう。

合わせるのが難しいかもしれませんが、徐々に栄養バランスを整えるのが大切。

いきなり栄養素やフードを変えてしまうと、体内の栄養バランスが乱れて尿路結石などに繋がってしまいます。

特に男の子の場合には尿路結石になりやすく、栄養を取り入れる時には少量から試していくのがおすすめです。

ドライフードは賞味期限に気をつけて

ドライフードには賞味期限が設定されています。

多くの場合は賞味期限が切れる前に使い切るとは思いますが、ここにも重要なポイントがあります。

ドライフードの賞味期限は美味しく食べられる期限でもありますが、ビタミン類などが保てる限界の期間とも言えます。

期限が近いもの、過ぎてしまったものには必要な栄養が損なわれている可能性もあるため十分に注意しましょう。

また、保存状態が悪いものなどでもビタミン類が無くなってしまうこともあります。

毎日あげるものなので、丁寧に保存してあげることもビタミン欠乏症対策にはぴったりですね。

関連記事:ドライフードの正しい保存方法まとめ

まとめ

小さな猫の体にも沢山の栄養素が必要不可欠なのがわかりましたね。

ビタミンは不足してしまうと命の危険性のある疾患のきっかけになってしまうケースも少なくありません。

できることならば、栄養を毎日考えて少しでも違和感を感じたら医師に相談するなど対応してあげましょう。

ドライフードを食べない時などは飽きたではなく、不調のサインかもしれません。

毎日一緒に長く過ごすためにも、しっかりと栄養について考えてみるチャンスなのかもしれませんね。

ラス
ラス

人間と同じように、猫ちゃんのビタミン不足で体調が悪くなることもあります。フードをなかなか食べなかったり栄養の偏りがあると起こりやすいので、飼い主さんがしっかり管理してあげたいですね。

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