野良猫に餌はあたえちゃダメなの?適切に餌付けをやめる方法

野良猫の餌付けは、全国で条例があるほど対策強化している問題です。

猫を救いたいために餌付けをしている人が大半ですが、猫嫌いな人やアレルギーの人は厄介と感じトラブルに発展しやすいと言えます。

猫の幸せを願うのなら、自分のお金を払ってまで餌をあたえるのではなく、他の手段もあると感じます。

餌付けにかんしては、猫に与える被害や地域をあげた取り組みを理解すると解決しやすいでしょう。

今回はつい餌をあたえてしまう人に、適切にやめる方法をアドバイスしていきます。

野良猫の餌付けがなぜ問題なの?

私たちが、つい野良猫に餌をあたえてしまう多くの理由は

・飢えた猫をほったらかしには出来ないから
・自宅で猫を飼えないから

などが挙げられます。

猫のためを思って与えている方を見かけますが、実は餌付けをしている本人が、病気に感染し命を落とすケースもあるため危険とされています。

動物の糞からでる排泄物に病原菌がいる場合や、回虫やマダニに刺される可能性があります。

野良猫はワクチン接種をしていないため、ひっかかれたりすると感染し病気のリスクが高くなるのです。

関連記事:猫ちゃんにノミが!駆除方法等をまとめてみました

野良猫がもたらす地域住民に与える被害状況

自分だけでなく、地域全体でみても野良猫の被害は増加傾向にあります。

・マーキングの臭い
・猫の鳴き声がうるさい
・糞尿被害
・置きエサの食べ残しがある
・猫の数が多くなり殺処分も増える

などが挙げられますが置きエサをしている場合、季節によっては餌が腐りハエが沸く可能性もたかくなります。

また、餌をカラスが食べてしまうなどの被害もでています。

地域住民からのクレーム・トラブルを防ぐために、何らかの対策をしていかなければ被害は増してしまうのです。

餌付けについてはこんな決まりもあるんです

野良猫の餌付けにかんして、無責任な人もいるため取り締まりを強化している自治体も増えています。

ウンチやおしっこをちゃんと処理するなど、猫を適正な環境で餌付けをしている人は、地域住民の同意によって周囲から受け入れられていることもあります。

動物愛護を管理する法律では、

2 愛護動物に対し、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、又はその健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束することにより衰弱させること、自己の飼養し、又は保管する愛護動物であつて疾病にかかり、又は負傷したものの適切な保護を行わないこと、排せつ物の堆積した施設又は他の愛護動物の死体が放置された施設であつて自己の管理するものにおいて飼養し、又は保管することその他の虐待を行つた者は、百万円以下の罰金に処する。

4 前三項において「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。
一 牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる
二 前号に掲げるものを除くほか、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬 (は)虫類に属するもの

引用元:動物の愛護及び管理に関する法律.(2018.7著者調べ)

自治体が条例を定めているのは、一部のモラルのない人のために作られたものです。

条例と法律のバランスを保つことが大切ですが、餌だけを与えるのではなくウンチやおしっこ、健康の管理・快適な環境作りが必要とされています。

 野良猫の餌付けを適切にやめる方法を考えてみる

心を鬼にして「餌付けをしない」と行動にうつすと、今すぐにでもやめるのは簡単でしょう。

この場合は、

・野良猫には絶対に餌を与えない
・置き餌をしない
・猫に名前をつけてよばない

などが挙げられます。

私達が餌を与えなければ、新しいエサ場を求めて違う場所に移動をします。

猫がお腹をすかせていれば他の誰かが餌を与えるかもしれません。

そして、名前を呼ぶのはもちろん「ご飯」「おいで」など声をかけるのも避けるべきでしょう。

猫は人間の言葉を話せませんが、餌を与える時に名前を読んだり声をかけると、「ご飯の時間かな?」という感じで学習してしまいますからね。

個人ではなく自治体として対策しているところもある

野良猫に対して愛着が増えすぎてしまうと、自分だけの力ではなかなか対策しにくいこともでてきます。

さらには、野良猫の数が増えすぎても同じことが言えます。

そういった状況をみこして、自治体として野良猫の対策をしているところもあります。

そういう自治体の多くは、不幸な野良猫を増やさないためにも、

・糞の被害を防止するためにトイレの設置する
・猫を増やさないために不妊手術、去勢手術を徹底する
・地域住民の理解をえるように努力をする

などの取り組みを行っていることが多いです。

トイレの設置や不妊・去勢手術などは決して安くない費用が1匹あたりにかかってしまいます。

この費用、最終的には住人の費用になるケースも少なくないです。

不用意な理由で野良猫に餌付けしてしまうのは、やはり考えたい行動と言わざるを得ないでしょう。

関連記事:発情期で見られる猫ちゃんの行動と対処法まとめ

まとめ

野良猫の餌付けは、地域住民の理解や排泄物の管理など猫の一生分を世話していくと考えなければいけません。

野良猫の寿命は5年ほどで、飼い猫にくらべるとかなり短命です。

たしかに餌をあたえなければ、飢え死にするのではないか?と心配になるでしょう。

しかし本当に猫の幸せや命を思うのなら、餌付けだけをするのではなく地域猫や保護をして育てるのが一番です。

自分勝手な餌付けはモラルに関わると考えて、一度見直してみてはいかがでしょうか。

ラス
ラス

ついつい手を差し伸べたくなる野良猫ですが、気軽に餌付けなどをしてしまうと思いもよらない事態になることもあります。

近隣の住民とのかかわりの中からどうして行くべきかを考えなければならないため、とても難しい問題です・・・何ができるのか改めて考えていくきっかけになればと思います。

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