猫がトイレを失敗しないために!飼い主ができる環境作りとは?

猫がトイレを失敗する理由は、音、場所、設置数、臭いなどが考えられます。

そもそも猫のトイレのしつけは犬よりも簡単で、砂状の箱を置いておくだけで排泄する習慣が身につくものです。

我が家は多頭飼いですが、ある日、突然トイレを失敗するようになったメス猫がいます。

「猫のトイレのしつけは簡単なはず!」といった思い込みもありました。本当にトイレの中で用を足さずに苦労をした時期があります。トイレの近くでの粗相が始まり、最終的に布団の上が猫のトイレになってしまったのです。

今回は「猫のトイレを掃除しているのに…」「前はできていたはずなのに…」と思う方に、置く場所や数はもちろんトイレを失敗してしまう原因についても考えてみました。

猫が砂の上で用を足すようになった理由

猫はトイレで用を足す前も足した後も、とにかく熱心に砂をかきます。前足でしつこくかいているので「もう充分じゃないの?」と思ってしまうのですが…

そもそも猫が砂場で用を足すのは

・自分の排泄物の臭いで敵に見つからないようにするため
・排泄物で自分のテリトリーを確保しているため
・うんちの中に入っている病原菌が外に広がらないようにするため

と言われています。

猫は獲物や敵から身を隠すために、自分の排泄物の上に砂をかけます。「ここにいるよ!」と獲物に教えては「狩り」ができませんよね。猫の排泄物は肉食のため本当に臭いです。

逆に縄張りのために砂をかけない猫もいますが、通常のトイレ時は砂をかけます。飼い猫で砂かきをしないで、すぐに出ていく猫はトイレ自体が気に入っていないサインです。

これも猫の本能ですが、飼い猫であっても立場の弱い猫は、砂をかけずに急いでトイレから出る傾向があります。ただでさえ用を足している間は無防備のため敵に狙われやすいもの。いち早く逃げなければいけないという気持ちが働くようです。

また、猫は回虫や寄生虫に感染すると便の中からも出てきます。猫は具合が悪くでも必死で隠そうとする生き物です。自分が感染していることを知られないために砂をかけていると言われています。まさに「臭いものに蓋をしている」感じですね。

関連記事:【放置はダメ!】猫の便秘予防&なったときの対処法まとめ

理想的なトイレの数は猫1匹に対して2台

多頭飼いの場合、衣装ケースを利用した大型トイレを1台で共有しているお宅もあります。

衛生面や膀胱炎、腎臓病、血便などの健康面を考えると、トイレの数を増やした方が簡単にチェックできますし、猫にとっても快適です。

複数設置する時は、並べておく、離しておく、部屋を分けるなどのパターンがありますが、ルールはないので猫の好みを優先しながら設置すると良いですよ。我が家は猫1匹に対して3台並べて設置しています。

関連記事:【失敗しないために】猫のトイレをしつけする4つのコツ

トイレを置く場所はリビングが最適だった!

猫を飼っているとトイレの置きスペースがないので困ります。部屋の隅が理想的ですが、あまりにも人目がつきにくい階段下や、洗面台の下などは、排泄物のチェックや掃除が滞ります。

玄関やドアの出入り口は避けてくださいね。風水的にも玄関にトイレは良くないですよ!さらに寝室にトイレを設置すると飼い主の睡眠が妨害されます。猫砂を「シャリシャリ」とかく音が響き、夜中にウンチをされると臭くて寝ていられません…

最終的に行きついた場所は「リビング」でしたが、床はフローリングのため掃除がしやすく、必ず誰かいる場所なので排泄物の処理もできます。

我が家の場合、リビングが猫の食事場所になっています。人によっては「猫の食事場所の近くにトイレを置かない方がいい説」もあるようです。

実際は、フード容器の隣にトイレを設置していますが、逆に粗相がなくなりました。

置き場所は条件にとらわれず、猫の好みを把握しながら、設置をしていくと上手くいくと思います。場所が決まるまで1年かかりましたが、現時点でリビングに3台、2階の空き部屋に3台設置しています。

関連記事:飼い猫に血便が・・!症状から考えられる病気とは?

多頭飼いはトイレの設置場所も共有しないこと

我が家は、多頭飼いのためオス猫のトイレが2階にあり、メス猫のトイレは1階にあります。猫同士でトイレを共有していないのが分かります。不思議なことにメス猫用のトイレで、オス猫は用を足しません。逆にオス猫用のトイレにメス猫は用をしないのです。

猫がトイレを不満に感じている場合、

・トイレのヘリに足をかけて用を足す
・トイレのヘリや壁を前足でかいている
・トイレ周りにいくと空中をかくような仕草をする
・排便をした後に砂をかけない

といったサインが見られます。

猫は、しつこいくらいの砂かきで満足する生き物です。不満サインを見かけたら、まずは猫砂をたっぷり入れた新しいトイレを、別の部屋にも設置してみてください。

ペットシーツの上で用を足す猫もいる

我が家は、生後2ケ月のオス猫とメス猫の兄弟猫を引きとりました。

トイレの失敗は、生後4ケ月ごろから、メス猫がフカフカの猫ベッドの上にオシッコをしたのが始まりました。失敗するまではきちんとできていたのです。この時のトイレの設置数は猫2匹に対して3台です。

やがてメス猫は、布団の上、カーペット、ソファーといった柔らかい物の上で排泄をするように。いっぽうのオス猫は、うんちとオシッコを使い分けトイレを独占するようになっていました。「まだ子猫だし…いつかは治る」という安易な考えもありましたね。

獣医師に相談したところ「この子は、柔らかい上でオシッコをした感触が忘れられないのでしょうね」「猫砂ではなくペットシーツのトイレを設置してみてはどうですか?」とアドバイスを頂きました。

そこでペットシーツ専用のトイレを3台追加してみました。すると驚くほど急にトイレで排泄をするようになったのです。今でもメス猫はペットシーツの上で排泄をしていますが、器用に折りたたんでくれるので助かっています。

ペットシーツは小型犬用の薄型タイプで十分です。レギュラーサイズを選べばトイレのサイズにピッタリです。システムトイレのシーツとしても使えるのでオススメですよ。

 

・ネオ・ルーライフ ネオシーツ カーボン DXレギュラー 88枚入

外部リンク:ネオシーツ カーボンDX レギュラー 超厚型&炭シート(88枚入)

まとめ

我が家のメス猫が急にトイレを失敗した理由は

・オス猫とトイレを共有するのが嫌だった
・トイレにオス猫の臭いがついているのが不満
・自分専用のトイレ部屋がほしかった
・猫砂の感触が嫌だった

この部分を解決した結果、トイレの粗相はなくなりましたが、とにかくオス猫が嫌いな様子です。

今では猫1匹に対してトイレは3台ですが、減らしてしまうと満足しない様子です。排泄物もこまめに掃除をしなければ、ソファーにウンチをするといったことも続いています。そのくらい猫は潔癖で、トイレに関しては神経質なのです。

ラス
ラス

粗相で困っている飼い主さんは、数や場所、臭いなどの環境を見直し、猫砂を多めに入れる、猫砂の種類を変えるなどで、猫の不満を解決してあげてくださいね。

コメント