猫に寄生するダニとは?人間にもうつる厄介な種類は早めに駆除しよう!

自然の中や家の中にも無数に存在している厄介なダニ。ダニが好む環境は、湿度が高くなる春から秋にかけて多く発生します。最近…猫がしきりに体を掻いていたら要注意かもしれません。

「猫がダニに噛まれて赤く腫れあがってしまった」「マダニが離れなくて困っている」といった声もよく聞きます。さらに猫に寄生したダニによって感染症が媒介され人にうつる可能性もあり大変危険です。

今回は猫に寄生をするダニについて、種類や駆除方法などを含めて紹介していきます。

猫に寄生するダニとは

ダニの種類は豊富で世界中に存在しているのですが、猫にかさぶた・ただれ・かゆみが見られたら注意が必要です。まずは猫に寄生しやすいダニの種類を把握しておきましょう。

マダニ

まず注意をしなければいけないのがマダニです。肉眼でも確認できます。

基本的にマダニは雑草が生えている茂みの中に隠れて、人間や動物が来るのを「まだか?まだか?」と待つスタイル。

このため散歩猫などは寄生される可能性があります。

マダニは様々な感染症を媒介します。マダニを媒介として猫から人へ移る感染症として、ライム病があげられます。人がライム病に感染をすると発熱・痙攣・歩行障害・神経過敏などが現れます。マダニは人にとっても猫にとっても恐ろしいものなのです。

また、マダニは吸血するときに口下片の鉤状の歯とセメント状の物質を分泌することで、猫の皮膚に強く固定されるため、無理に引き離そうとすると体の中に口器だけが残り、皮膚の化膿や炎症を起こすためとても危険です。自分で取らずに動物病院で処置をしてもらいましょう。

ネコショウセンコウヒゼンダニ

ネコショウセンコウヒゼンダニは、すでにダニに寄生されている猫との接触により寄生します。

ネコショウセンコウヒゼンダニは、肉眼では確認できないほど小さなダニですで顔・耳周り・顎付近を好みます。

猫の皮膚の中で生活し、刺されると強い痒みや腫れがあり全身の毛が抜ける猫もいます。

ダニが原因で疥癬と呼ばれる皮膚の病気を発症しますが、寄生虫による感染症ですので寄生虫性皮膚炎とも呼ばれています。

多頭飼いの場合は、他の猫にも寄生したり、猫と一緒に寝ていると人にも移ります。ですので猫同士のブラシやバリカンの共有は避けたほうがよいでしょう。

イエダニ

イエダニは、普段はネズミの血を吸っているのですが、たまたま近くを通った散歩猫に寄生りたり、寄生した外猫と接触があると猫同士でも移ります。

飼い主が気づかずに抱っこをすると、簡単に人間に移り、吸血を開始します。刺されると強い痒みと場合によっては皮膚炎などの感染症を起こすこともあります。

猫ツメダニ

猫ツメダニは、1歳未満の若い猫が刺されやすく、ツメダニに感染をした外猫との接触で寄生します。刺されるとただれ・かさぶた・痒みを伴います。最大の特徴は大量のフケが出ることで、特に背中や耳の後ろ、股間部分、腹部に見られます。

猫がダニに寄生されたら

ダニの吸血開始から48時間以内に駆除をすると病気になるリスクを減らせます。

まずダニは皮膚の薄い所を好みますので、猫の頭・耳周り・お腹・首周りをチェックし、かさぶた・ただれが見られたら動物病院で駆除をしていきます。

 

ダニの種類に応じて、駆除方法や使用量は異なりますが

・駆除スポットタイプ
・駆除スプレータイプ

などがあり、動物病院ではスポットタイプ駆除薬を、グルーミングが届かない猫の首の後ろにたらして使うのが主流です。

多頭飼いの場合、薬を塗った直後にお互いの首をグルーミングしてしまう可能性もあるので隔離をしなければいけません。隔離が難しい場合は、飲み薬を処方されるケースもあります。

駆除スプレーは、直接塗布をするとダニが取れるのですが、駆除薬の香りが独特のため苦手とする猫が多めです。全身にスプレーをするので長毛種は時間がかかるといったデメリットもあります。

 

市販の駆除薬は使わないこと

市販の駆除薬は強い殺中成分が含まれているため、使用後に調子が悪くなり猫が命を落としたケースもあるようです。

特にシニア猫、子猫、抵抗力の弱い猫は使用量にも注意が必要です。種類も豊富にあるため飼い主の独断で購入しないようにしてください。

関連:【ノミ・ダニ・マダニ駆除】猫のためにできる5つの対策

ダニの予防

ダニの駆除は動物病院でおこないますが、1回の持続効果は1ケ月程度ですので、飼い主はその後の予防が大切になってきます。では、どのように予防をしていけば良いのか見ていきましょう。

 

■ノミ取りクシを使ってブラッシングをする

ノミ取り用のブラシは目が細かいので、ダニ取りにもオススメなアイテムです。とかすだけでダニが引っかかる仕組みですが、毎日ブラッシングをすると1ケ月程度で効果が現れる簡単な予防法です。

普段のブラッシングに使えますので、ひとつあると便利ですよ。

 

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ダニ専用シャンプーを使う

専用シャンプーは、良く泡立てた泡を猫の体につけて洗いますが、5分程度放置したあとに丁寧に洗い流すのが基本です。

基本的に猫のシャンプーは年に1、2回が目安ですので、洗いすぎは猫に負担がかかります。ダニ専用シャンプーの効果は一時的になりますので、他の方法と組みあわせて使用するのがベストです。

 

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布団乾燥機を使う

飼い主と猫が一緒に寝ている場合。ダニは50℃以上の熱を加えると死滅するため布団乾燥機を使って予防をする方法もあります。

マット不要タイプを選ぶと広い範囲に温風がいきわたり、片付けも楽です。

 

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まとめ

今回は体が痒くなる内容ばかりでしたが、猫を飼育していると避けて通れないのがダニとの戦いでしょう。我が家も毎年ダニに刺されるので大変なのですが…

自宅では抜け毛、フードの食べカスはダニのエサになるので掃除を徹底してくださいね。

現在では外猫との接触を避けるためや、ダニの感染を防ぐために、室内飼いを徹底するのが基本となっていますが、マダニは長ズボンや長袖を着ていても防げません。山登りや畑仕事、ガーデニングをした人は、家の中にマダニを持ちこまないために、帰宅時にすぐ服を洗濯するといった対策をしていきます。

ラス
ラス

駆除薬を使用する時は、市販の薬は使わずに必ず獣医師の診察を受けてください。

飼い主はダニ予防を徹底して、猫が安心して暮らしていけるような環境作りを目指してください。

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