【肥満でリスク増】猫が肥満になった時になりやすい6つの病気

猫は太っているとコロコロして可愛いと魅力を感じる人も少なくないです。

でも、可愛い・愛嬌があると太ったままでも良いと考えるのはちょっと危ないかもしれません。

人間と同じで、猫も肥満と病気はとても深い関係性があります。

場合によっては、命の危険にさらされることも・・・

今回は、意外と身近にある猫の肥満の原因、肥満で起きる病気などをまとめます。

肥満になる原因や対処法、見分け方など、猫を飼う上で知っておきたいことを含めて参考にしてみてください。

猫の肥満で起こりうる6つの病気

①関節炎・椎間板ヘルニア

標準の猫の体重よりも大きいので関節・靭帯・椎間板などの部分に負担を欠けてしまいます。

負担がかかりすぎてしまい炎症を起こしてしまうと痛みを伴うことも。

痛みを感じにくいと言われている猫でも触れると怒る、動かなくなるなどの症状が出てきてしまいます。

食欲不振などにも繋がってしまうため注意が必要です。

また、肥満で起きる病気の中でもポピュラーな部分なので特に注意しておくようにしましょう。

②脂肪肝・肝硬変

猫の肥満は内臓器にも負担を欠けてしまいます。

ポピュラーな内臓疾患は脂肪肝です。

過剰な脂肪は肝臓の細胞が脂肪と入れ替わってしまい本来の役目が果たせなくなることも・・・。

脂肪肝はほとんどの場合、無症状で血液検査にも反応が出にくい特徴があるので見逃すことの多い病気です。

脂肪肝は進んでしまうと細胞が収縮することで硬くなり、肝硬変へと発展してしまうことがあります。

ここまでくると、末期と言われているためほとんど回復が不可能な状態です。

肝硬変以外にも肝リピドーシスという急性肝炎を引き起こして余命が短くなることもあるため油断はできません。

③心筋症

猫の肥満では脂肪がとても多い状態になるので心臓にかかる負担が大きくなってしまいます。

進行しても無症状というケースがとても多く、突然後ろ足を痛がるようになったと思ったら1〜2日で命を落としてしまうことも・・・。

猫にとってはとても苦しい病気のひとつで、一度起こしてしまうと完治の手段が現在でも見つかっていません。

肥満だけが心筋症の原因というわけではありませんが、薬を飲み続けて対処していくだけしかできなくなる怖い病気です。

④糖尿病

人間でも多いのが糖尿病。猫でも思った以上に糖尿病は一般的になりつつあります。

極度の肥満の猫に多く、体重が約7kgを越えてくると確立がグッと高くなります。

インスリンでの治療は猫には難しく、血糖値を安定させるのが難しいことも…。

糖尿病になってから約2年が平均寿命といわれており、猫エイズよりも重たい病気です。

猫は犬よりも糖尿病になりにくいと言われていましたが、今では猫の方が多いというデータも。

思ったよりも身近にあると考えておきましょう。

⑤皮膚病

全く関係のなさそうな皮膚病ですが、皮膚病も肥満によってリスクが増えてしまいます。

肥満によって満足できるグルーミングができなくなってしまうため、リスクはどんどん悪化していきます。

お尻の清潔が保てない、顎ニキビがキレイにできない、フケが出てきてしまう、脱毛症が起きるなど病気は沢山!

重度の肥満は運動機能が低下するため、床ずれ(褥瘡)を起こしてしまうので注意しましょう。

飼い主さんがグルーミングを手伝ってあげるだけでもリスクは減るので、良く観察してあげましょう。

⑥便秘・下痢・尿石症・膀胱炎

大きな関連性は不明ですが、便秘がちな猫が肥満であるケースが多いとされています。

便秘が続いてしまうと巨大結腸症を起こしてしまい命の危険が近づくことも!

下痢や便秘は解明されていませんが、肥満がきっかけになっている可能性あります。

また、トイレに行く回数の減少や蓄尿量の減少で尿路結石(尿石症)や膀胱炎のリスクが上昇します。

運動不足や肥満は特に排尿に影響を起こしてしまうため注意しておきましょう。

オスは尿石症が多く、メスは膀胱炎が多い傾向も知っておくと便利です。

関連記事:飼い猫に血便・・・この原因って何?

猫も肥満で病気のリスクは確実に増える

肥満になることで、心臓疾患・糖尿病や関節炎など様々な場所へ影響が出てきてしまいます。

例えば、

・標準の猫の体重に比べて、肥満の猫の糖尿病のリスクは約5倍になってしまう。
・糖尿病になった場合には免疫力の低下を引き起こしてしまうため、感染症になりやすい。
・呼吸器官などに負担をかけて息がしにくくなる。
・去勢手術や緊急の手術を行う時に使う麻酔の効果が弱くなる可能性がある。

などがあげられます。

そして、肥満→運動不足→肥満の悪化という悪循環になってしまうこともあります。

人間と同じで、肥満には注意したいところです。

肥満の目安はこのくらい

猫の肥満と言ってもどこからが肥満なのかわかりにくいと思うので基準を紹介しておきます。

体重で判断する場合は、

オスの場合は5.5kg
メスの場合は3.8kg

が限度と言われています。

個体差はありますが、だいたいの目安の数字として覚えておきましょう。

また、脂肪の厚さで見分ける方法があります。

肋骨(ろっこつ)を外から触ってみた時に骨がわかればOK。

位置が分からなかったり、脂肪が感じられた時には肥満の可能性があります。

他にも、肥満の猫のおおまかな特徴は・・・

・おもちゃに興味がなくなる
・上下の運動が少ない
・夜の運動会が少ない

の3つ!基本的には肋骨での判断が一番簡単かもしれません。

肥満かも?!と思った時が対処のスタートチャンスです。

次は猫の肥満で起きる病気の種類を確認しておきましょう。

思ったよりも多いので驚くと思います。

知っておきたい猫の肥満の原因

猫の肥満の原因には飼い主さんのライフスタイルなどが関係していることも。

つい可愛いからといっても規則正しい食事や運動は必要なのを知っていましたか?

代表的な肥満の原因としては、

・運動不足
・多すぎる食事
・不妊手術
・加齢による代謝減少・運動能力の低下
・病気や怪我による運動の減少

などが考えられます。

予防できそうなものはあらかじめ取り除くなどの対処をしてみましょう。

適度に遊んであげることは運動不足の解消・ストレスの発散をしてあげられます。

一緒に遊んでストレスの発散と気分転換をしてあげましょう。

猫の肥満の対処法はコレ!

一番大切なのは食事

食事の管理は全てに繋がってくるためとても重要なポイントです。

基礎代謝が良い猫ですが、多少の運動では体重を減らすほどのカロリー消費にはなりません。

正しい食事の量の目安としては、パッケージにかかれている量を目安にすることです。

現在の体重での給与量ではなく、理想的な体重での量をあげるのがコツ!

減量しなくてはいけない場合は理想体重の給与量からさらに20%程度減らした量がおすすめ。

空腹が続くため、猫がねだり続けることもありますが我慢させるのも愛情です。

また、どうしても…という場合には肥満専用フードが販売されているため活用してみましょう。

動物病院などでも低カロリーフードは取り扱いがあるため、相談してみましょう。

また、食事制限と同時に運動をさせるのも大切です。

ストレスの解消にもなるため、運動量を徐々に増やしながら遊んであげるのも大切です。

お休みの日でも、ちょっとした時間を見つけた時にも遊んであげる意識を持つと楽に進みます。

まとめ

猫の肥満は思った以上に色々な病気を招いてしまうものです。

可愛いと思っていても、苦しんでしまう可能性だって少なくありません。

長く一緒に過ごすためにも、適正体重を維持してあげるようにしましょう。

遊んであげるのが難しい時には好みのおもちゃを見つけてあげると、自分で結構遊んでくれます。

おもちゃ選びや食事選びも試行錯誤して、その子に合ったものを見つけてあげましょう!

ラス
ラス

ついついかわいくてエサやおやつをあげすぎると、気づいたらデブ猫になってたりするんですよね(耳が痛い・・・)↓

猫ちゃんも人と同じように、肥満は病気の原因になります。エサやおやつなどに気をつけたいですね。

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