【てんかんかも?!】猫がぐるぐる回る動きをする4つの理由

猫がしっぽを追いかけて回っているとなるとびっくりですよね。

犬の場合、良く見かける光景ではありますが猫だと不思議な光景に見えてしまいます。

猫がぐるぐる回る時や、円を描くように歩くことがある場合には病気のサインが隠れていることも。

ちょっとしたしぐさでの病気の可能性を見逃さないように知っておきたいことがあります。

「可愛い姿だけどちょっと不安・・・」とならないように確認しておきましょう。

猫が同じところをぐるぐる回る4つの原因

「最近、内の猫ちゃんが同じところずっとグルグルしてる・・・」

何でグルグルしているのか気になりますよね。

この理由は、

①毎日の日課
②回ることが遊びになっている
③脳神経疾患の影響
④認知症の可能性

が考えられるかもしれません。

①毎日の日課

いつも同じ行動ををするのが習慣になっているケースがあります。

起きた時・食事前・遊ぶ時など、猫ちゃんによって違いますが定期的に行っている場合は問題ありません。

毎日、特定のタイミングで繰り返しぐるぐる回るのが日課となっている猫ちゃんもいます。

いつもと特に変わりがない時には心配の必要はなさそうです。

②回ることが遊びになっている

自分のしっぽを追いかけてぐるぐる回る時や、何かにじゃれながら回る時には「遊び」の可能性が高いですね。

動くものを追いかけるのは、本来の狩猟本能からそうしているわけです。

このケースは特に心配なさそうなので、安心して見守ってあげましょう。

③脳神経や耳の疾患の影響

病気の場合に多いのが脳神経疾患が起きているケースです。
代表的な脳神経疾患としては・・・

・鼓室胞炎(こしつほうえん)
・前庭神経炎(ぜんていしんけいえん)
・小脳変性症
・後天的なもの(事故や怪我)

などがあります。

鼓室胞炎(こしつほうえん)や前庭神経炎(ぜんていしんけいえん)は耳の疾患で、「首を傾ける動作やぐるぐる回る」といった行動が起きることも。

抗生物質などの投薬治療が基本となり、炎症が落ち着いた頃には猫がぐるぐる回る動作も無くなっていきます。

小脳形成不全や小脳変性症は小脳の疾患によるもので、小脳は運動機能と大きく関係していると言われています。

身体のバランスや目の動きに関する役割を持っているため、この部分の疾患は運動障害を引き起こしてしまいます。

歩行困難やぐるぐる回るという動き、身体の震えや頭の震えなどが主な症状です。

治療法が見つかっておらず、対処療法のみとなってしまうのが怖い所です。

他にも、怪我や腫瘍・ウイルス・細菌などの感染で小脳に影響がでている場合も猫がぐるぐると回ることがあります。

猫の動きを注意深く確認をし、心配な時には獣医に相談すると安心ですね。

関連記事:猫が首をかしげる仕草をする理由って何?

④認知症の可能性

猫の寿命は年々と伸びてきていますが、老化によって認知症が起きることもあります。

認知症の代表的な症状としては・・・

・同じ場所をぐるぐる回る
・ご飯を何度も催促する
・徘徊のように同じ場所を行き来する
・夜泣きが増えたorひどい
・ドアの前で座っている
・飼い主への甘えが無くなる
・名前を呼んでも反応しない
・ぼーっとしている時間が増える

など多くの症状が出てきてしまいます。

現在、サプリメントや薬物療法・食事療法での対処が主流ですが、特効薬は見つかっていません。

症状が複数見られる場合には、すぐに動物病院へ相談してみましょう。

回る以外に痙攣があると「てんかん」の可能性も・・・

てんかんとは、突発的に繰り返される全身のけいれんや意識障害がでてきてしまう病気。

ひきつけや泡を吹き出してしまったり、意識を失うこともあります。

5歳程度までは症状がなくても、いきなり起きてしまう場合や約6ヶ月〜3歳程度の若い頃に起きることもあります。

代表的な症状としては、

・落ち着きがなくなる
・よだれがでている
・痙攣をおこしている
・全身で痙攣を起こす
・意識がなくなる
・後ろにひきつけをおこす
・手足をばたつかせる
・声にならない鳴き声をだす
・尿や排便を漏らしてしまう

などがあります。

基本的には一時的なものでおちつきますが、重度の場合は短い感覚でおきることも。

長く続いてしまう場合や頻度が多い場合には動物病院に相談をしましょう。

基本的には発作が起きても、何事も無かったように過ごすことができるケースがほとんどです。

特効薬はありませんが、てんかん発作を抑える薬はあるため症状がなくなっても投薬は必要です。

また、コントロールができれば普通に過ごすことも難しくはありません。

発作中の事故や怪我に十分注意して見守ってあげましょう。

関連記事:猫の足が痙攣している時に考えがえられる病気って何?

猫だって目が回ることがあるんです

結論から言うと猫でも目が回ることがあります。

ぐるぐる回ることで、回転している間に目が回る時も少なくはありません。

簡単に目が回るということがないですが、個体差があるので回らないという結果にはならないようです。

おもちゃに夢中になってぐるぐると回る場合や、高速で回転した時には目が回ります。

平衡感覚や三半規管が強いと言ってもおもちゃに夢中になって高速回転すれば回ってしまうものです。

目が回ってから数秒〜1分程度で元に戻るため、回復は人間よりもとても早いのも特徴です。

可愛い姿ではありますが、想像以上に体力を使うため遊び方なども注意してあげましょう。

まとめ

猫がぐるぐる回る時には病気の可能性があることをお伝えしました。

中にはてんかんや怖い病気が潜んでいることもあると思います。

自分で解決できない時や不安な時は動物病院に相談してみましょう。

対処療法や、病気のチェックなどは専門の医師の方が的確で安心です!

一緒に楽しく過ごすためにも、一日の様子を出来る限り見守ってあげるようにすると良いですね。

ラス
ラス

うちの猫ちゃんも、たまに自分のしっぽを追いかけるようにグルグルしていることがあります。いっつもグルグルしているようだと、病気の可能性もあるので、注意が必要です。行動がおかしい!と思ったら、早めに病院へ連れていくことをおすすめします。

>>症状から見る猫ちゃんを病院へ連れていくタイミングとは>

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