子猫にとって、生まれてからの1年は、丈夫な体を作るために大切な成長期になります。
少し大げさな言い方かもしれませんが、この大切な時期にどのような食事を与えるかによって、猫の健康が左右されるといっても過言ではないかもしれません。
ここでは、子猫のキャットフードを与える時期など、子猫の食事についてご紹介していきます
まず結論:ふやかしたドライは生後6週ごろから、そのままのカリカリは生後5か月ごろから
子猫がキャットフードを食べ始める時期は、フードの固さで変わります。ふやかしたドライフードは生後6週ごろ、ふやかさないカリカリは、あごと歯がしっかりしてくる生後5か月ごろが目安です。まずは全体の流れを表で確認してください。
| 時期 | 食べるもの/回数の目安 |
|---|---|
| 生後0〜2週 | 母乳または子猫用ミルクのみ |
| 生後2〜5週 | 母乳またはミルク。1日5〜6回、飲めるだけ |
| 生後5〜6週 | 離乳食スタート。1日3〜4回、欲しがる分だけ |
| 生後6週〜2か月 | ふやかしたドライフードを開始。1日3〜4回+おやつに猫用ミルク |
| 2〜5か月 | やわらかめのフードを1日3〜4回。生後3か月半ごろから永久歯に生え替わる |
| 生後5か月ごろ〜 | ふやかさないカリカリへ移行。4ステップで1週間ずつ進める |
月齢はあくまで目安です。同じ月齢でも歯の生え方や食べ方には個体差があるため、「日付が来たから切り替える」のではなく、噛んで食べられているかを見て進めてください。
あわせて読みたいこの前の段階:子猫のミルクの量と回数(週齢別の目安)
生まれてからの食事の流れ【時期別】
生後0~2週
生まれて間もない子猫は、母猫の母乳またはミルクで成長していきます。
猫が生まれて初めて飲む初乳は、免疫力を高める抗体があり、生後8週間頃まではこの抗体によって病気にかかりにくくなります。
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生後2~5週
猫は、生後2週頃から乳歯生え始め、生後5週頃にはだいたいの歯が生え揃ってきます。
とはいえ、消化器官はまだ未発達なため、まだ母乳またはミルクを飲んでいて、1日5~6回子猫が飲めるだけ飲むようになります。
生後5週~6週
だいたいこの頃になると、乳歯がほぼ生え揃います。
そうなったら、いよいよ離乳食のスタート!なのですが、離乳食を始める前に、ミルクをお皿などから自分で飲めるように練習が必要になります。
参考:離乳食はどんなものをあげたらいいの?
子猫の離乳食用の缶詰などを用意した方が便利だと思います。
手作りしてあげたいという方は、もちろんそれでもOK!
湯がいた牛肉・鶏ささみや魚などをミキサーやフードプロセッサーを使って細かくしたものなどがおすすめですね。
あげる回数は3~4回くらい、欲しがる分だけあげてかまいません。運動量の多い子猫ならたくさんあげても大丈夫ですよ。
食いつきの悪い子の場合は、
・離乳食に粉ミルクをかけてあげる
などをすると、くいつきが良くなるかもしれません。
ミルクの臭いにつられて食べてくれることがありますからね。
あわせて読みたいフードをふやかして食べやすくする具体的なやり方
生後6週~2ヵ月
順調に離乳食が進んでいれば、あごを使って噛む練習のできるものに替えていきましょう。
自分で作って用意する場合は、湯がいた鶏ささみ魚などを包丁で軽く叩いた程度のものを与えてみましょう。
猫用のご飯を利用する場合は、ドライフード(カリカリ)を少しふやかしたものをあげてみましょう。
この頃は、1日3~4回に回数を分け、おやつとして猫用ミルクをあげるといいですよ。
2ヵ月~5ヵ月
生後3ヵ月半くらいまでは、やわらかめのフードを1日3~4回と、おやつとして1回50ccの猫用ミルクを与えてあげましょう。
場合によっては、ウェットフードでも問題ないです。
そこからうまくドライフードに移していくと、スムーズにいくと思います。
関連記事:子猫にウェットフードを与えるメリット
ドライフードのデビューはいつがいい?
子猫のエサをミルクからキャットフードに切り替える時、最初はウェットフードを使われる方が多いと思います。
猫は、生後約3ヵ月半頃から永久歯に変わり始まります。
やわらかめのフードからドライフードに切り替える時期ですが、あごと歯がしっかりした生後5ヵ月頃がよいでしょう。
うまく切り替えるコツは、「少しずつ慣らしながら」変えること。
ウェットフードに慣れた猫ちゃんにいきなりドライフードをあげてもうまく食べられない・食べないことも考えられます。
できれば、ウェットフードに少しずつドライフードを混ぜてあげると食べやすいですよ。
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ドライフードはどのようなものをあげたらいいの?
子猫に与えるドライフードは、子猫用のフードをあげるようにしましょう。
子猫用フードは、子猫の成長期の体づくりに大切な栄養がちょうどよいバランスで含まれているのです。
また、子猫用フードは、総合栄養食を選んであげてください。
必要な栄養素がきちんとバランスよく調整されたフードですから、新鮮な水といっしょに与えるだけで健康を維持することができ、安心して与えることができます。
関連記事:子猫のキャットフードの選び方まとめ
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ドライフードに移行するときの4ステップ
「いつから」が分かっても、実際の進め方でつまずくことが多い場面です。順番を決めておくと迷いません。
| 段階 | やること |
|---|---|
| ステップ1 | ぬるま湯でしっかりふやかし、指で潰せるやわらかさにして与えます |
| ステップ2 | お湯の量を減らし、中に芯が少し残る固さにします |
| ステップ3 | 表面が湿る程度まで減らします。ほぼドライに近い状態です |
| ステップ4 | ふやかさずそのまま。水はいつでも飲めるようにしておきます |
各段階は1週間ほどかけて進めるのが目安です。急ぐ必要はまったくありません。うまく食べられないようなら、ひとつ前の段階に戻してかまいません。
カリカリを食べてくれないときの原因と対処
- 粒が大きすぎる…子猫用は粒が小さく作られています。成猫用を与えていないか確認してください
- 香りが立っていない…人肌くらいに温めると食いつきが変わることがあります
- 器が合っていない…深い器はヒゲが当たって嫌がる子がいます。浅くて広いものを試してみてください
- 場所が落ち着かない…人の出入りが多い場所、トイレのそばは避けます
- ウェットの味を覚えている…ウェットを少量トッピングして、そこから徐々に減らしていく方法があります
ドライフードに移行するメリット
ふやかしたままでも栄養は摂れますが、カリカリに慣れておくと後々の暮らしが楽になります。
- 歯とあごが発達する…噛む機会が確保できます
- 保存と管理が簡単…開封後1ヶ月ほどもち、留守番のときも扱いやすくなります
- 費用を抑えやすい…同じカロリーあたりで比べるとウェットより安価です
- 選択肢が広がる…総合栄養食の種類が多く、年齢や体質に合わせて選びやすくなります
- いざというときに困らない…好みが固まりすぎると、療法食が必要になったときに食べてくれないことがあります
この時期に気をつけたい3つのこと
- 牛乳を与えない…猫は牛乳の乳糖をうまく分解できず、下痢の原因になります。使うなら猫用ミルクにしてください
- 人の食べ物を与えない…この時期に味を覚えると、あとで直すのが大変になります。玉ねぎ類など中毒を起こす食材もあります
- 水をいつでも飲めるようにする…ドライフードに移行すると、食事から摂れる水分が一気に減ります。水飲み場は複数用意しておくと安心です
移行の途中で下痢が続く・体重が増えない・丸1日食べないといったことがあれば、無理に進めず動物病院に相談してください。子猫は体力の蓄えが少ないので、様子見の期間は成猫より短く考えるのが安全です。
おやつはご褒美として、少量にとどめる
成長してきてしっかりフードが食べられるようになると、それに関連して「猫のおやつ」を上げる機会も増えます。
この時注意したいのが、あげすぎないこと。
おやつはあくまでも「ご褒美」などであげるのがベストです。
食べすぎは肥満の原因にもなりますので、気を付けましょう。
関連記事:子猫におやつをあげるタイミングまとめ
よくある質問
子猫用のフードはいつまで与えればいいですか?
一般に、生後12か月ごろまでは子猫用(成長期用)の総合栄養食を与えるのが目安とされています。大型の品種では成長がゆっくりで、それより長く与えることもあります。成猫用へ切り替えるときも、いきなり全部替えず1週間ほどかけて混ぜる割合を増やしてください。
成猫用のカリカリを子猫に与えても大丈夫ですか?
日常的に与えるフードとしては向きません。成長期の子猫は体重あたりの必要カロリーやたんぱく質が成猫より多く、成猫用では不足しやすいためです。粒が大きく噛みにくいという問題もあります。多頭飼いで成猫用を横取りしてしまうときは、食事の場所や時間を分けてください。
あわせて読みたい成猫になってからの量と回数:体重別の早見表
まとめ
子猫が生まれてからの1年は、子猫の成長や健康のためにとても大切な時期であり、また、この時期の食事内容はとても重要ですから、特に気をつけてあげたいものですね。
愛猫の健康のために、ぜひ参考にしてみてください。
この記事について
公開されている一般的な情報をもとに編集部でまとめたもので、獣医師の監修は受けていません。個々の猫の診断や治療に代わるものではありません。月齢はあくまで目安で、成長のペースには個体差があります。保護したばかりの子猫、体重が増えない子猫、持病のある子猫については、必ずかかりつけの動物病院の判断を優先してください。
最終更新:2026年8月24日(内容は更新時点の情報です)



