「歩く姿や寝ている姿をみてちょっと太ってきたかも?」
飼い猫ちゃんにこんな風に感じた時がダイエットスタートのポイントです。
猫の肥満の状態を確認して適切な食事内容と運動をしてあげることで病気のリスクはグッと下がっていきます。
ずっと一緒に居たいからこそ知っておきたい猫の肥満と病気のこと。
猫も肥満になってしまうと病気のリスクが上がってしまうからこそ、寿命が短くなってしまいまうこともあります。
まずは肥満が招いてしまう病気について確認していきましょう。
猫の肥満が招く4つの病気
肥満になるとなりやすい代表的な4つの病気を知っておきましょう。
命に関わる重たい病気などもあるため、肥満になる前に対処していくことが大切です。
①糖尿病
血糖値を正常に保てなくなる状態。
悪化すると脂肪肝に繋がってしまい、命の危険に繋がります。
②皮膚病
顎ニキビや脱毛症などの皮膚に異常がでてくる状態。
肥満によって満足できるグルーミングができないことが主な原因です。
③胃腸の病気
肥満によって臓器の圧迫や機能の低下によって下痢や便秘が起きるケースがあります。
オスでは尿路結石が、メスの場合には膀胱炎などにも注意が必要です。
④関節炎
肥満による関節への負担によって炎症を起こしてしまうことがあります。
痛みによって運動不足や不活発になり肥満をよりすすめてしまうことがあります。
細かい疾患もありますが、代表的なものをあげても命に関わるものがいくつかあります。
普段の生活から予防と改善していくことが大切なポイントです。
まずは肥満度からチェックしてみよう
猫にとっての1kgの体重増加は、人間にとって12kgの増加に相当します。
太るというのはそれだけ大きな負担がかかってしまうことです。
まずは、肥満が進んでいるかどうかをチェックしてみましょう。
・触れなくても肋骨がでているのがわかる状態
・横からみても骨の状態がわかる
・上からみるとお腹の部分が細くなっている
・触れることで脂肪の下の肋骨がわかる
・横からみて腰のくびれが若干見える
・上からみるとくびれがキレイな直線になっている
・お腹まわりを触っても肋骨がわからない
・横から見ているとお腹が垂れ下がっている
・上からみると樽、ひょうたんのようなお腹になっている
あくまで見た目だけの目安ですが、「うちの猫ちゃん、よく見てみると肥満ぎみだった」と気づくケースもあります。
他にも目安としては、猫が1歳になった時の体重が適正体重という考え方もあります。
1歳の頃の体重から約15%程度太っている場合には肥満の可能性があります。
肥満猫のダイエットで意識したい3つのこと
猫の肥満の度合いがわかったら早速ダイエットを初めてみましょう。
ダイエットというと難しいかもしれませんが、長生きさせてあげるためにもコツコツと続けましょう。
①正しい食事方法
猫が肥満だと感じたらフードの量を調節してみましょう。
理想的な体重のフードの量に変えるだけでOK!
4kgが理想なら、与えているフードの4kgの用量に変えてあげるだけで減量効果がじわじわ出てきます。
また太りすぎている場合には、理想体重の給与量から約20%減らしてあげると良いですね。
ただし、急激なダイエットは猫でも人間でも負担になるため注意が必要。
ダイエットをするときも、一度お医者さんさんと相談しながらの方が安心です。
食事制限を厳しくしてしまうと脂肪肝や肝リピドーシスなどの疾患にも繋がります。
あまりにも太りすぎている場合には、一度病院に受診をして適切なフードと量を相談してみてください。
②運動も増やして一緒に楽しむ
猫じゃらしやレーザーポインターなどで一緒に遊んであげる時間を増やしましょう。
運動量を増やしてあげるのも重要なダイエットポイント。
一人遊びができる環境作りも一緒に行うと効果的です。
キャットタワーやトンネルなどの工夫をしていくと楽しくなるかもしれません。
肥満の度合いが大きい場合には関節の負担にならないように工夫しましょう。
病気にならないためにも、適度な運動はおすすめです。
③おやつは出来る限り避けてみる
猫はもともと必要な量だけ食べる本能があります。
しかし、おやつはどうしてもカロリーの摂りすぎに繋がるため注意しましょう。
多頭飼いの場合には横取りなどもカロリーが増える原因となります。
普段から食事中は様子をみてあげるようにすると良いかもしれません。
関連記事:子猫におやつを与える時の注意点まとめ
まとめ
猫の肥満は重大な病気に繋がってしまう可能性があります。
中には適正な食事と運動をしていても病気で太ってしまうことも・・・。
過度なダイエットは大きな負担になる場合も考えられますね。
人間のダイエットも猫のダイエットもゆっくり健康を維持しながらがポイントです。
毎日の積み重ねがとても大切なので参考にしてみてくださいね。
デブ猫ちゃんもなかなかかわいいですが、やっぱり健康には良くないです
よね。食事の管理など、飼い主さんも気を使って太りすぎないようにしてあげたいですね。
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