ラグドールを飼いたい人に!容姿が似ている猫の見分け方や注意するべき点とは

ラグドールはとにかく人間が大好き「抱っこ好き」な猫として有名な猫です。

その名の通り「ぬいぐるみ」を意味しているので、日本での飼育数も増えています。

ですが、長毛種の猫は「容姿が似ている猫がいるから区別がつきにくい」といった悩みを聞きます。

とくにラグドールは「ラガマフィン」と容姿が似ていているので、かなりの確率で間違えている方が大半です。

今回は、ラグドールについて「どんな性格をしているの?」「見分け方や特別な特徴ってなに?」と疑問に感じている方向けに、見た目の違いも含めて紹介していきます。

ラグドールの特徴がある

オス猫の平均体重は、6~9キロ程度。メス猫の平均体重は、4~7キロ程度ですので中型~大型猫の分類に入ります。

骨格はしっかりしていて筋肉質。かなり首が太く、腰にかけての筋肉が発達しています。

重厚感ある存在ですので、がっしりしている面も魅力の一つです。

平均価格は23万円前後です。

①ラグドールは模様の入り方に特徴がある

ラグドールはアメリカが原産国で数がとても少ない品種になります。

長毛種ですが毛色には規格が存在しているため、バイカラーといって2色の組み合わせのみ認められています。

ベース色には
・シール
・ブルー
・レッド
・クリーム
が存在しています。
ポイント色に
・ライラック(白をベースに薄いピンク色が混ざった模様)
・タビー(縞模様)
・トーティ(サビ)
と濃い色が入っているのが特徴です。

 

模様の入り方に特徴があり、顔、耳、手足、しっぽに色が入ります。

・ミテッドポイント:前足の先、かかとから白色になる(手袋をしたようなポイント模様)
・トーティポイント:2色の毛色が混合している模様
・バイカラーポイント:ベースはブルー、顔やしっぽはライラックといった模様(2色がはっきりと分かれている)

と色の入り方も猫によって様々です。

②子猫の時は全身が白い

生まれた時ほど全身が白く、綺麗な発色がでるまでに3年ほどかかります。

ラグドールに限らず、歳を重ねるにつれて色が変わる猫もいます。とくにラグドールは成長するにつれてカラーが変わるので、そこが飼育の楽しみの一つでもありますよね。

③ラグドールはサファイヤブルーの目の色に魅力がある

また目の色はサファイヤブルー単色と決まっているのも特徴です。ブルーハワイのような濃い色とは異なり、透明感ある透き通った綺麗な目をしています。

ラグドールの性格

抱かれるのを好む猫として知られていますので、子供であっても体をゆだねるタイプです。

また鳴く回数が少ないので、住宅が密集している地域の飼育や、小さな子供がいる家庭に向いています。

落ち着いた行動を好むので運動量が少なめ。激しい遊びは興味を示さないですね。

犬や、他の猫に興味をもつよりも、人間と一緒にいるのを好むので、初めて猫を飼う方向けの品種です。

我が家にも、つねに脱力している猫がいますが、いつも側にいてくれるので大切な存在になっています。

ラグドールは人間の欲からビジネス化された

ラグドールは、ペルシャ猫のブリーダーが、地域猫だった外猫と交配をさせて生まれたといわれています。新しく生まれた猫の魅力に取りつかれてしまったブリーダー。

猫の公認機関に血統証の登録をしないで、名前・繁殖・売買すべてにおいて独占的な使用権をもち利益を得ようと考えてしまったのです。

①新しい登録団体を独自で立ちあげた

ラグドールを商標登録するため新しくIRCA登録団体を設立します。そしてラグドールを繁殖する人に対して、売上げの数割程度のロイヤリティを支払ってもらうことを条件にビジネスをはじめたのです。

今でいえば、本部とオーナーとの間で問題になっている「24時間営業のコンビニ」と同じ仕組みです。

②異変に気がついた1組の夫婦によって正式に品種登録される

この仕組みに疑問を感じたある1組の夫婦が、新たにラグドールの繁殖を始めます。その結果、ラグドールは1970年代以降に既存の血統証団体(CFA、GCCF、FIFeなど)に正式に登録されました。

③ラグドールに似ているラガマフィンが誕生した

ラグドールをビジネスとして扱っていたIRCA団体は、ラグドール、ペルシャ猫、メインクーンを交配させて新しい繁殖をはじめます。

そして生まれた猫が「ラガマフィン」と呼ばれる品種です。ラガマフィンは、やはりラグドールを品種改良して生まれた猫のため、見た目が似ています。

世界の主な猫の血統公認団体とは?

猫の協会は世界中に沢山あるので、全てを把握するのは難しいものがあります。ここでは国際的に大きな団体を紹介します。■CFA:アメリカが拠点。遺伝的な欠点を排除し純血種の健康を維持する血統登録団体
■GCCF:イギリスが拠点の血統登録団体。毎年多くの猫を登録している。
■FIFe:フランス発祥のヨーロッパ最大の血統登録団体。アジアや南米でも活動を広げている。
■TICA:アメリカが拠点。純血種・家庭猫のキャットショー公認機関でもある世界最大の血統登録団体。ほかに、AFC、WCF、NZCF、CCCofA、CACC、WCCなどがあります。

 

④ラグドールとラガマフィンの異なる点

現時点では、TICA血統登録団体のみ、ラガマフィンを純血種と認めていません。

ラグドールと異なる点

・毛色のカラーバリエーションが豊富
・目の色も多数存在している
・公認毛色が決まっていない 点です。

ラガマフィンの公認ブリーダーも、2年以上の見習いのほか、英語の筆記試験に合格する必要があり繁殖ルールも厳しい条件があります。

本来のラガマフィンは流通が少ない個体のため、日本で扱っているブリーダーは少ないと感じます。ラグドールに比べて値段も高額。平均価格は30万円前後ですが60万円を超える個体もいます。 

ラグドールの子猫はやんちゃで活発

子猫の時は、やはり猫らしい一面もあります。

大人しくて人懐っこい猫のはずが「これじゃ…ぬいぐるみじゃない!」と困っている方も。

・甘噛みがあるため配線などを噛む
・ブラッシングは苦手
・手足で飼い主を引っ掻く 

など活発すぎて困っている飼い主も見かけます。

①成猫になるまで3年かかる

体が大きいため品種のため成猫になるまで3年程度かかります。太りやすい体質ですが、成長までに時間がかかるため、栄養のあるフードを選び、運動を心がけてください。

どの猫も同じですが、子猫の時が一番やんちゃなもの。年齢を重ねると性格は大人しくなります。ラグドールの場合は3年を目安に考えると、大人しくなりますよ。

②高い所は好みません

高い所を好まない猫のため、キャットタワー高さは低くて構いません。体が大きいので、できるだけ安定したタイプを選んでください。

③帰省本能は高いが脱走には要注意

基本的に猫は、自分の意思で自宅に帰ってこられない生き物。猫の行動範囲は自宅から50~200メートルと決まっているので、これ以上離れてしまうと自力で帰ってくるのは難しいのです。

ただ、ラグドールは帰巣本能が強い性格で、迷子になっても自力で帰ってこられる不思議な力をもっています。ですが、猫の脱走・迷子は交通事故や病気など危険が沢山ありますので、室内飼いを徹底してくださいね。

ラグドールの手入れ方法は簡単

被毛の長さはセミロング(長さは中くらい)ですが、被毛は豊富に生えています。首から胴体にかけて量が多いので、ブラッシングは毎日が理想的です。少なくても週に2~3回は時間をとってあげてください。

まとめ

とくにラグドールとラガマフィンの容姿は似ているので、判別が難しいと感じる方もいるでしょう。この場合は目の色や被毛の色を比べると分かりやすいですよ。

性格は大人になるにつれ穏やかで鳴く回数も少ないので、猫初心者には飼いやすい猫と感じます。お手入れもブラッシングだけですので簡単ですよね。

ラス
ラス

今回はラグドールの特徴や性格などを紹介しましたが、肝心なのは色々な猫と触れあうこと。最終的に相性が良かった猫があなたに幸せを運んできます。

猫の品種も大切だとは感じますが、血統に限らず「この子だ!」と思った子を受け入れるようにしてほしいです。

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