ブサカワな猫が漫画でも大人気!エキゾチックショートヘアの特徴や性格とは?

エキゾチックショートヘアといえば、足が短く鼻ぺちゃなインパクトがある見た目ではないでしょうか。

そもそもエキゾチックショートヘアは、純血種として登録されてから50年あまりの新しい品種の猫です。

性格も比較的に穏やかで飼いやすく「ブサカワ」な猫として映画やCMで活躍しているタレント猫が多く存在しています。

今回は、エキゾチックショートヘアと一緒に暮らしたい方のために、特徴や性格、お手入れ法などを紹介していきます。

猫のエキゾチックショートヘアは見た目のブサカワにある

エキゾチックショートヘアは丸い顔に大きな目をしていて、小さな耳は離れ気味です。

短くてしっかりとした足と、これまた短めなしっぽが特徴です。なんといっても「つぶれた鼻」が愛猫家の心をつかんでいます。

体型は大きめで筋肉質ではありますが、足が短いので「ずんぐりむっくり」しています。

本当に短毛種のペルシャ猫といった感じでしょうか。

毛色が豊富なエキゾチックショートヘア

毛の種類は短毛種ですが、被毛は少し長く密集しています。二層構造になっているダブルコートのため抜け毛も多めです。

スキンシップを取ることを好みますので、ブラッシングでお手入れをしつつコミュニケーションをはかります。

毛色の色も、

・ホワイト(純白)
・ブルー(灰色に近いシルバー)
・レッド(茶色に近い赤毛)
・タビー(縞模様)
・バイカラー(腹部や足に白い模様が入っている)
・キャリコ(三毛猫)
・スモーク(毛先だけ色が入っている)

といった種類があり、目の色も被毛の色と比例します。

手入れのしやすさを求めてエキゾチックショートヘアが誕生

エキゾチックショートヘアの原産国はアメリカです。

歴史はまだ浅く、1950年代にアメリカの繁殖家が品種の異なる猫を交配させたのが始まりといわれています。

やはり長毛種はお手入れが大変というブリーダーの要望があったようですね。短毛種のペルシャ猫を誕生させたいという想いがあったようです。

繁殖家はペルシャ猫と、アメリカンショートヘアやバーミーズといった短毛種との交配を繰り返します。バーミーズとの交配は体型が崩れる理由から繁殖は失敗します。そしてペルシャ猫とアメリカンショートヘアを交配させて誕生したのが、エキゾチックショートヘアです。当時は「スターリング」と呼ばれていました。

その後、1966年にCFA(アメリカ・キャットファンシャーズ)に正式に品種登録されます。この時に、さまざまな毛色が存在する理由から「エキゾチックショートヘア」と呼び方も変わりました。

エキゾチックショートヘアの性格は大人しくて人懐っこい

エキゾチックショートヘアは、とにかくゴロゴロと寝ているのが大好きな猫。つねに静かな所で寝ている部分が「飼いやすさ」につながっているのでしょうね。

人懐っこいので抱っこも大好きです。争いを好まない平和主義のため、多頭飼いや犬と生活するのも平気な品種です。

好奇心もあり走り回るのが好き

いっぽうでアメリカンショートヘアの性格も受け継いでいますので、活発な面もあります。

飼い主の後ろをついてきたり、走りまわったりしてコミュニケーションを取りたがります。

ゲージに長時間いれたままにしておくと「出してくれー」と鳴く回数も多めになるので注意してくださいね。

足が短いので高い所から降りられない

足が短いのでジャンプができず高い所が苦手。このため高い所から「降りてこられない」といった二面性をもつ猫です。キャットタワーの設置は不要ですが、運動ができるように「おもちゃ」で体を動かすようにします。

映画・ドラマ・CMで活躍しているタレント猫は、運動量が少なく大人しいエキゾチックショートヘアが断トツで扱いやすいのでしょうね。

エキゾチックショートヘアがかかりやすいとされる病気

平均寿命は10~13年と他の品種と比べて短めです。あくまでも平均ですので長生きをする猫も存在します。

遺伝的な疾患は「ペルシャ猫」から引き継いだ面もあり、腎臓疾患や心臓病が多めです。

つねにおしっこの量や色、歩行に問題がないかなどに気を配るようにします。

また鼻と目が近いため「目ヤニ」や「涙」が出やすい品種でもあります。目ヤニや涙が出ている時はガーゼで目の周りを拭くようにして、赤茶色の涙がでていれば獣医師に相談をします。放置をすると目の周りが茶色く変色する「涙やけ」となり、完治まで長引きますので、頻繁に涙を流していたら早期に診察を受けましょう。

猫好きにはたまらない!エキゾチックショートヘアに関するオススメの本

「エキゾチックショートヘアを飼った経験がない!」といった方向けに、愛猫家の間で話題となっている「おじさまと猫」という本を紹介します。

物語は、1年間もペットショップで売れ残りとして育ったエキゾチックショートヘアの猫が主役です。

鼻の横に模様が入っているため周りから「鼻くそ」と呼ばれ、不細工猫としてガラスのゲージ内で育ちます。そこに現れたのが中年男性のおじさまです。猫をみるなり「可愛い」といって育てることに。そして名前を「ふくまる」と名付けます。

おじさまは1人暮らしで、猫を飼育した経験もないのですが、慣れないながらも「ふくまる」と生活をしていく姿を描いています。本の中には「猫あるある」も描かれているため読んでいくうちに「分かる~」とほっこりしますよ。

猫の習性に戸惑うおじさまの姿や、おじさまの期待を裏切らないように頑張る「ふくまる」の姿に涙腺が崩壊しました。我が家の猫も同じ気持ちでいてほしい…と思う内容です。

人間の情を知らずにゲージ内で育った「ふくまる」が、飼い主の愛情で変わっていく姿がとても可愛らしいです。猫を飼育していなくても「最近…泣いていないな~」と思っている方にもオススメな本です。

・おじさまと猫(1) (ガンガンコミックスpixiv)

外部リンク:おじさまと猫 1 /スクウェア・エニックス/桜井海

・コミック: 148ページ
・出版社: スクウェア・エニックス
・言語: 日本語
・ISBN-10: 4757556268
・ISBN-13: 978-4757556263
・発売日: 2018/2/22

まとめ

エキゾチックショートヘアは、ペルシャ猫の血を受け継いだ短毛種です。性格も大人しく見た目も「鼻ぺちゃ」でインパクトがあるので、タレント猫として活躍しやすいのでしょうね。

手触りが滑らかで触り心地が抜群な猫として君臨していますが、お手入れもブラッシング程度ですので難しくはありません。運動量が少ないためフードの食べ過ぎで「肥満傾向」になりがちですので、食事管理は気をつけてください。

高い所から降りられないといった部分もありますが、おっちょこちょいなエキゾチックショートヘアと過ごす時間は楽しいものになるはずですよ。

 

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