猫の出産時期は春と秋に多いといわれています。もし、あなたが子猫を見かけたら?そんなときの参考にもしていただけたらと思います。
子猫が親離れする時期と母猫の行動とは?
猫は、だいたい3ヵ月ころから親離れが始まって、4~6ヵ月には親猫から独り立ちしていきます。
そして、親離れが始まるころになると、母猫の行動はこれまでとは一変します。
母猫は、子猫を寄せつけないように威嚇して、縄張りの外に出すなどの行動をするようになります。
そうした母猫の行動から子猫は自立心が芽生えて、独り立ちするというわけなんです。
【親離れするまで 】母猫と過ごす時間はとても大切!
子猫にとって、母猫と過ごす時間はとても大切なもの。
栄養面からいうと、とくに生後2ヵ月までは大事な時期で、体の成長や脳の発達にも影響を及ぼすこともあります。
母猫からは、
・獲物の獲り方
・排せつのしかた
など、独りで生きていくために必要なことを母猫から教わり、社会性を身につけていきます。
これらに関しては、おうち猫になる場合は飼い主さんが教えることもできますが、
適切な時期にきちんと親離れすることが、成長面や精神面でもとても大切なことなんです。
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母猫から離れるのが早いと・・・
親離れの時期がくる前に、子猫を母猫から引き離してしまうと、大人になってからもいろいろなところで影響がみられます。
例えば、
・過度な人見知り
・なかなか懐かなくなる
などが一例として考えられます。
これがひどくなりすぎると、猫ちゃんの生活にまで影響が及ぶようになってしまうのです。
飼い主さんにベッタリ? 分離不安になってしまうかも
言葉だけ聞くと、「べったりされると嬉しいことですけど?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
でも、「分離不安」というのをご存知でしょうか?
これは、飼い主と離れることを、異常なくらい不安に感じてしまう状態のことをいいます。
分離不安になってしまう原因として、早すぎる段階で母猫から引き離されたからという場合があります。
別離不安の症状としては、
・留守番中にずっと鳴いている
・トイレ以外で粗相してしまう
・食欲、体重の減少
・下痢や嘔吐などの体調不良・毛をむしり取って部分的に脱毛してしまう
などがあげられます。
猫ちゃんにもよりますが、一匹狼的な性格が強いもの。
明らかにべったりくっついてくる場合は、分離不安の可能性もあります。
関連記事:子猫の鳴き声から感じ取れる気持ちとは?
「ウールサッキング」という病気になることも・・・
これはズバリ、猫が布を食べてしまう病気です。
布だけでなく、段ボールなどの紙製のもの、またヒモ状のものを食べてしまう子もいるようで、
家にあるソファーや服などあらゆる「布」を食べてしまうということも。
もちろん、食べ物ではないですから、体にいいわけはありませんよね。
・窒息してしまうこともある
・食べた布から菌が体内に入って増殖してしまう
また、命に関わる危険だってあります。
私の飼い猫も、小さな女の子が遊ぶ人形に着せる服の一部を食べてしまい、手術したことがあります。
私の猫は大丈夫・・・と思っている方、注意してくださいね。
もし、野良の子猫を飼うのなら・・・
道端で子猫を見かけたらその可愛さに惹かれて、「飼いたい!連れて帰りたい!」と思うこともあるかもしれません。
でも、そんなときに気をつけてほしいことがあります。
・むやみに触らない
そばに母猫がいないと思っても、食事をしに出かけていたりして離れていることもあります。
また、人間のにおいがついてしまうと母猫は子育てをしなくなります。
・明らかに人間が捨てたとわかる場合
など、子猫が危険にさらされている場合は保護してあげていいと思います。子猫が生まれた方から譲り受けるときも、3ヵ月ほど母猫と過ごしてから迎えるようにするといいですね。
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まとめ
猫の親離れは、まだ小さい時期なので可哀想と思うこともあると思います。
・・・ですが、生後半年ほどで発情することを考えると、早いというわけではないと思います。
そして、その猫ちゃんが健康に過ごすためにも、母猫と過ごす時間がとても大切だということもお分かりいただけたのでは?と思います。
ぜひ、これからあるかもしれない…猫ちゃんとの出会いのためにも、覚えておいていただけたらと思います。
猫ちゃんも人間と同じで、親猫といる時期って本当に大切なんです。しっかりと親離れするためにも、一緒にいれる時間は大切にしないといけないですね!飼い猫ちゃんに子供を生ませる場合は、このことも考えてあげてくださいね。
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