猫のジャンプが凄い理由!室内飼いでも部屋を荒らされない方法とは

猫は高くて不安定な所が大好き。犬と違ってフェンスを設置しても軽く飛び越えます。

さらに食器棚の上に登ってみたり、不安定なカーテンレールの上に登ってみたりと大変ですよね。室内飼いだと部屋がめちゃくちゃになって困ると感じている飼い主も少なくありません。

飼い主は猫のジャンプの習性を理解してあげると、愛猫との暮らしが上手くいきますよ。やんちゃで困っている時や、落ち着きがない子のために、猫がジャンプをする意味についてまとめてみました。

猫のジャンプが凄いのは「脚」が発達しているから

猫の狩りのスタイルは待ち伏せ型。

小動物を好みネズミ・モグラ・ウサギ・スズメ・昆虫類などを食べる肉食獣です。

獲物を狙うために、木から木へ飛び移る必要がありました。瞬発力があり飛躍力も高くなったのも、狩りの時に「脚」を使っていたからと考えられています。

さらに天敵から身を守るためジャンプ能力が必要だったとも言われています。猫にとっての天敵は、カラス・キツネ・サル・タヌキ・ヘビです。

特にヘビは、獲物を取り合って負けることが多かったため、猫は本能的に蛇を天敵と感じているようです。

猫がきゅうりを見て驚くのは、ヘビと見間違えるためともいわれています。

そういったことから猫にとって高い所に登るのはメリットだらけ。高い所に登る理由は大変な過去があったからなのでしょうね。

関連:【ストレスになることも】猫がきゅうりを嫌がる3つ理由

猫のジャンプの高さは体高の5倍以上

猫のジャンプの高さは、体高(たいこう)を目安にします。体高とは地面から背中までの高さのこと。この高さの5倍程度の距離をジャンプできます。

走る速度は最速で時速50㎞。ママチャリでも平均時速12㎞ですので軽く追い越されますね。助走がなくてもジャンプが可能で、垂直に飛ぶこともできます。でも猫は持続力なないため、長く走れないのがデメリット。すぐにバテるので狩りの失敗も多いと言われています。

室内飼いの猫がジャンプをするのは、狩りに似た行動を取りたいからなのです。

具体的な猫のジャンプの種類

猫は狩り以外でも「高い所に登りたい時」「驚いた時」にジャンプをします。

高い時に登りたいのはパトロール

猫は犬とは違って飼い主に忠誠心がありません。自分の縄張りを見回るために毎日点検をしています。高い所に登り、自分の居場所に異変がないか隅から隅までチェックしているのです。

猫は骨や筋肉が柔らかいため、体の動きがしなやか。高い所から降りる時は、体をねじったり、反ったりしながら内臓の位置を変えているため怪我が少ないのです。

驚いた時にジャンプをするのは相手を脅している

猫は驚いた時に真上にジャンプをする傾向があります。瞬時に飛び上がることで相手を威嚇している意味もあります。瞬発力がよい猫なりの対応策なのですね。

よく猫がキュウリを見て驚いているシーンがありますよね。猫から見たら突然現れたきゅうりを瞬時にさけて「何だ!お前!喧嘩する気か?」と脅かしている意味もあるのですよ。

関連記事:【ストレスになることも】猫がきゅうりを嫌がる3つ理由 

猫がジャンプする時の防衛策

室内飼いの猫で多い悩みは、ガス代に上って遊んでみたり、キッチンの作業台に登ったりするケースですよね。まな板・ポット・炊飯器に上がられたりすると衛生面でも困ります。

室内飼いの猫は家の中が自分の縄張りになります。猫にとっての縄張りとは、部屋の「広さ」ではなく「質」です。

部屋の質を高めるために以下の条件を作れば、猫は悪さをしません。

・高低差があるスペースを作る
・狭いスペースを作る

猫は見下ろすことで自分が優位に感じたいプライドの高い生き物です。高い場所は「いつでも危険を察知!」できるので猫にとっては安全な場所なのです。

さらに高い場所は温かい空気が流れやすい場所。このため自由に上り下りができるキャットタワーの設置をオススメします。

また、狭い穴は本能的に「ネズミがいる!」と感じるようで出入りを好みます。猫にも自分だけの空間がありますので、パーソナルスペースを作ってあげると良いですよ。

小さめの箱があると喜びます。段ボールに穴をあけて部屋の隅に置いておくだけでもOK。猫の個性によって好みが異なりますが、お気に入りのスペースを作ってください。

他にイタズラをされたくない場合は、物を出しっぱなしにしないことや、食品は棚の中に入れることで対策をします。キッチンに入られたくない場合は、料理中は猫用ゲージに入れて対策をします。

関連記事:【猫と箱と本能】猫が箱に入るのが好きな4つの理由

オススメのキャットタワー

・FEANDREAキャットタワー 猫タワー 直径7.1cm支柱12本 頑丈耐久 段差あり 天然サイザル麻 匂いなし NPCT86M

オススメのキャットタワーは移動ができるタイプ。

この商品のポイントは10ケ所ある爪とぎ場所と広めの台座。

猫パンチができるボンボン付き。他の商品だとこのボンボンを、かじって切ってしまうのですがこの対応は丈夫なので安心です。隠れる場所もあり、さらにハンモックまでついています。

色もベージュで抜け毛が気にならない点もオススメです。優しい色合いなので、どんなインテリアにも違和感がありません。

外部リンク:FEANDREA キャットタワー 猫タワー 直径7.1cm支柱12本 頑丈耐久 段差あり 天然サイザル麻 匂いなし NPCT86M

オススメ猫ジャンプの本

「他の家の猫って、どんな飛び方をしているのだろう?」と気になる方は「猫のジャンプ」を写真にした本もあります。

「猫好き」はもちろん、猫を飼育したことがない方も面白いので参考にしてみてください。

 

猫ジャンプ 単行本(ソフトカバー)

ジャンプに関する奇跡の一枚を捉えた作品集です。外猫をメインの写真集のため、自由気ままな猫の姿がたくさん。自然をバックに見ているだけでも癒される1冊です。

外部リンク:猫ジャンプ /ワニブックス/間宮誠爾

 

世界の飛んでいる猫 単行本(ソフトカバー) 

飛んでいる猫をメインにした写真集。まるで空を飛んでいるかのような猫を集めています。

世界中の猫が写っているので、海外旅行にいった気分も味わえます。

外部リンク:世界の飛んでいる猫 /エクスナレッジ

まとめ

猫のジャンプが凄いのは、もともと木の上で生活していた名残があるから。成長をしていくにつれてジャンプも高くなり走る速度も上がります。猫の本能のため「しつけ」で治していくのは難しい所です。ですが猫は環境が満足していればジャンプのいたずらも少なくなります。棚から棚へ勢いよくジャンプ!窓に虫がいればお尻をフリフリしてジャンプ!

「これはこれで仕方ないか…」と可愛い部分もあるので許す心も大切です。

飼い主は快適に暮らすために、猫のことを考えた環境作りを忘れないでくださいね。

コメント