猫砂とは、猫による猫のための排泄物用の砂ですが、粒の大きさ、消臭力の強さ、吸収力、値段、重量など種類に応じてメリットやデメリットがあります。
猫砂は選び方を間違えてしまうと掃除の回数が増えたり、猫が用を足さなくなってしまったりと大変なもの。室内を清潔に保ちつつ、猫にとっても快適な猫砂とはどのようなタイプがあるのでしょうか。
今回は、猫砂選びがしっくりこない方向けに、消臭力に優れている猫砂や、飛び散らないタイプなど含めておすすめの猫砂を紹介します。
猫による猫のためのおすすめの猫砂って?
猫は本来、柔らかい砂の上で排泄をする生き物。そして、今は室内飼いが推奨されているため、飼い主も猫砂に消臭を求める傾向が強くなっています。
猫のオシッコ臭は、時間が立つほど強烈ですので消臭効果に優れているタイプのものを併用できるといいですね。現在、市販で売られている猫砂はすべて人工的に作られていますが、砂の種類に応じて効果の度合いは異なります。
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安価なアイリスオーヤマの紙タイプ猫砂
トイレットペーパーに使われる再生パルプを原料に使用している猫砂です。粒は大きいため周りに飛び散ることはありません。オシッコはゲル状に固まりやすく、ドーム型のトイレであれば臭いをおさえることが可能です。原料が紙だけあって値段が安く軽いので、一人暮らしの女性におすすめの猫砂です。
・猫砂 紙 紙の猫砂 7L×6袋セット KMN-70N
消臭力が高いジョイペットのシリカゲル
食品の乾燥材としても使われているシリカゲル。猫砂の中でも湿気に強く消臭力に優れています。粒が大きめのクラッシュタイプを選んであげると飛び散り防止になります。
吸収力が高くザクザクした砂粒のような猫砂ですが、値段が高めなのがデメリット。このため紙タイプの猫砂を混ぜて使用している方もいます。臭いも広がらないので平型タイプのトイレに向いています。
・ジョイペット シリカサンドクラッシュ 4.6L
猫砂以外にも使える木質ペレット
天然の木材を使った猫砂のため、消臭効果に優れています。粒は細長くトイレの外に飛び散りにくい構造になっています。重量も軽いので女性にも扱いやすい猫砂です。ペレットは固まりにくいので、オシッコが下に流れるシステムトイレに向いています。専用のペレットストーブがあれば、ペレットを使ってバーベキューなんかも楽しめますよ。
猫砂に最適 ペットにも環境にも優しい木質ペレット(ホワイトペレット) 20kg(約33L) 消臭効果
昔からあるアイリスオーヤマの鉱物系の猫砂
こちらは昔からある猫砂ですが、メリットは粒が細かいので、すぐにオシッコが固まりやすい点。
ですが長時間放置すると、トイレの底にオシッコが固まりスコップで取れないくらいガチガチになるので掃除がしにくいといった面もあります。
猫砂を入れ替える時に、白い粒が舞いやすくむせる方も。粒は大きめのものを選んでください。原料が鉱物のため「燃えないゴミ」として扱っている自治体もあります。水にとけませんのでトイレに流さないでくださいね。
・アイリスオーヤマ THE 消臭猫砂 5L×4袋
子猫は食べる危険が高いおからの猫砂
オシッコが乾燥すると固まりやすいのですが、おから独特の臭いもあり苦手な方も。さらに夏場は虫がわきやすいので、こまめな掃除が必要です。おからの猫砂は子猫が食べてしまう場合もありますので注意してください。猫の健康面を考えると自然由来で安全性が一番高い猫砂ですので、できるだけ「おから臭」をおさえた猫砂選びがポイントになってきます。こちらはおから独特の臭いが少なくておすすめです。
・スーパーキャット プレミアムおからサンド 6L
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猫砂に適したトイレを選ぶことも大切
トイレに適した猫砂を選ばなければ消臭効果や吸収力も半減しますので、粒の性質を最大限に活かせるトイレが重要になってきます。
①猫砂が固まりにくいタイプ
固まりにくい猫砂を使う場合は、オシッコだけが下に流れるシステムトイレに向いています。システムトイレは、普段はウンチだけの処理になりますので手間がかかりません。
1ケ月猫砂交換不要で、下に敷いてあるオシッコシートの交換も毎日取り換えなくてもよいのがメリット。猫砂のほかにオシッコシートを購入する必要があり費用がかかります。
我が家はシステムトイレを使っていますが、何回かオシッコシートを敷き忘れ、下トレイが液体のオシッコまみれになった経験があります。
②猫砂が固まるタイプ
オシッコとウンチを同時に処理したい方は、固まるタイプの猫砂を選びましょう。
普段から下痢をしやすい、血尿がある猫は、排泄物で健康チェックできるので固まるタイプを選ぶといいですよ。多頭飼いの方も費用面から固まるタイプを使っている場合が多めですね。
平型タイプ、ハーフタイプ、ドーム型タイプのトイレに適していますが、排泄物を一目で把握できるので掃除に取り掛かりやすい面もあります。ドーム型であれば臭いの広がりを最小限におさえることも可能です。
猫砂を処理する袋にも工夫を
猫の排泄物の捨て方は自治体によって異なるのですが、我が家は「ペレット」を使っているため「燃えるごみ」として処理しています。ただ、どんなに消臭力が優れている猫砂を使っても、排泄物をスーパーのビニール袋に入れていると臭いは防げないもの。
そこで我が家はペット専用の「うんちが臭わない袋」を活用して、排泄をしたらすぐに袋に入れて捨てています。猫専用の「蓋つきごみ箱」もあるといいですね。
平型タイプ、ハーフタイプ、ドーム型タイプのトイレを使っている場合は、SSサイズで足りますよ。
・驚異の防臭素材BOS(ボス)うんちが臭わない袋 SSサイズ大容量200枚入
システムトイレの場合は、オシッコシートの処理もあるためMサイズがオススメです。
・驚異の防臭袋 BOS (ボス) ストライプパッケージ SSサイズ 200枚入
女性専用のサニタリー専用袋は中身が見えにくいので、多頭飼いで排泄物の量が多い猫にも、おすすめです。
・LDサニタリーポリ 50枚
単独浄化槽は猫砂が流せないので注意
やってはいけないのが猫砂をトイレに流すこと。実際、トイレに流せる猫砂も売られていますが、我が家は何回かトイレが詰まったためおすすめしません。
最近のトイレは節水対応型が多く、渦巻状に水が流れていくため水を流す量もすくないのでしょう。我が家のトイレは、パナソニックのアラウーノですが猫砂を3回流した時点で詰まりました。
自宅が単独浄化槽の場合、猫砂を流すと微生物による汚物の分解ができなくなるため、詰まりや悪臭の原因になります。安易に猫砂を流さないでくださいね。
まとめ
我が家の猫も昔は散歩猫だったので、外の砂の上を好んで用を足していました。できれば自然に近い形で排泄させてあげたいな…と思うのですが。かといって、園芸用の土をトイレに使うわけにもいきませんよね。
このため、今使っているトイレの種類に合わせた猫砂選びも大切です。お茶の香り、ラベンダーの香り、フレグランスタイプもありますが、臭いを臭いで消すことは猫にとってストレスになるので避けてくださいね。
トイレにあった猫砂を選んで、猫にとって快適なトイレの環境を作ってあげてくださいね!
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