子猫が下痢をしてしまったら、それだけでも心配でたまらなくなりますよね。
その下痢に血が混じっていたら、何か重大な病気だったらどうしようかと心配になると思います。
子猫が、血が混じっている下痢を起こした場合は、以下のような3大原因が考えられます。
子猫の下痢と血便が出る3大原因
①大腸炎
小腸辺りで出血があった場合は、便に混じる血の色は黒っぽくなります。
しかし、大腸や肛門付近で出血があると赤い血が混じった便になりますので、血の色でどの辺りに炎症が起こっているのかが、大まかに分かります。
大腸炎の原因は、大腸にポリープや腫瘍が出来ている可能性もあります。
また、子猫が何か食べてはいけないものを口にしてしまう、いわゆる誤飲をすることで、大腸の壁に傷がついていることも考えられます。
②寄生虫
コクシジウムは腸の管に寄生します。
子猫の場合は、まだ免疫力が高くないので、下痢のような症状が起こることがあります。
また鉤虫は、腸の粘膜に寄生して血を吸うため、下痢に血が混じります。
他にも、トキソプラズマは人間にも感染する恐ろしい寄生虫です。
トキソプラズマに感染している猫の便の処理は、手袋をつけるなど十分注意しましょう。
寄生虫は、駆虫役と整腸剤で治療することが主流です。
感染力が非常に強いので、子猫のトイレはすぐに取り換えて清潔にします。多頭飼いの場合は、他の猫と必ず隔離しましょう。
③パルボウィルス
下痢や嘔吐の症状が激しく現れます。病状が進むと血便が出ることがあります。
子猫が感染してしまうと、死の可能性が非常に高いので、症状があれば救急や休日診療を利用してでも、動物病院で診てもらう必要があります。
このウィルスに効果のある薬がないので、ワクチンで予防します。
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便に血が混じっている場合は必ず病院へ!
便に血が混じっている場合、重病の可能性もあるので必ず動物病院で診察を受けることです。
その時、できるのであれば便も病院に持っていくのがおすすめです(下痢だと難しいですが・・・)。
ジップロックなどに便を入れて密封すれば持ち運びしやすいです。
便を持って行った方が、医師が猫ちゃんの状態を予測しやすく、治療プランも立てやすいですからね。
子猫は話せません。
体調が悪くても、飼い主さんに訴える事も出来ず、我慢するしかありません。
ですから、飼い主さんの子猫への観察力がとても大事です。
下痢や血便などの症状は分かりやすいので、まだ免疫力が低い子猫の間は、健康チェックをしてあげて下さいね。
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便に血が混じっている時に飼い主さんがチェックすべきこと
「便に血が混じっている・・!」
とっても焦ってしまうと思いますが、落ち着いてチェックすべきことがあります。
・便の色
・ぐったりしていないか
・便意外に血がついている場所はないか
などです。
これらをチェックして、明らかにぐったりしていれば、すぐさま病院につれていく必要があります。
また、血の量をチェックするのもとても大切です。
便に血がついてしまうのは、人間でいう「痔」みたいなものでもつくこともありますが、明らかに血が多かったり、鮮血のようについていた時は、痔のレベルではないですからね。
こういったことをチェックして、病院へ連れて行ったときにしっかり説明ができるのがベストです。
まとめ
便に血がついてしまうケースはたくさんありますが、心配なのは感染症などの場合です。
便に血が付く以外にも、何かしら体調に影響があるケースがほとんどです。
血が付く量や出かたによっては「様子を見て・・・」ということもありますが、早めに医師にみてもらうのが安心です。
結果として大したことがなくても、診てもらえば安心ですからね。
うちの猫ちゃんも、何回か便に血が付いたことがあったため、病院に連れて行ったことがあります。その時は「ウンチが固すぎて肛門が切れている」とのことだったので、安心した覚えがあります。
それが大きな病気だったら・・・と思うとゾッとします。
子猫の成長の妨げになる可能性もありますので、早めに病院へ連れて行ってくださいね!
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