「何でお腹がパンパンなんだろう」
子猫はお腹がぽっこりしやすく、心配されている方もいると思います。
原因はいろいろとありますが、様子をみるものからすぐに治療した方がいいものまであります。
今回はその原因と対策についてまとめていきます。
お腹がパンパンになる4つの原因
子猫のお腹が張っている、膨れているなど、お腹がパンパンになる原因として考えられるものは・・・
・肥満
・便秘
・なんらかの病気にかかっている
これらのことが原因として考えられます。
原因別でみる症状やその対処法など
ここではそれぞれの原因について症状や対処法などをご紹介していきます。
1.食べ過ぎ
ミルクからキャットフードへ変えた場合などによく見られます。
単なる食べ過ぎでお腹がパンパンになっているという場合は、普段の食事の様子をよく観察してみましょう。
エサの入っている袋に1日のに必要な量が書いてあります。
体重別や月齢別で書いてあると思いますので、それに合わせてあげるようにしましょう。
2.肥満
これも食べ過ぎが原因ということになりますね。
肥満の場合は、お腹だけでなく全体的に見ても脂肪がついて膨らんでいるように見えるはずです。
よくテレビなどで目にするおデブな猫ちゃんはとても愛嬌があって可愛いのですが、猫も人間と同様、太りすぎは体によくありません!
愛猫との生活を長く楽しむためにも、ダイエットしてあげてくださいね。
3.便秘
便が十分に排出されないことで、腸管に便が溜まってお腹が張るようになってしまいます。
便秘になるのはさまざまな原因が考えられますが、毛づくろいをよくする猫は、舐めた被毛が便に絡まることで便を固くしてしまう…、そのようなことから便秘になってしまうこともあります。
また、便秘をそのまま放っておくと、大きな病気の原因や手術が必要になることも!
排便をしているかのチェックもきちんとしてあげるようにしましょう。
ちなみに、猫ちゃんのうんちの1日平均回数は、 1~3回とされています。
もちろん、個体差はありますのであしからず。
関連記事:猫が便秘になりやすい原因&対処法まとめ
4.なんらかの病気にかかっている
病気が原因である場合、いくつかの病気が考えられます。
その中から4つの病気についてご説明します。
① 腸閉塞
猫ちゃんって、ビニールやヒモで遊ぶのが好きだったりしませんか?
腸閉塞は、誤って飲み込んでしまったビニールやヒモなどが腸管で詰まって閉塞を起こし、お腹が膨れたり、また、便秘、嘔吐を繰り返すなどの症状を引き起こす病気のこと。
そのまま放置すると、ショック状態から命に関わることもある怖い病気なんです。
異物による腸閉塞は、外科的に異物を摘出することが多いです。
猫はいろいろなものに興味を持ちますから、普段から気をつけておくことが大切ですね!
② 猫伝染性腹膜炎(FIP)
猫伝染性腹膜炎ウィルスによる感染症で、
・ドライタイプ − 胸水や腹水が貯蓄しない非滲出型
の2つのタイプがあります。
滲出型のウェットタイプは、胸水や腹水が貯蓄することで、お腹が張り呼吸も苦しくなります。
有効な予防法もなく、発症すると致死率99%の恐ろしい病気です。
・10歳以上のシニア猫
・慢性的にストレスを抱えている猫
・免疫力が弱っている猫
これらの猫に発症することが多くあります。
③腹腔内腫瘍
腹腔内の肝臓、脾臓、腎臓など臓器が腫瘍化することでお腹が張ってきます。
放置しておくと、転移や命に関わる危険もある恐ろしい病気。
④子宮蓄膿症
子宮に膿が溜まってしまう病気で、発情終了後に始まるので、妊娠と間違えやすい病気でもあります。
避妊手術のしていないメス猫は要注意です。
お腹の張りのほかに、発熱、元気・食欲の低下などの症状が見られます。
【 知っておきたい 】お腹に水がたまっているか調べる方法
お腹に水がたまる病気はいくつかあります。
先ほどお話しました猫伝染性腹膜炎と腹腔内腫瘍などもそうですが、猫のお腹に水がたまっているかわかる方法がありますので、それをご紹介したいと思います。
・もう片方の手で、反対側のお腹をたたく
手のひらをあてていた方に振動が伝わってきたら腹水がたまっているサインです。
外によく出る場合は妊娠の可能性も考えよう
猫は、生後半年くらいで発情期を迎えます。
避妊をしていない猫ちゃんで外に出す事ことが多いなどの場合は、妊娠をしているという可能性も考えられます。
知らない間に近所の野良猫と交尾をしていて妊娠してしまった・・・という可能性は十分にあります。
これを防ぐ為にも、早めの去勢手術などが必要になることも覚えておきたいですね。
おかしいと思ったらすぐに病院へ連れて行って!
「便秘だからほっといてもそのうち治るか」
と気軽に考えていると、思わぬ事態になってしまうこともあります。
お腹がパンパンの状態で、
・元気がない
・嘔吐を頻繁にする
などの症状の時はすぐに病院へ連れて行きましょう。
特に病気でなく、「肥満や食べ過ぎ」という診断でも安心できますし、食事のあげ方やダイエットについてもきちんと教えてくれます。
取り返しがつかなくなる前にしっかりと対策しましょう。
関連記事:子猫が突然死するリスクを考えてみた
まとめ
お腹がパンパンに原因と考えられるものをいくつかあげましたが、おかしいと思ったら自己判断せず、すぐに動物病院へ行くようにしてください。
そして何より、飼い主さんが普段から愛猫の様子をよく見てあげることが一番大切だと思います。
うちの猫ちゃんもたまにお腹がパンパンになることがあります。基本的にはそれでも元気なのですが、一度明らかに元気がなくなったときがあって、いきつけの動物病院へ連れて行ったら、異物(布切れ)をたくさん食べてしまっていました↓
こういったことも実際あるので、心配な場合はすぐに病院に連れて行きましょう。
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