猫を飼っていると、さっきまで仲が良かったのに、急に取っ組みあいの喧嘩がはじまる時ってありますよね。
多頭飼いでも猫が「シャーシャー」いっていると、喧嘩なのかじゃれ合いなのかわからない場合もあります。
猫の気持ちを理解するには、動作や声に注目してみると区別しやすくなるでしょう。
怒っているみたいだけど、よくわからないあなたのために、猫の喧嘩とじゃれ合いの見分け方についてまとめました。
【喧嘩orじゃれ合い】見分ける3つのポイント
「じゃれ合っているのか喧嘩しているのかわからない」
2匹以上の猫ちゃんを飼っている方は、一度はこう感じたことがあるはず。
じゃれ合いはほかっといてもいいですが、喧嘩は止めないといけないですからね。
そんな時は、
②鳴き声で判別する
③しっぽの大きさを見る
などで判断をするのがおすすめです。
① 目を合わせているか
猫は「相手の目を見ない」という基本ルールが存在します。
チラッとみるだけで、基本的に目を合わせようとしません。
このためお互い目を合わせている時は「本気モード」に入っていて、瞳の大きさで興奮度もわかります。
明るい場所でも黒目が大きい場合は、驚いて興奮している・怖い時です。
暗い場所で瞳の大きさが1円玉のような時は、機嫌が悪い・相手をおどしている証です。
② 鳴き方で判別する
20種類ほどあると言われている猫の鳴き声ですが、猫が怒っている時と興奮している時の声の種類についてまとめました。
「俺様に近づいてみろ!んあ?怒るぞ」と言っています。
自分は強いんだぞ!とアピールする場合と、本当に嫌がっている時も「シャーシャー」と鳴きます。
猫同士が低い声で鳴く時ありますよね。
この時の猫同士の心境は
「お前どこ中にゃ?おら?」
「お前こそ!どこ中にゃんだよ!よそものが!やんのか?」
かなりの興奮状態のため飼い主が近づくとケガをするでしょう。
赤ちゃんの泣き声にちかい甲高い声は、すでに争っている時の声です。
実際に見に行くと分かりますが、猫パンチで戦っています。
猫によってはケガをしたり、毛が抜けおちたりするでしょう。
③ しっぽの大きさを見る
タヌキのシッポのようにふくらんでいる時は、興奮している場合や、おもちゃでヒートアップした時もふくらみます。
実際は全身の毛も逆立っているのですが、時にしっぽが目立ちます。
興奮した時や怒っている時は、自分を大きく見せようと本人なりに努力をしているのです。
関連記事:猫がしっぽをパタパタさせる意味って何?
猫は何で喧嘩をするの?
猫は自分のテリトリーに不審猫がいないか、毎日念入りにパトロールを実行しています。
この時によそ者と出くわすと喧嘩がはじまるというわけです。
また発情期になると、オス猫はメス猫獲得のためにオス猫と喧嘩をします。
など、縄張りを守るためや子孫をのこすために、喧嘩をしているのですね。
飼い猫同士が喧嘩している場合は、家の中でのテリトリーをおかしたからかもしれないですね。
猫がじゃれ合いをする理由って?
猫がじゃれ合いをするのは遊んでいるように見えますが、
・体力作りのため
・環境になじむため
などの理由があるといわれています。
子猫の時期のじゃれ合いは多いですが、実は成猫になってもなくならないと言われています。
代表的な猫のじゃれ合いとは、
・仰向けでひっかくベリーアップ
・しっぽと体を弓なりして横向きに歩いていくサイドステップ
・後ろ足を使って飛びかかるバウンス
・後ろ足だけで立ちあがり、二足歩行をして直立姿勢になるイレクト
・低い姿勢で、にらみ合って猫パンチをするフェイクオフ
・猫同士が追いかけたり逃げたりするチェイス
・おしりふりふりピンポンダッシュ
などがあります。
猫は鬼ごっこのように、捕まえては逃げるといった動作をくりかえして成長をしていくんですね。
ヒートアップして棚の物をおとしたりすると「こらぁあ!」と叫びたくなるのも分かりますが、成長のため・・・と許せる範囲であれば大目に見てあげましょう。
キャットタワーを置くなど、より猫ちゃんがじゃれ合いできる場所を作ってあげると喜ぶのでおすすめです。
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飼い猫同士のじゃれ合いがヒートアップしすぎることはないの?
じゃれ合いがヒートアップしすぎて喧嘩になる・・・これ、たまーになるんですが意外と少ないんです。
というのも、じゃれ合いでヒートアップしてくると急に毛づくろいを始めることがあります。
こうすることで、猫ちゃんは自分の気持ちを落ち着かせようとします。
・毛づくろい始める
・しばらくしたらまたじゃれ合いが始まる
といった感じで繰り返しているのもよく見る光景です。
猫ちゃんも、本気の喧嘩になると怪我をすることはわかっています。
「ちょっと喧嘩しそうな雰囲気で心配・・・」と思うかもしれませんが、少しくらいのじゃれ合いであれば、猫ちゃん自ら冷静になれるので、そこまで心配しなくても大丈夫でしょう。
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まとめ
飼い主の前でも猫同士でも、猫は怒る前にかならず「NGサイン」をだします。
猫も理由もなく争うことはしません。
それでも相手がひかなければ戦闘開始になるのです。
喧嘩とじゃれ合いの違いを見分けるには、猫の表情で判断をしてはいかがでしょうか。
室内飼いの場合はヒートアップしても治まるケースが多いため、しばらく様子をみるようにしてみましょう。
猫ちゃん同士のじゃれ合いは、人間が見るとケンカしているように見えることもありますよね!そんな時はこの記事を参考に見極めてみて、じゃれ合いであれば止めずにそっとじゃれさせてあげましょう♪
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