猫同士の仲の良さは、猫の年齢や相性によって決まると言われています。
猫の里親になりたくても、先住猫がいると2匹目の猫をためらう飼い主もいるでしょう。
猫が嫉妬することなく快適に過ごすポイントは
・先住猫との相性を見きわめるコツ
を理解するとお互いストレスを与えることなく解決します。
そこで今回は猫を飼っていても、里親で新たな猫を受け入れる時の注意点などをまとめました。
里親で猫を引きとるときの3つの注意点
「新し猫ちゃんを里親として迎えたいけど・・・どんな注意が必要?」
2匹目の猫を里親として受け入れる時に注意するポイントは、周わりの協力と先住猫の健康管理が最も重要になってきます。
里親として譲渡する条件の内容も変わることがありますが、基本的に注意する3つの点は
② 先住猫が不妊・去勢手術済みであること
③ 完全室内飼いにすること
になります。
① 家族全員の同意を得ていること
猫を受け入れると数年間は慣れないことも重なり、精神的・金銭的にも飼い主の負担は倍増します。
衛生面や食事、掃除などを考えると家族の協力なしでは、最後まで面倒を見ることが厳しくなってきます。
やがて睡眠不足でストレスが重なると、猫に大声を上げるといった虐待行為や、飼育放棄につながります。
このため家族の理解をえることが第一条件となってきます。
② 先住猫が不妊・去勢手術済みであること
先に先住猫が先に不妊・去勢手術をしていることも大切な条件となってきます。
子猫引きとった場合、他の猫と接触をすると生後4ケ月ほどで「さかり」がくる猫もいます。
お互い不妊・去勢手術をしなかったため、数が増え飼育が困難になってしまう飼い主も見かけます。
「可哀想」といった理由で手術をしないのは、マーキング臭・さかりなど衛生面でもリスクが増えます。
子猫の場合は体重3キロ以上、生後6ケ月以上で初めて手術可能なため、先住猫の手術済みが重要な判断ポイントとなってきます。
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③ 完全室内飼いにすること
猫は自宅から50メートルほど離れると、戻ってくるのが困難になると言われています。
室内飼いは、迷子になって野良猫になることを防げるほか、外猫と喧嘩をして猫エイズなどの病気予防につながります。
身勝手な飼い主にならないために、里親には一定の譲度条件が定められているのです。
一時的な情動で猫を飼わないためにも、厳しい条件があると考えましょう。
一定の条件をクリアしている場合は、先住猫を飼っていても受け入れることは可能です。
ですが「多頭飼いの場合は譲度禁止」も多いため、トラブルをさけるためにも前もって元の飼い主に必ず確認するようにしましょう。
そもそも先住猫がいても里親になれるの?
「うちの猫ちゃんがたくさん子猫をうんじゃって・・・これ以上飼えない」
こういった事情で、増えすぎた猫を飼えず困っている飼い主もいます。
そこで元の飼い主から猫を引きとり、自分が大切に面倒をみることを里親と呼びます。
そして、結論は先住猫がいても里親になることはできます。
ただ、里親になるにも条件があったり、いろいろなことをしっかり考えて里親になるべきといえます。
例えば、
・1匹ずつしっかり健康管理すること
・相性が悪い、面倒が大変などの理由で手放さないこと
などが考えることの1つですね。
2匹目の猫を引きとる際に「猫が寂しくないように」「子猫をみて飼いたくなった」など、曖昧な理由で里親になることは控えるべきでしょう。
安易に猫を引きとったために、先住猫との仲が悪く飼育を諦めてしまう飼い主も、残念ですが存在します。
そうならないためにも、本当に里親になるべきかしっかり考えることが大切です。
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猫同士の相性の見分け方のコツ
先住猫と仲良く生活をするには、猫の相性を見きわめるのも大切なポイントになってきます。
種類別・年齢・性別に注意しることである程度判断できるため、参考にしてみてください。
① 種類別
長毛種の猫の性格はおっとりとしていますが、短毛種やスリムな猫は活発でやんちゃな面があります。
先住猫に似た毛質の猫を選ぶと性格も似ているため良いでしょう。
② 年齢別
子猫は判断能力や縄張り意識も低いため、子猫・成猫どちらでも相性が良いとされています。
先住猫が不妊・去勢手術済みの場合は、性格がおとなしくなるので子猫を選ぶと相性が良いでしょう。
不妊・去勢手術をしていない猫は、子猫をかみ殺すケースがあるので注意が必要です。
多頭飼いに慣れている猫であっても7歳を過ぎた猫は、新しい猫を受け入れません。
加齢によるストレスで体調を崩しやすいほか攻撃的になりやすく、お互いを受け入れるまでかなりの時間がかかります。
③ 性別
先住猫が不妊・去勢をしている場合は、性格が穏やかになるため性別はどちらでも構いません。
オス猫を飼っているならメス猫、メス猫を飼っている場合はオス猫であれば嫉妬しにくいとも言われています。
新しい猫を引きとる際は、この3つの方法で判断するとスムーズでしょう。
里親で2匹目を飼いはじめた後に気を付けること
猫の健康状態は見た目で判断することは難しく、受け入れた後に猫が何かしらの病気に感染している時もあります。
猫はあらかじめ健康チェックを済ませていますが、血液検査をうけていない猫は多いです。
病気であっても、治療をして最後まで責任をもつことが求められます。
放置しておくと先住猫に感染をするリスクもあるため、引き取ったらすぐに獣医師の診察を受けてください。
猫から猫へ、猫から人へうつる感染症あるため必ず健康診断を受けましょう。
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まとめ
里親が募集されている多くは行き場のない猫や捨て猫達です。
先住猫がいても厳しい条件があるのは、飼育放棄や猫が増えすぎるのを避けるためです。
飼い主との相性はもちろん、先住猫の性格を考えると飼うことを悩む時もあるでしょう。1
猫の面倒を見きれないまま「可愛さあまって」だけで飼うことだけは控えてください。
悩んでいる飼い主は2匹目を受け入れる前に衝動的な気持ちを抑えるためにも周囲の意見に耳を傾けつつ判断することをオススメします。

猫に限らず、近年のペットを取り巻く環境(飼えずに捨ててしまうなど)から里親の条件も厳しくなっているところもあります。
二匹目が欲しいからとりあえず里親で・・・と気軽に考えるのはやめて、本当にちゃんと飼えるかを考えた上で迎えるようにしましょう。
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