オッドアイ(odd-eyes)は、虹彩異色症(こうさいいしょくしょう)と呼ばれていて、左右の目の色が異なる「状態」を表しています。
オッド(odd)とは、英語で奇数、奇妙なという意味があります。
特に金色と銀色の目の色をもつ猫は、縁起が良いとされ日本では大切に扱われてきました。宝石みたいな猫の目の色は見ているだけでウットリしますよね。
そんな魅力的な目の色をもつオッドアイの猫ですが、
「左右の目の色が違うのはなぜ?」
「かかりやすい病気はあるの?」
「オッドアイの猫はペットショップでも扱っているもの?」
と疑問に感じる方もいます。
この記事は、将来的にオッドアイを飼いたいと感じている方に、猫のオッドアイの魅力について紹介します。
猫のオッドアイとは先天性と後天性の2種類
猫のオッドアイは「遺伝子の異変」のため、何かしらの原因でメラニン色素が減り、眼球に色素がいきわたらなくなるのが原因とされています。先天性によるものですが、原因が判明していないのが現状のようです。
特に
の品種は発症率が高いことが分かっています。
白い被毛をもつ猫は、他の毛色の猫と比べると、約20~30%の確率でオッドアイを発症します。
ちなみに我が家にも「白猫先生」がおりますが、残念ながら「オッドアイ」ではありません…
さらに、病気や手術が原因でオッドアイになる場合もあります。
こちらは後天性と呼ばれるもので事故やケンカなど、はっきりとした原因があるものです。メラニン色素が薄くなる経過は同じですが、失明や緑内障など健康状態に気をつけなければいけません。
目の色の組み合わせも豊富なオッドアイ
オッドアイと言えば「青色と金色」の組み合わせの猫をよく見かけますよね。タイでは神様の使いとされており、日本は「金目銀目(きんめぎんめ)」と呼ばれ、家を守る幸運の象徴とされていました。
オッドアイの目の色は
の組み合わせがあり、片方の目の色は必ず「青色」になるのが特徴です。
犬の場合は、シベリアンハスキーやダルメシアンなどに見られますが、「オッドアイ」ではなく「バイアイ」と呼びます。オッドアイは、キツネやフクロウも存在していますが、発症率は猫が多めです。
白猫のオッドアイは聴覚障害が多め?
オッドアイの猫は、青い目をした側の耳に障害が起こりやすいです。
白猫のオッドアイで、青い目をした側の耳に難聴の障害がある猫は2~4割ほど存在していますが反対側の耳は正常です。
しかし、オッドアイに限らず「白猫で青色の目」をした猫は、難聴になりやすい傾向があります。両目とも青い目をした猫が難聴になるのは5~8割と高確率です。
聴力に問題が生じるのも、白猫がもつ遺伝子が、耳の中の器官に影響を及ぼすからと言われています。
寿命が短いとも言われたオッドアイの猫
聴覚や視力に問題がなくても「白猫」は目立ちやすく敵に狙われやすいですよね?
さらにオッドアイで聴覚に問題がある場合、自然界で生き残るのは難しいと言えます。このためオッドアイの猫は短命といったイメージが定着してしまいました。
しかし、現在は、室内飼いが推奨されていますので、オッドアイの平均寿命は15歳と他の品種と変わりません。
オッドアイの猫の性格は神経質でおじけつく
オッドアイは「白猫」に多いとされますが「白ベースの猫」は神経質で臆病な性格をしています。我が家の「白猫先生」は逆三角形のキツネ顔で、常に「プンプン」怒っている印象があります。
自分の毛の色を把握しているためか、常に気を張っているスタンスで警戒心があります。警戒心は家族の中でも男性に対して強めです。
多頭飼いの場合は、自分のテリトリーに浸入すると他の猫は容赦なく威嚇します。低い声でうなるので「本気モード」で怒っているのが分かります。
さらに音や人の気配に敏感で、飼い主がくしゃみや咳をしただけでもビクビクする面も。ただ独占力は他の猫に比べるとかなり強いので、心を許した人には長時間甘える傾向があります。
飼育は少し難しいので、猫初心者、来客が多めのお宅、多頭飼いの場合は、相性や環境をよく考えてから受け入れるようにしてください。
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ペットショップはオッドアイの猫は少ない
オッドアイになりやすい品種としては「ジャパニーズボブテイル」「ターキッシュバン」「ターキッシュアンゴラ」「白猫」が該当します。
オッドアイの猫は、耳に障害を発症しやすいといった理由からペットショップでは扱っていない店舗もあります。
このため里親サイトをチェックしてオッドアイの猫を受け入れる方法があります。ペットショップやブリーダーと異なるのは、最低限の費用だけで引き取れる点です。
デメリットとしては条件が厳しい部分です。家族の同意、年齢制限、収入状況をチェックされますが、これは猫の殺処分や野良猫になるのを防ぐため。オッドアイを飼育したい方は、まず興味がある譲渡会から参加をしてみてください。
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まとめ
見ているだけで幸せになれるオッドアイ。魅力的なオッドアイの猫ですが、見慣れない方は目の色を見て驚く人もいます。やはりオッドアイの猫は容姿や障害から、神経質な面もあるため、飼い主との相性や飼育環境がとても大切になってきます。
もちろん心を許した人には「抱っこ」や「一緒に寝る」といったこともあるので可愛い面もありますよ。多頭飼いの場合は、初めから兄弟で引き取るなど検討をすると猫同士の仲は深まります。
商売をしている方には特に縁起が良いオッドアイですが、猫を見かけたら優しく接してあげてくださいね。
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