大切な家族の一員である猫ちゃんに長生きしてもらうためにも、猫ちゃんの健康状態は普段から気にしてあげたいところですよね。
ましてや、年をとってくると体調を崩したり病気にかかりやすくなったりするので特に注意が必要になります。
そこで、今回は、シニア猫がかかりやすい病気や猫の咳についてお話したいこうと思います。
【 はじめに 】猫の咳について知っておこう
私は2匹の猫を飼っていますが、昨年新入り猫を迎えるまで「猫の咳」というものを見たことがありませんでした。
「ケホケホ」とする姿をはじめて見た私は心配になりましたが、幸い病気などではなかったので安心しました。
私のように、猫の咳は見たことがないとビックリしてしまうかもしれませんね。
では、猫の咳についてお話していきましょう。
猫の咳は、2つの場合に分けられます。
正常な咳とは
呼吸器系の生理現象で、気管・咽頭・肺などに入ってしまった異物を取り除くために起こる咳です。
猫が咳をする基本姿勢は、頭を下げた状態で四つん這いになって、前の方に頭を突き出します。
喉に違和感のあるときは、口をあけて舌を少し出し「ケホケホ」と息を吐き出します。
また、鼻に違和感があるときは、口を閉じて鼻から「フンフン」と小刻みに息を吐き出す動作をします。
通常は、数秒から長くても数分で収まるでしょう。
病気の兆候がある咳とは
日常的に咳をしている、また、なかなか咳が止まらない、「ゼーゼー」と苦しそうな音がしているような場合は、なにか病気にかかっている場合があります。
疑われる病気としては、
- 心臓の病気
- 肺の病気
- 感染症
などが考えられますので、早めに動物病院で受するようにしてください。
猫の『逆くしゃみ』って知っていますか?
正式な名称は、咽頭絞扼反射、または、発作性呼吸と呼ばれています。
息を繰り返し吸い込むときに大きな音を出すという動作で、息を大きく吸い込んで肋骨が膨らんだときに鼻の奥から「グーグー」と音を出します。
どうして逆くしゃみをするのかはっきりと解明されていないのですが、鼻の奥の違和感を取り除くための動作ではないかと考えられています。
この逆くしゃみは、ほとんどは自然に収まるので治療など受ける必要はありません。
ですが、この発作が週に何回も起こったり、また、長引く場合は、副鼻腔炎や鼻やのどの腫瘍なども考えられることもありますので、受診することをオススメします。
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シニア猫がかかりやすい病気とは
シニア猫がかかりやすい病気として、
- 骨関節炎
- 変形性関節疾患
- 乳腺腫瘍
- リンパ腫
- 肥満細胞腫
- 扁平上皮がん
- 心筋症
- 慢性腎不全
- 白内障
- 歯周病
これらの病気が挙げられます。
また、このほかに、免疫力が低下するとかかりやすくなる猫風邪があります。
シニア猫がかかりやすい病気はたくさんあり、症状もさまざまです。
咳の症状がある、シニア猫がかかりやすい病気をご紹介しましょう。
心筋症(肥大型心筋症)
猫が発症する心筋症は、
この3つが代表的で、中でも肥大型心筋症は猫にとても多い心臓の病気といわれています。
この肥大型心筋症は、心臓の壁が厚くなってしまう病気で、初期症状ではわかりにくく、原因もまだはっきりと解明されていません。
この症状は、
- 体を動かすとすぐに息があがってしまう
- 重症化すると、口を開けて「ハアハア」と呼吸をする
- 咳が出る・呼吸困難(肺などに水が溜まっている場合)
があります。
猫風邪
さまざまなウイルスのよって引き起こされる感染症です。
元気な成猫が猫風邪にかかっても特に問題はありませんが、免疫力の低い子猫やシニア猫がかかると、命に危険が及ぶこともある、こわい病気です。
ウイルスによって症状も若干ちがいますが、主な症状としては、
などがあります。
まとめ
猫も年をとると、老化が進みさまざまな病気を発症しやすくなります。
猫の咳は、頻繁にすることがなければ問題ないと思われますが、咳だけでなく猫ちゃんの様子で気になることがあったときは、早めに受診するようにしましょう!
また、定期的な健康診断もとても大切になりますね。
シニア猫は体力も減ってきているため、少しの症状でもひどくなることがあります。
愛猫ちゃんのためにも、参考にしてみてください。
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