猫も人間と同じく、年とともに中年期に入り、シニア猫(高齢猫)とよばれるようになります。
まだうちの猫は元気!と思っていても、気づけばだんだんと老化現象が表れ、目に見えてそれを感じるようになってきます。
ここでは、老化現象の一つである『痩せる』という点に注目し、その理由や原因などについて調べてみました!
猫は何歳から「シニア」になる?
猫の平均寿命は、10~16年といわれています。
成長過程の目安としては、
生まれてから生後6か月まで:子猫期
生後7ヵ月~2歳:青少年期
3~6歳:成猫期
7~10歳:中年期
11~14歳:高齢期
15歳以上:後期高齢期
といわれ、7歳を過ぎるとシニア猫と呼ばれるようになります。
「7歳くらいだとまだまだ元気だし若い」と思っている方も多いと思いますが、意外ですよね!
もちろん個体差はあると思いますが、7歳を過ぎたら、食事や運動などを見直すなど意識されるといいですね。
目に見えて老化がわかるようになるのは、だいたい11歳以降だといわれていますが、これも猫ちゃんによってちがいはあります。
老化の兆候ってどんなもの?
あまり動かなくなる
ごはんとトイレ以外寝ていることが増る
被毛のツヤが悪くなったり、色が薄くなる
毛づくろいをあまりしなくなる
筋肉が衰えて、痩せる・お腹がたるむ
飼い猫ちゃんにこのような症状がみられた場合は、老化が進んできていることが考えられます。
一度チェックしてみてくださいね!
老化の兆候『痩せる』理由とは?
老化の兆候は、いくつかありますが、この中でも『痩せる』のには理由があります。
それは、
・筋肉が衰える
・何らかの病気にかかっている
これらの原因で痩せてしまうと考えられます。
食欲や筋力は、ある程度仕方のないところもあります。
・・・が、怖いのは老化とともに何らかの病気にかかっているパターンです。
シニア猫になると、どうしても病気にかかりやすくなりますからね。
例えば、
・腎臓疾患(慢性腎不全など)
・心臓疾患
・肝臓疾患
・腫瘍
・甲状腺関係の病気
・生活習慣病(糖尿病・高血圧)
などがシニア猫がかかりやすい病気といえます。
一気に食欲がなくなったり、嘔吐・下痢などが増えている場合は要注意な症状です。
関連記事:シニア猫でも健康診断が大切な理由
老化による『痩せてきた』が気になってきたら・・・
猫が老化によって痩せてきてしまったら、どのように対処すればいいのでしょうか?
①食事を『食べやすい』ものに変えてみよう!
ただ単に食事の量を増やすのではなく、低カロリーで高タンパクで栄養豊富なものを足すのがGood!
オススメなのは、鶏ささみや白身魚。茹でていつものフードに足してあげましょう。
また、一度にたくさんの量が食べられなくなった猫ちゃんは、少しの量でもお腹いっぱいになってしまいます。
食事の回数を増やすなどして、しっかりと食べられる環境を整えてあげましょう。
関連記事:シニア猫のご飯はウェットフードがいい理由
②シニア猫用のごはんに替えてみる
成猫用など同じ物をあげていると、代謝が落ちてきてあまり動かなくなってしまったシニア猫には、逆に肥満の原因になってしまうこともあります。
シニア猫用のフードは、低カロリーだけど必要な栄養素はきちんと配合されている、シニア猫の健康維持のために作られたフードです。
猫ちゃんの年齢に合ったフード選びも大切ですよ!
③あまりにも痩せてきたら病院へ!
過去にうちの猫ちゃんであったのがこのパターンでした。
食欲もあまりなく、一気に痩せてしまったので病院に連れて行ったところ、心臓病がわかりました。
なかなか見極めが難しいのですが、明らかにおかしいと感じた場合は、すぐに獣医さんに診てもらいましょう!
関連記事:シニア猫にワクチンは必要なの?
まとめ
普段から猫ちゃんの様子を見て、早く変化に気づいてあげられるようにしておくことが大切だと思います。
シニア猫が痩せてしまう理由は老化の兆候の現れでもあるのですが、そのほかにも重大な病気が隠れていることもあります。
老化で痩せてるのかな?と自己判断するのではなく、おかしいなと思ったらすぐに動物病院を受診することをお忘れなく!
健康診断を受けることもとても大切です。
7歳を過ぎたら、半年に一度の定期検診も忘れずに受けましょう。
年を取ってうるお、背中や腰回りがやせ始め、歩き方も「よったよった」という風に変わってきます。
それでも元気であれば問題ないのですが、急激に痩せてきたり一気に元気がなくなってくると注意が必要!そのサインを見落とさないようにしたいですね。
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