昼前に窓辺で丸くなっていた猫が、夕方になってもまだ同じ姿勢で眠っている。成猫の睡眠時間は1日12〜18時間ほどが目安で、半日以上眠っていること自体はめずらしくありません。気にかけたいのは長さそのものより、その猫のいつもの眠り方から急に変わったかどうかです。眠っている間に全身が激しく震えて呼んでも反応しないなら、けいれん発作のおそれがあります。初めての発作や5分を超えて続くときは、この先を読む前に動物病院へ電話してください。
- まず結論:成猫の睡眠時間は1日12〜18時間ほど、子猫と老猫は20時間近いことも
- 猫が長く眠るのは、明け方と夕方に狩りをする体のリズムが残っているから
- 寝ているときのピクピクや寝言は、レム睡眠中によく見られる動きで多くは正常
- けいれん発作を疑うのは「呼んでも反応しない・全身が激しく動く・おしっこやよだれ」
- 寝すぎかどうかは時間数より「いつもとの違い」で見て、食べない・呼吸が速いなら急ぐ
- あまり眠らず落ち着かない猫は、遊び不足と寝場所に加え、甲状腺の病気も疑う
- 老猫は昼の眠りが増えるのがふつう、夜中に起きて鳴くなら病気と認知機能を調べる
- 眠りやすい寝床は、暖かく静かで隙間風のない場所に、高さを選べるよう複数置く
- よくある質問
- 今夜から3日、猫が眠る場所と時間帯をメモしておく
まず結論:成猫の睡眠時間は1日12〜18時間ほど、子猫と老猫は20時間近いことも
成猫は1日12〜18時間ほど眠り、子猫と高齢猫はそれより長く、1日20時間近く眠ることもあります。
英国の猫の保護団体Cats Protectionは、飼い猫の睡眠時間をおよそ12〜18時間としています。英国の動物病院を運営する慈善団体PDSAは平均15時間とし、20時間眠る猫もいると書いています。資料によって「12〜16時間」「12〜18時間」と幅があり、何時間なら正常という1本の線は引かれていません。
| 年齢 | 1日の睡眠時間の目安 | 資料に書かれていること |
|---|---|---|
| 子猫 | 成猫より長く、20時間近いことも | 成長にエネルギーを使うため、成猫より多く眠る(Cats Protection)。20時間近く眠ることもある(PDSA)。眠りのうちレム睡眠の割合が成猫より多い(Cats Protection) |
| 成猫 | 12〜18時間ほど(平均15時間という資料も) | 短い眠りを1日に何度もくり返す(Cats Protection・PDSA)。外に出る猫は室内の猫より眠る時間が短い(PDSA) |
| 高齢猫(10歳ごろから) | 成猫より長く、20時間近いことも | 疲れやすく、体が休息を多く必要とするため長く眠る(Cats Protection)。20時間近く眠ることもある(PDSA)。11歳以上の猫の調査では、1日の50〜75%を眠る猫が54.8%、75%を超えて眠る猫が39.5%(Sordoら・2020年) |
表の「1日の50〜75%」は、24時間に掛けると12〜18時間にあたります(24×0.5=12、24×0.75=18。編集部の換算)。成猫の目安と同じ数字に見えますが、こちらは11歳以上の猫を飼い主が見て答えた割合で、成猫の目安とは別の物差しです。1995年の調査の回答では、11歳以上の猫の4割近くが、24時間に換算して18時間を超えて眠っていたことになります。
高齢猫を「10歳ごろから」としているのは、米国猫臨床医協会(AAFP)の高齢猫の指針が10歳を超えた猫を高齢としていることに合わせたものです。年齢ごとの体の変化は老猫は何歳から?にまとめています。

猫が長く眠るのは、明け方と夕方に狩りをする体のリズムが残っているから
猫が1日の半分以上を眠って過ごすのは、明け方と夕方に動く狩りのリズムが体に残り、その合間に眠って体力をためているためです。
薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)とは、明け方と夕暮れにもっとも活発になる性質のことです。猫はこの薄明薄暮性の動物で、獲物が動き出す時間帯に狩りをする本能が残っています(PDSA)。夜行性と思われがちですが、よく動くのは明け方と夕方で、昼の真ん中と夜中はむしろ眠っていることが多い時間です(Cats Protection)。夜明け前に枕元で鳴いて起こしに来るのも、このリズムが一因です。
獲物を待ち伏せ、追いかけ、飛びかかる動きは多くのエネルギーを使います。家の猫は食べ物を狩る必要がありませんが、たくさん眠る性質はそのまま残っています。
眠り方も人とは違います。猫は長い眠りを1回とるのではなく、短い眠りを1日に何度もくり返します(PDSA)。10分ほどで起きることもあれば、ずっと長く眠り込んでいるように見えることもあります(Cats Protection)。眠っていても耳だけは物音のほうへ動き、小さな音ひとつで目を開けます。まわりへの警戒は、眠っている間も解いていません。
同じ猫でも、眠る時間は日によって変わります。年齢や体調、性格、外に出るかどうかのほか、することがなく退屈な日や、雨の日・暗い日にもよく眠るように見えます(PDSA・Cats Protection)。寒い季節に体温を保とうと長く眠る猫もいますが、すべての猫がそうなるわけではありません(Cats Protection)。
寝ているときのピクピクや寝言は、レム睡眠中によく見られる動きで多くは正常
眠っている猫のヒゲや耳、足先が小さくピクピク動いたり、小さな声をもらしたりするのは、レム睡眠中によく見られる動きで、多くは心配いりません。
猫も人と同じように、体が休むノンレム睡眠と、脳の働きが高まるレム睡眠を、くり返しながら眠ります(Cats Protection)。Cats Protectionは、レム睡眠中の猫に次のような動きがみられるとしています。
レム睡眠中によく見られる動き(Cats Protection)
- ヒゲがピクピクする
- 耳がぴくっと動く
- 足先や脚が動く
- 閉じたまぶたの下で目がすばやく動く
- 小さく鳴く、寝言のような声を出す
足を動かす姿は獲物を追う夢のようにも見えますが、猫が夢を見ているのかどうかは、まだ確かめられていません。いびきのような小さな音は、のどの奥(軟口蓋)がゆるむほどリラックスして眠っているときに出ます(いずれもCats Protection)。眠っているときの呼吸がいつもと違う、いびきが急に大きくなったと感じたら、獣医師に相談してください。
ピクピクしている猫を、心配して揺り起こす必要はありません。眠りから急に起こされた猫は、寝ぼけて身を守ろうと、引っかくことがあります。気になるときは、離れた場所から様子を見て、スマートフォンで動画を撮っておくと、あとで動物病院に見せられます。
子猫が眠りながらよく手足を動かすのは、成猫よりレム睡眠の割合が多いためと考えられます。この眠りは、脳の発達に役立っているとみられています(Cats Protection)。
けいれん発作を疑うのは「呼んでも反応しない・全身が激しく動く・おしっこやよだれ」
眠っている間の動きが全身に広がって激しくなり、名前を呼んでも反応しない、よだれを流す、おしっこや便をもらすときは、けいれん発作を疑います。
見分けが難しいのは、猫の発作の多くが、くつろいで静かに休んでいるときに起こるためです(iCatCare)。英国の猫の福祉団体International Cat Care(iCatCare)によると、全身の発作はたいてい1〜3分続き、その前後にも次のような様子がみられます。
| 見るところ | レム睡眠のピクピク(多くは正常) | けいれん発作を疑う様子 |
|---|---|---|
| 動き | ヒゲ・耳・足先などが小さく動く | 突然倒れる。4本の足が激しく震える、突っ張る、走るように漕ぐ。口をくちゃくちゃさせる、顔がひきつる |
| 意識 | 眠っている。離れた場所から名前を呼ぶと目を覚ます、動きが止まる | 意識がなくなり、呼びかけに反応しない |
| よだれ・排せつ | ふつうはない(発作のような動きがなくても、眠っている間にもらすなら獣医師に相談を) | よだれを流す。おしっこや便をもらす |
| 長さ | 小さな動きが出たり止まったりする(激しい・長く続く・何度もくり返すなら獣医師に相談を) | 多くは1〜3分。5分を超えて止まらなければ緊急 |
| 終わったあと | ― | 数秒から数時間、ふらつく、まわりが分からない、目が見えていないように見える、ぐったりする |
体の一部だけが動く発作もあり、顔やまぶたのひきつり、よだれ、口をくちゃくちゃさせる動き、首や脚のおかしな動きとして出ます(iCatCare)。こちらは寝ているときのピクピクと見分けにくいので、同じ動きを何度も見たら、動画を持って相談してください。
名前を呼ぶときは、離れた場所から声をかけて反応を見ます。発作が起きている猫には触らず、階段や家具から落ちないよう周りの物をどけ、始まった時刻を確かめます(iCatCare)。体を押さえたり、口の中に手を入れたりしないでください。
次のときは、すぐ動物病院に電話してください(夜間・休日も)
- 発作が5分を超えて止まらない、または回復しないうちに次の発作が続く。iCatCareが「すぐに連絡を」としている状態です
- 初めての発作。止まっていても、すぐ電話を
- 眠っている間も呼吸が速い、口を開けて息をする
発作の前によだれや落ち着きのなさが見られることもあれば、何の前ぶれもないこともあります(iCatCare)。発作が起きた時刻、続いた長さ、そのときの動きを書き留めて、診察で伝えてください。
あわせて読みたい起きているときの足や体の震え・痙攣の原因(寒さ・痛み・病気)
寝すぎかどうかは時間数より「いつもとの違い」で見て、食べない・呼吸が速いなら急ぐ
猫が寝すぎかどうかは何時間眠ったかではなく、その猫のいつもの長さや寝方と比べて急に変わったかで判断し、食べない・呼吸が速いなどが重なれば急いで受診します。
眠り方が急に変わった、うとうとしてばかりいる、いつもよりずっと長く眠る、隠れていることが増えた。こうした変化は病気のサインのことがあり、獣医師に確かめてもらう理由になります(PDSA・Cats Protection)。元気がなく眠ってばかりいる状態の原因には、かまれた傷が膿んだものから、腎臓病、糖尿病、中毒まで幅があります(PDSA)。
| 急ぎ具合 | 当てはまる様子 | どう動くか |
|---|---|---|
| すぐ受診(夜間・休日も) | 呼んでも反応が鈍い・起き上がれない・体が冷たい/眠っていても呼吸が速い、口を開けて息をする/けいれん(初めて、5分を超える、くり返す)/何度も吐く/トイレで力むのにおしっこが出ない(とくにオス猫) | 電話してから、かかりつけか夜間救急の病院へ向かう |
| 当日中に受診 | 寝てばかりで、まったく食べない(子猫・老猫・太り気味の猫・持病のある猫は丸1日を待たない)/食べも飲みもしない/元気がなく寝てばかりの状態が24時間を超えた | その日のうちに電話して受診する。時間外なら電話で相談する |
| 1週間以内に受診の予約 | 眠る時間が少しずつ増えてきた/高い所に上がらず、寝る場所が低い所に変わった/夜中に起きて鳴く、歩き回る/よく食べるのに痩せる/水を飲む量が増えた/眠っている間におしっこをもらす(発作のような動きがなくても) | 先延ばしにせず、かかりつけに電話して検査の日を決める(遅くとも1週間以内に受診) |
PDSAは、元気がない状態が24時間を超えたら連絡し、ひどくぐったりしているなら急ぎの予約を取るよう勧めています。食べない時間の数え方は、成猫は猫がご飯を食べないとき、高齢猫は老猫がご飯を食べないときの目安と同じです。急に寝てばかりになったうえに食べない、水も飲まないなら、睡眠の問題ではなく体調の問題として扱ってください。
コーネル大学猫健康センターは、速い呼吸や苦しそうな呼吸を、すぐに対処が必要な緊急事態としています。心臓の病気で肺に水がたまる心不全の猫などにみられます。眠っている猫の呼吸の数え方は、よくある質問にまとめました。
あまり眠らず落ち着かない猫は、遊び不足と寝場所に加え、甲状腺の病気も疑う
あまり眠らずに落ち着きなく動き回る猫は、日中の遊び不足や静かな寝場所がないことに加えて、中高齢なら甲状腺機能亢進症などの病気も疑います。
PDSAは、落ち着きがない、怒りっぽい、混乱しているように見える猫は眠りが足りていないことがあり、眠りの不足が体へのストレスになって病気にかかりやすくなるとしています。家の中に、静かで、床より高い、安心して眠れる場所があるかを見直してください。
甲状腺機能亢進症は、中高齢の猫に多く、7歳未満ではまれな病気です(iCatCare)。典型的なのは、よく食べるのに痩せる、水をよく飲む、活動的で落ち着きがない、怒りっぽい、という組み合わせです。暑さを嫌がって涼しい場所を選ぶようになる猫もいます。
子猫が夜に走り回って眠らないのは、多くは遊び足りない、寝床が落ち着かないといった暮らしの問題です。子猫の夜の過ごし方は夜中に寝ない子猫への対処法にまとめています。早朝に起こしに来る猫には、夕方から夜にかけてしっかり遊ばせて体力を使わせる方法が勧められています(PDSA)。一緒に寝る猫に夜中や早朝に起こされるときの工夫は、猫が一緒に寝てくれる理由にまとめています。
老猫は昼の眠りが増えるのがふつう、夜中に起きて鳴くなら病気と認知機能を調べる
高齢猫は年齢とともに眠る時間が長くなりますが、増えるのは主に昼の眠りで、夜中に起きて鳴く、歩き回るようになったら、病気や認知機能の変化を調べます。
首輪につけた活動量計で1〜19歳の飼い猫61匹を3週間測った日本の研究では、休息と睡眠の時間は年齢とともに長くなり、増えていたのは主に昼の時間帯でした。夜(この研究では0時〜6時)の休息と睡眠の時間は、年齢による変化がごく小さいという結果です(Yamazakiら・2020年)。英国で11歳以上の猫の飼い主に聞いた調査でも、70.6%の猫が以前より長く眠るようになっていました(Sordoら・2020年)。
コーネル大学猫健康センターは、高齢猫はよく眠るようになることがあるとしたうえで、体や行動の変化を年のせいと決めつけないよう呼びかけています。同じ調査では、長く眠るようになったことと、関節炎・腎臓病・耳が聞こえない・目が見えないことの間に関連がみられました(Sordoら・2020年)。
AAFPの高齢猫の指針は、家で気づける痛みのサインとして「寝ている時間が増える」「休む場所が変わる」「跳び上がらなくなる」を挙げています。いつもの棚の上で眠らなくなり、床のクッションで眠るようになったなら、関節の痛みを疑う理由になります。
夜に起きてしまう高齢猫で調べたいのは、甲状腺機能亢進症、高血圧、痛み、そして認知機能の変化です。コーネル大学は、10歳以上の猫にみられる認知機能の低下のサインとして、眠りすぎ、眠りと目覚めのリズムの乱れ、夜中に多い大きな鳴き声を挙げています。ただし認知機能の低下は、ほかの病気や環境の原因を除いたうえで判断するものです(AAFP)。先に血液検査や血圧の測定で、治療できる病気がないかを確かめてください。
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眠りやすい寝床は、暖かく静かで隙間風のない場所に、高さを選べるよう複数置く
猫が落ち着いて眠れる寝床の条件は、暖かい、静か、隙間風が当たらないの3つで、高齢猫には上り下りしやすい高さも加えます。
Cats Protectionは、猫は暖かく、心地よく、高い、安全な場所で眠るのを好むとしています。猫は眠る場所をときどき変えるので、寝床は1か所に決めず、いくつか用意しておくと選べます。

寝床づくりで見直したいこと
(コーネル大学・Cats Protection・PDSA・AAFPの記載から)
- 隙間風の当たらない、乾いた場所に置く。寒い季節も、暖房より先に寝床の置き場所を見直します
- 床より高い場所を1つ作る。棚や窓辺の台に柔らかい毛布を敷くと、高い所を好む猫が安心して眠れます
- 高齢猫には、踏み台やスロープを添える。関節が痛む猫でも、お気に入りの高い場所に自分で上がれます
- 静かな場所を選ぶ。人の出入りや家電の音が少ない場所に置きます
- 視力の落ちた高齢猫には常夜灯を。夜に足元を照らします
暖かさは「熱すぎない」ことが前提です。コーネル大学は、すばやく動けない高齢猫は熱すぎる場所でやけどをするおそれがあるとして、「暖かく、でも熱くなく」と勧めています。ペット用のヒーターや湯たんぽは、カバーやタオルで包み、触って熱くない温度にして、猫が暑くなったら自分で離れられるよう寝床の一部だけに敷いてください。寝返りや移動が自分でできない猫には、長く当たり続けないよう、こまめに体の位置と温度を確かめます。電源コードはかじられない位置に通してください。
眠りについて、しないでほしいこと
- 夜に寝かせるために、昼間起こし続けない。うまくいかないうえ、猫に大きなストレスをかけます(Cats Protection)
- 寝床の場所を一度に全部変えない。高齢猫は、いつもと同じ毎日のほうが落ち着きます(コーネル大学)
寝相から気持ちを読み取る話は多くありますが、根拠を示した資料は見つかりませんでした。見るなら寝相より、寝る場所と長さの変化です。
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よくある質問
猫が1日20時間寝るのは寝すぎ?
1日20時間眠る猫もいて、とくに子猫と高齢猫では20時間近く眠ることがあります(PDSA)。ただし、前は起きていた時間帯にも眠るようになった、食べる量が減った、呼んでも反応が鈍いといった変化が一緒にあれば、上の受診の目安に沿って動物病院に連絡してください。
寝ているときの呼吸が速いのは大丈夫?
PDSAは、安静にしている猫のふつうの呼吸数を1分あたり16〜40回としています。夢を見ているときは呼吸が速くなるので、ピクピクしていない静かな眠りのときに、胸が上がって下がるのを1回として15秒数え、4倍してください。静かに眠っているときに40回を超える、口を開けて息をする、苦しそうに息をするときは、すぐ動物病院に電話してください。コーネル大学猫健康センターは、心不全の猫では安静時の呼吸が1分あたり35回を超えるとしています。何度数えても35回を超えるときは、その日のうちに電話で相談してください。
昼間に起こしておけば、夜に寝てくれる?
寝てくれるようにはなりません。昼に起こし続けても夜の眠りは増えず、猫に大きなストレスをかけるだけです(Cats Protection)。明け方に起こされる日が続くなら、逆に夕方から夜にかけてしっかり遊ばせて体力を使わせるほうが勧められています(PDSA)。
今夜から3日、猫が眠る場所と時間帯をメモしておく
猫の眠りの変化に気づくために今日からできるのは、眠る場所と起きている時間帯を、3日分メモしておくことです。
「最近よく寝る」と感じても、比べる記録がなければ、病院で「いつから、どのくらい」と聞かれて答えに迷います。「7:00 窓辺の棚で寝る/12:00 起きて食べる/夜中2時に鳴く」くらいの書き方で足ります。寝ているときに気になる動きがあったら、同じメモに時刻を書き、動画を残してください。
この記事について
ふぁみもん編集部が、公開されている資料をもとに執筆・編集しました。文章の下書きと公開前の点検に生成AIを補助として使い、採否と最終判断は編集部が行っています。獣医師など資格を持つ専門家の監修は受けておらず、生成AIによる点検は専門家の確認には当たりません。一般的な情報であり、個々の猫の診断・治療はかかりつけの動物病院の判断を優先してください。点検の手順と訂正の方針は編集方針に、誤りのご指摘はお問い合わせへお願いします。本文の写真は生成AIで作ったイメージです。
参考資料
- Cats and Sleep(Cats Protection・掲載日の記載なし・英語)— 参照日 2026-10-12 / 使った箇所: 飼い猫の睡眠時間がおよそ12〜18時間であること、暖かく心地よく高い安全な場所で眠るのを好むこと、10分ほどの短い眠りもあること、いつもよりずっと長く眠る・隠れることが増えたら獣医師に確かめること、子猫と高齢猫は成猫より長く眠ることとその理由、眠っていても耳などが動き警戒していること、深く眠ると口や足がピクピクするのは正常なこと、眠る場所を変えること、眠っている猫を起こすと寝ぼけて身を守ろうとすることがあること、夜に寝かせるために昼間起こし続けてもうまくいかずストレスになること。
- 10 facts about cats and sleep(Cats Protection・掲載日の記載なし・英語)— 参照日 2026-10-12 / 使った箇所: 明け方と夕方によく動き、昼の真ん中と夜中に眠ることが多いこと(早朝に起こされる理由)、雨の日や暗い日によく眠るように見えること、いびきのような音はのどの奥(軟口蓋)がゆるんで出ること。
- Do cats sleep more in winter?(Cats Protection・掲載日の記載なし・英語)— 参照日 2026-10-12 / 使った箇所: 寒い季節に体温を保つためによく眠る猫がいるが、すべての猫ではないこと、寝床は乾いていて隙間風の当たらない場所にすること(猫のために暖房をつける必要はないこと)。
- Do cats dream? Exploring feline sleep(Cats Protection・掲載日の記載なし・英語)— 参照日 2026-10-12 / 使った箇所: ノンレム睡眠(体が休む)とレム睡眠(脳の活動が高まる)をくり返すこと、レム睡眠中の動き(ヒゲ・耳・足・目の動き、小さな声)は多くが正常なこと、夢を見ているかは確かめられていないこと、子猫はレム睡眠の割合が多く脳の発達に関わると考えられていること、獣医師に相談したい様子(眠り方の急な変化、眠る量の大きな増減、眠っている間の激しい・長い・くり返す動き、眠っている間の呼吸の異常、眠っている間の失禁)、動画を撮って見せること。
- Why do cats sleep so much?(PDSA・2022年11月・英語)— 参照日 2026-10-12 / 使った箇所: 薄明薄暮性の説明(明け方と夕暮れにもっとも活発で、狩りの本能による)、睡眠時間は平均15時間で20時間眠る猫もいること、子猫と高齢猫は20時間近く眠ることがあること、短い眠りをくり返すこと、眠る時間を左右する条件(年齢・体調・退屈・天気・性格・外に出るか)、眠りの不足のサイン(落ち着きがない・怒りっぽい・混乱)と病気にかかりやすくなること、静かで床より高い寝場所、早朝に起こされるときの夕方の遊び、眠り方の急な変化が病気のサインのことがあること。
- Low energy (lethargy) in cats(PDSA・2020年6月・英語)— 参照日 2026-10-12 / 使った箇所: 元気がない状態が24時間を超えたら連絡し、ひどければ急ぎの予約を取ること、原因に膿んだかみ傷・腎臓病・糖尿病・中毒などがあること。
- How to: Record a resting respiratory rate(PDSA・2021年11月・英語)— 参照日 2026-10-12 / 使った箇所: 安静時の猫のふつうの呼吸数が1分あたり16〜40回であること、夢を見ているときは呼吸が速くなるので眠っていて夢を見ていないときに数えること、胸の上下を1回として15秒数えて4倍すること。
- Seizures in cats(International Cat Care・2025年9月更新・英語)— 参照日 2026-10-12 / 使った箇所: 猫の発作の多くがくつろいで静かに休んでいるときに起こること、全身の発作のサイン(突然倒れる・意識がなくなる・4本の足の激しい震え・突っ張る・漕ぐ動き・口の動きや顔のひきつり・よだれ・おしっこや便をもらす)と多くは1〜3分であること、発作の前後の様子(前ぶれのよだれや落ち着きのなさ、後のふらつき・見当がつかない・目が見えないような様子・ぐったり)、体の一部だけの発作のサイン、5分を超える発作や続けて起こる発作はすぐ連絡すること、発作中は猫に触れず落下を防ぎ時刻を確かめること、記録と動画が役立つこと。
- Hyperthyroidism in cats(International Cat Care・2025年9月更新・英語)— 参照日 2026-10-12 / 使った箇所: 中高齢の猫に多く7歳未満ではまれなこと、典型的なサイン(痩せる・よく食べる・水をよく飲む・活動的で落ち着きがない・怒りっぽい)、暑さを嫌がって涼しい場所を選ぶ猫がいること。
- Loving Care for Older Cats(コーネル大学猫健康センター・掲載日の記載なし・英語)— 参照日 2026-10-12 / 使った箇所: 高齢猫はよく眠るようになることがあるが、変化を年のせいと決めつけないこと、寝床を隙間風の当たる場所に置かないこと、すばやく動けない猫は熱すぎるとやけどをするおそれがあり「暖かく、でも熱くなく」すること、段差・スロープ、視力の落ちた猫への常夜灯、高齢猫は決まった毎日を好むこと、眠り方の変化を含む行動や体の変化があれば獣医師に診てもらうこと。
- Cognitive Dysfunction(コーネル大学猫健康センター・掲載日の記載なし・英語)— 参照日 2026-10-12 / 使った箇所: 認知機能の低下のサインが10歳以上の猫で目立つこと、そのサインに眠りすぎ・眠りと目覚めのリズムの乱れ・夜中に多い大きな鳴き声が含まれること、夜中に鳴くのは甲状腺機能亢進症や高血圧の猫で比較的よくみられること。
- Cardiomyopathy(コーネル大学猫健康センター・掲載日の記載なし・英語)— 参照日 2026-10-12 / 使った箇所: 心筋症で胸に水がたまると呼吸が速く苦しそうになること、速い・苦しそうな呼吸はすぐに対処が必要な緊急事態であること、心不全の猫は安静時の呼吸が1分あたり35回を超えること。
- 2021 AAFP Feline Senior Care Guidelines(米国猫臨床医協会 AAFP・Journal of Feline Medicine and Surgery・2021年・英語)— 参照日 2026-10-12 / 使った箇所: 高齢猫(senior)を10歳を超えた猫とする定義、家で気づける痛みのサイン(寝ている時間が増える・休む場所が変わる・跳び上がらなくなる)、暖かい休み場所・踏み台やスロープ・常夜灯、認知機能の低下はほかの病気や環境の原因を除いて判断すること。
- Prevalence of Disease and Age-Related Behavioural Changes in Cats: Past and Present(Sordoら・Veterinary Sciences・2020年・英語)— 参照日 2026-10-12 / 使った箇所: 11歳以上の猫の飼い主への調査(1995年)で1日の50〜75%を眠る猫が54.8%、75%を超えて眠る猫が39.5%だったこと、2010〜2015年の調査で70.6%が以前より長く眠るようになっていたこと、長く眠るようになったことが関節炎・腎臓病・難聴・視覚障害と関連していたこと。
- Utility of a novel activity monitor assessing physical activities and sleep quality in cats(Yamazakiら・PLoS ONE・2020年・英語)— 参照日 2026-10-12 / 使った箇所: 1〜19歳の飼い猫61匹に活動量計を3週間つけた結果、休息と睡眠の時間が年齢とともに長くなり、増えたのは主に昼(6時〜24時)で、夜(0時〜6時)の変化はごく小さかったこと。
編集部の計算・目安(上記の資料が示した値や基準ではありません)
- 「1日の50〜75%」を「12〜18時間にあたる」としたのは、24時間に割合を掛けた編集部の換算(24×0.5=12、24×0.75=18)。年齢別の表は、上記の資料の記載を編集部が並べ直したもの
- 受診の目安の3段階(すぐ受診/当日中/1週間以内に予約)の区分と症状の振り分けは、PDSAの「24時間」、iCatCareの「5分を超える発作・続く発作はすぐ連絡」、コーネル大学の「速い・苦しそうな呼吸は緊急」、Cats Protectionの「相談したい様子」をもとに、ふぁみもんの既存記事(猫・老猫がご飯を食べないとき、老猫の夜鳴き)の目安とそろえて編集部がまとめたもの。「初めての発作は止まってもすぐ電話」「オス猫がおしっこを出せないときはすぐ受診」「何度も吐くときはすぐ受診」(既存記事の4008・4904にそろえた)「体を押さえたり口に手を入れたりしない」は一般的な安全上の注意
- よくある質問の「40回を超えたらすぐ電話」「35回を超えるのが続けばその日のうちに相談」は、PDSAが示すふつうの範囲(16〜40回)の上限と、コーネル大学の「心不全の猫は安静時35回超」をもとにした編集部の目安。見分け表のレム睡眠の列の「呼ぶと目を覚ます」は、iCatCareの「意識がなくなる」と対にした編集部の目安。「3日分のメモ」「ヒーターや湯たんぽは包んで寝床の一部だけに敷き、動けない猫はこまめに確かめる」は編集部の提案
最終更新: 2026年10月14日(更新内容: 新規公開)


