膝の上でくつろぐ猫の耳をのぞいたら、奥に茶色い汚れが見えた。綿棒で取ってあげたくなる場面ですが、健康な猫の耳は、ふつう掃除をしなくてもきれいに保たれます。気にかけたいのは汚れの量より、黒っぽい耳垢、かゆがる、においがする、頭を振る、耳を触られるのを嫌がるといった変化です。頭が片側に傾く、ふらつく、目が左右に揺れるときは、耳を触らずに今すぐ動物病院へ電話してください。急ぐ度合いは、次の診察時間内・その日のうち・今すぐの3段階です。
まず結論:耳掃除は基本不要、耳垢・かゆみ・痛みは3段階の急ぎ方で受診
健康な猫の耳は定期的な掃除が要らず、黒っぽい耳垢・かゆみ・におい・頭を振る・赤みや痛みのどれかがあれば、掃除せずに動物病院で診てもらいます。
外耳炎とは、耳の穴(外耳道)の内側の皮膚に炎症が起きた状態のことで、猫の耳の穴の病気ではいちばん多いものです。耳ダニは、その原因の代表です。
| 耳の様子 | 考えられること | どうする |
|---|---|---|
| 内側の皮膚が赤くない、においがない、汚れは入り口に少し | ふつうの耳 | 掃除しない。ときどき見るだけ |
| 入り口の目に見える汚れだけが気になる(かゆみ・においはない) | ふつうの耳のことが多い | 指の届く入り口だけを、乾いたコットンやガーゼでそっと拭く |
| 黒っぽい・こげ茶色の耳垢が増えた、耳をかく、頭を振る | 耳ダニ、外耳炎 | 掃除せずに、次の診察時間内に受診する |
| 耳を触られるのを嫌がる、赤く腫れている、膿や汁が出る、においが強い、耳たぶ(耳の外に立っている薄い部分)がぷっくり腫れた | 痛みのある外耳炎、耳血腫 | その日のうちに電話して受診する |
| 耳が熱いうえに、隠れる・食べない | 熱があることがある | その日のうちに電話する |
| 頭が片側に傾く、ふらつく、目が左右に揺れる、顔の片側が動かない | 中耳炎・内耳炎、脳や神経の病気 | 今すぐ電話する(夜間・休日も) |
耳ダニかどうかは、耳垢の色だけでは決められません。動物病院では、耳垢を少し取って顕微鏡でダニや卵を探します。
健康な耳は、自分で汚れを外へ送り出している
猫の耳の穴の皮膚は、耳垢や古い皮膚を少しずつ入り口へ運ぶ仕組みを持っていて、健康な耳ならこの働きで汚れが外へ出ていきます。
獣医師向けのMSD獣医マニュアルは、掃除のしすぎを、外耳炎を悪くするきっかけのひとつに挙げています。
猫の耳の穴は人より深くできています。音を集めるのには向いていますが、汚れや耳垢がたまりやすい形でもあります。それでも、耳のトラブルは犬より少なめです。

耳をのぞくのは、なでているついでで十分です。明るいところで耳の内側の皮膚の色、湿り気、かさぶた、毛が抜けていないか、においを見て、ふだんと違えば早めに診てもらいます。左右を比べると、片方だけの変化に気づきやすくなります。
垂れ耳の猫・耳垢がたまりやすい猫
スコティッシュフォールドのような垂れ耳の猫や、外耳炎をくり返している猫は、かかりつけから家での耳の洗い方と回数を教わることがあります。その場合は、教わった方法と回数を守ります。自分の判断で回数を増やさないでください。
拭くなら指の届く入り口だけ、綿棒は使わない
入り口の汚れが気になるときは、乾いたコットンやガーゼを指に巻き、指が届くところまでをそっと拭くだけにして、綿棒は耳に入れません。
PDSAも、治療中に家で耳を掃除するときでさえ綿棒は使わないよう勧めています。
- 猫がくつろいでいるときに、膝の上や床で、猫の顔を自分と反対に向けて座らせる
- 耳の先を軽くつまんで、耳の内側が見えるように少し後ろへ倒す
- 指に巻いたコットンで、耳の内側のくぼみと入り口に見えている汚れを、内側から外側へなでるように拭く
- 指が入らない奥には進まない。汚れが残っても、追いかけない
- 終わったら、なでるかおやつでほめる。もう片方の耳は、猫が嫌がらなければ続ける
嫌がって頭を振る、逃げようとするときは、その日はそこでやめます。片耳で終えて、もう片方は翌日にしてもかまいません。歯磨きと同じで、触られることに慣れていない猫は、耳のまわりをなでるところから少しずつ慣らすと、受診や点耳薬のときも楽になります。
耳に使わないもの・しないこと
- 綿棒、ピンセット、人の耳かき
- オキシドール(過酸化水素水)や酢。炎症のある耳を刺激して分泌物を増やし、細菌や酵母が増えやすくなります(MSD獣医マニュアル)
- 市販の洗浄液を、病院で診てもらう前に自己判断で使う
- 赤い・腫れている・痛がる耳を、家で拭いたり洗ったりする
- 家庭用のノミ取りスプレーを猫の体や耳に使う

耳の洗浄液や点耳薬は、鼓膜が破れていないかを獣医師が確かめてから使うものです(MSD獣医マニュアル)。
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耳垢の色とにおいは、病院へ行く合図になる
耳垢が黒っぽい・こげ茶色で量が増えた、においが強い、膿や汁が出るときは、耳ダニや外耳炎のサインのことがあるので、病院で耳の中を診てもらいます。
| 見るところ | ふつうの耳 | 耳ダニを疑う | ほかの外耳炎を疑う |
|---|---|---|---|
| 耳垢 | 入り口に少し見える程度 | 黒っぽい・こげ茶色で、コーヒーのかすのようにぼろぼろしている | 量が増える、べたつく、膿や汁が混じる |
| におい | ほとんどしない | することがある | することが多い |
| かゆみ・しぐさ | ない | 強くかく、頭を振る、耳が垂れる。両耳に出やすい | かく、頭を振る、触ると嫌がる。片耳のことも両耳のこともある |
| 皮膚 | 赤みや腫れがない | 赤い、腫れる、かき傷やかさぶた | 赤い、腫れる、かさかさする |
| かかりやすい猫 | — | 子猫、迎えたばかりの猫、ほかの猫と暮らす猫 | アレルギーのある猫、耳の中にできものがある猫など |
表の「ほかの外耳炎」は、アレルギー、耳に入った草の種などの異物、耳の中のポリープなどがもとになり、そこに細菌やカビの一種(酵母)が増えて起こります(PDSA)。耳ダニの耳でも、あとから細菌が増えると、表の「ほかの外耳炎を疑う」の列の様子が重なります。黒い耳垢を見て「耳ダニだ」と決めて市販品を使うと、ほかの原因を見落とすことがあります。
病院では、耳鏡という器具で耳の穴と鼓膜をのぞき、綿棒で取った耳垢を顕微鏡で見て、ダニ、細菌、酵母を探します。痛がる猫や耳垢で詰まっている猫は、鎮静や麻酔をかけて診ることもあります(MSD獣医マニュアル)。受診の当日は耳を拭かずに連れていくと、耳垢をそのまま調べてもらえます。
耳ダニは子猫に多く、治療は動物病院の駆除薬
耳ダニ(ミミヒゼンダニ)は耳の穴の奥にすみつく小さなダニで、どの年齢の猫にもつきますが子猫にいちばん多く、治療には動物病院で処方される駆除薬を使います。
うつる経路で多いのは、ほかの猫からです。ダニは家の中や庭などでも数か月生きられるので、外に出ない猫でも、家の中に残っていたダニからうつることがあります(PDSA)。耳ダニは強いかゆみを起こし、頭を振る、耳をかき続ける、耳が垂れるといった様子が出ます。ひどくなると耳の中が化膿し、鼓膜が破れることもあります(MSD獣医マニュアル)。
かきこわしたり頭を振ったりしているうちに、耳たぶの中の血管が切れて血がたまり、耳たぶがぷっくり腫れることがあります。これを耳血腫といいます。放っておいても数か月かけて引いていきますが、耳たぶが縮れて形が変わりやすく、病院では、手術で中の血を抜いて洗う処置などを行います(MSD獣医マニュアル)。
耳ダニの治療で病院が行うこと(主なもの)
- 首の後ろなどにつける滴下薬(スポットオン)や飲み薬、耳に直接入れる薬で、ダニを駆除する。1回で終わらず、何回か続けることがある
- 家での耳の掃除のやり方を教え、耳の洗浄液を処方する
- 炎症や痛み、細菌の増殖があれば、点耳薬などで手当てする
- 決められた日に再診し、治りきる前に治療をやめないようにする
ドラッグストアや通販には「耳ダニに」とうたう商品もありますが、処方なしで買えるものは、動物病院で処方される薬より効き目が劣ることが多いとされています(PDSA)。病院では、耳ダニ以外の問題が耳にないかもあわせて診てもらえます。治療を始めてかゆみが引いても、処方された薬は最後まで使い切ります。
多頭飼いでは、同居の猫と犬もいっしょに治療する
耳ダニの猫がいる家では、症状のない子も含めて同居の猫と犬すべてをいっしょに治療し、寝床やブラシなど身のまわりの物も洗います。
ダニは体から離れてもしばらく生きられるので(MSD獣医マニュアル)、1匹だけ治しても、ほかの猫から戻ってくることがあります。受診のときは、同居している猫と犬の数を伝え、全員分の薬が必要か相談してください。
- ベッド、毛布、ブラシなどの手入れ用品は、高温で洗う(PDSA)
- 部屋にノミ・ダニ用の家庭用スプレーを使う場合は、製品の表示に従い、猫を別の部屋に移して、薬剤が乾いて換気が済むまで戻さない。猫の体や寝具には絶対にかけない。ペルメトリンを含む製品は猫に強い毒性があり、観賞魚や小鳥にも危険です(PDSA)
- 新しく迎えた子猫や保護猫は、先住猫と触れ合う前に動物病院で耳も診てもらう
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耳が熱いだけでは、熱があるとは限らない
猫の平熱は直腸で38.1〜39.2℃と人より高いので、耳が温かいだけでは熱とは言えませんが、耳が熱いうえに隠れる・食べないといった様子があれば、その日のうちに動物病院へ電話します。
熱がある猫は、触ると熱い(とくに足先・耳・顔)、隠れる、食べたがらない、震える、呼吸がふだんより速い、といった様子を見せることがあります(PDSA)。暖かい部屋で眠っていたあとや、遊んだあとに耳が温かいだけで、食べる・動くがふだんどおりなら、涼しい部屋で少し休ませてから、もう一度触って比べます。
熱くなっているのが片方の耳だけで、その耳をかく、においがする、赤く腫れているときは、体の熱より耳そのものの炎症を考えます。外耳炎では、耳のまわりが熱を持って腫れることがあります(PDSA)。この場合は、冒頭の表のとおり、その日のうちに動物病院へ電話して受診します。
暑い部屋や車の中にいたあとで、耳が熱くハアハアと口で息をしているときは、熱中症を疑います。涼しい部屋に移して体を冷やしながら、すぐ動物病院に電話してください。冷やして落ち着いたように見えても、そのまま診てもらいます。濡れタオルで体をくるむと熱がこもるので避けます。ぐったりしているときは、夜間・休日を問わず今すぐ向かいます。冷やし方は、猫の呼吸が速いときの記事にまとめています。
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頭が傾く・ふらつく・目が揺れるなら今すぐ電話
頭が片側に傾く、ふらつく、目が左右に小刻みに揺れるのは、耳の奥(中耳・内耳)や脳の病気でバランスがくずれたサインで、夜間・休日でもすぐ動物病院へ電話します。
耳の穴の炎症が鼓膜の奥へ広がると、中耳炎になります。猫では、耳の奥にできるポリープが原因になることも少なくありません。中耳炎がさらに内耳へ及ぶと、バランスがとれなくなったり、耳が聞こえなくなったりします。外耳炎より重く、傷んだところが元に戻らないこともあります(MSD獣医マニュアル)。
- 頭が片側に傾いたまま戻らない、傾いた側へ回る
- ふらつく、立ち上がれない、ジャンプに失敗する、転ぶ
- 目が左右に小刻みに揺れる
- 顔の片側が垂れる、まばたきができない、片方のまぶたが下がる・瞳が小さいまま
治療を早く始めるほど、治りがよくなります(MSD獣医マニュアル)。耳ダニの耳が悪化して起こることもあれば、耳とは関係のない脳の病気のこともあり、家では見分けられません。猫を高いところに上げず、狭い部屋かキャリーで落ち着かせてから向かってください。けいれんしている、ぐったりしているときも同じく今すぐです。
よくある質問
猫の耳ダニは放置しても自然に治る?
自然に治ると考えず、動物病院で駆除薬を処方してもらってください。頭が傾く、ふらつくときは、夜間・休日でもすぐ電話します。そのままにすると、強いかゆみで耳を傷つけたり、耳たぶに血がたまったり、耳の奥まで炎症が広がったりすることがあります。
猫の耳ダニは人にうつる?
猫の耳ダニが人にうつることはきわめてまれですが、ありえないわけではありません(PDSA)。家族に耳や皮膚のかゆみ、発疹が出て心配なときは、猫の治療とは別に、人の医療機関に相談してください。猫から人にうつる皮膚の病気については、下の記事にまとめています。
室内飼いの猫でも耳ダニになる?
なります。家でできる予防は、新しく迎えた猫や保護猫を先住猫と会わせる前に動物病院で耳も診てもらうことと、ノミの予防を定期的に続けることで、PDSAはノミの予防が耳ダニの予防にもなるとしています。耳ダニに効く成分を含まないノミの薬もあるので、どの薬を使うかはかかりつけに相談してください。
あわせて読みたい猫から人にうつる病気10種と予防|歯周病はうつる?
今夜、なでるついでに両耳をのぞいてみる
今夜、猫がくつろいでいるときに、明るいところで両耳の内側の色とにおいを確かめ、ふだんの耳を覚えておいてください。それが、次に黒い耳垢を見つけたときの比べる元になります。そのときは、耳を拭かずに動物病院へ連れていってください。
この記事について
ふぁみもん編集部が、公開されている資料をもとに執筆・編集しました。文章の下書きと公開前の点検に生成AIを補助として使い、採否と最終判断は編集部が行っています。獣医師など資格を持つ専門家の監修は受けておらず、生成AIによる点検は専門家の確認には当たりません。一般的な情報であり、個々の猫の診断・治療はかかりつけの動物病院の判断を優先してください。点検の手順と訂正の方針は編集方針に、誤りのご指摘はお問い合わせへお願いします。本文の写真は生成AIで作ったイメージです。
参考資料
- Otitis Externa (External Ear Infection) in Cats(MSD獣医マニュアル 飼い主向け版・2026年2月全面改訂・英語)— 参照日 2026-11-02 / 使った箇所: 外耳炎が猫の耳の穴の病気でいちばん多く、耳の穴の内側の皮膚が炎症を起こした状態であること、サイン(頭を振る、におい、赤み、腫れ、かく、分泌物が増える、かさかさした皮膚)、原因(寄生虫、異物、アレルギーに細菌・酵母が加わる)、耳鏡での診察と耳垢を顕微鏡で見て細菌・酵母・ダニを探すこと、鎮静や麻酔が要る場合があること、耳ダニは駆虫薬で治療すること、獣医師が再診で治療を早くやめないようにすること、オキシドールや酢のような家庭療法は炎症を刺激し分泌物を増やして細菌・酵母の感染を招きやすくするので使わず、獣医師が勧める製品と方法だけを使うこと、耳の皮膚の温度・色・湿り気・分泌物・かさぶた・脱毛を定期的に見て変化があれば早めに受診すること、獣医師に言われていなければ健康な猫はふつう定期的な耳掃除を必要としないこと。
- Otitis Media and Interna in Cats (Middle and Inner Ear Infections)(MSD獣医マニュアル 飼い主向け版・2026年2月全面改訂・英語)— 参照日 2026-11-02 / 使った箇所: 中耳炎の多くは外耳の炎症の広がりで起こり、猫ではポリープもよくある原因であること、内耳炎でバランスの問題や難聴が起こり、外耳炎より重く元に戻らないことがあること、サイン(頭を傾ける、ふらつく、立ち上がる・歩くのが難しい、目が左右に揺れる、顔面神経のまひ、瞳が小さいまま、まぶたが下がる)、バランス・歩行・ジャンプの問題は早めの受診が必要なこと、早い治療が結果をよくすること。
- Ear Structure and Function in Cats(MSD獣医マニュアル 飼い主向け版・2026年2月全面改訂・英語)— 参照日 2026-11-02 / 使った箇所: 猫の耳の穴は人より深く、音をよく集めるが汚れや耳垢をため込みやすく、犬よりは問題が少ない傾向であること、耳の分泌物を顕微鏡で見てダニ・酵母・細菌を調べること。
- Disorders of the Outer Ear in Cats(MSD獣医マニュアル 飼い主向け版・2026年2月全面改訂・英語)— 参照日 2026-11-02 / 使った箇所: 耳血腫がかいたり頭を振ったりして血管が切れて起こり、耳の感染がきっかけになりやすいこと、手術で中を抜く処置があること、放っておいても数か月で引くが耳たぶが縮れて変形しやすいこと、耳ダニによるものは外耳炎のよくある原因であること、ダニは体から離れてもしばらく生きるので寝具やブラシを洗い同居の猫と犬もすべて治療すること。
- Mite Infestation (Mange, Acariasis, Scabies) of Cats(MSD獣医マニュアル 飼い主向け版・2026年6月更新・英語)— 参照日 2026-11-02 / 使った箇所: 耳ダニはミミヒゼンダニによるもので、ふだんは耳の穴の奥にいること、頭を振る・耳をかく・耳が垂れること、かゆみが強いことがあること、重いと耳の中が化膿し鼓膜が破れることもあること、耳か全身に使う薬で治療し、獣医師が薬と耳の掃除の指示を含めた治療計画を立てること、接触のある動物も治療すること。
- Mange in Dogs and Cats(MSD獣医マニュアル 獣医師向け版・2023年3月全面改訂・2025年5月最終更新・英語)— 参照日 2026-11-02 / 使った箇所: 耳ダニがとくに猫で外耳炎のよくある原因であること、こげ茶色の耳垢がたまること、首などにつける滴下薬(セラメクチン・モキシデクチン)や耳に直接入れる薬で治療すること。
- Otitis Externa in Animals(MSD獣医マニュアル 獣医師向け版・2025年9月全面改訂・2026年4月最終更新・英語)— 参照日 2026-11-02 / 使った箇所: 正常な耳では耳の穴の皮膚の動きが自然の掃除の仕組みになっていること、掃除のしすぎが外耳炎の二次的な原因に挙がっていること、猫では耳垢が黒っぽい「コーヒーのかす」のようなら耳ダニを強く疑うこと、耳垢のダニ・卵・幼ダニを顕微鏡で調べることが勧められていること、検査の試料は掃除の前に取ること、耳に薬を使う前に鼓膜が破れていないか確かめること。
- Ear mites in cats and kittens(PDSA・2020年8月掲載・英語)— 参照日 2026-11-02 / 使った箇所: 耳ダニは強いかゆみと耳垢の増加、耳の感染を起こし、どの年齢の猫にもつくが子猫に多いこと、ほかの猫からうつることが多いが家や庭などでも数か月生きること、両耳に出やすくこげ茶色の耳垢が多いこと、耳ダニを疑ったら獣医師に連絡すること、駆除薬(飲み薬や滴下薬)を何回か使うことがあること、同居の猫と犬も治療すること、病院で処方された洗浄液で掃除し綿棒は使わないこと、寝具や手入れ用品を高温で洗うこと、家庭用ノミ取りスプレーは動物に直接使わず、含まれるペルメトリンが猫・魚・鳥に強い毒性を持つこと、処方なしで買える製品は処方薬より効き目が劣ることが多いこと、ノミの定期的な予防が耳ダニの予防にもなること、人が耳ダニにかかるのはきわめてまれだがありうること。
- Ear infections in cats(PDSA・2023年1月掲載・英語)— 参照日 2026-11-02 / 使った箇所: 耳の感染は耳ダニ・ノミ・アレルギー・けが・草の種などの異物・ポリープなどがもとになり細菌や酵母が増えて起こること、外耳の感染のサイン(かゆみ、耳のまわりの熱と腫れ、痛み、におい、頭を振る、耳たぶの腫れ、分泌物)、中耳・内耳では頭の傾き・バランスの喪失・目の揺れが出ること、処方された点耳薬を最後まで使うこと、耳の問題に気づいたらすぐ獣医師に連絡すること。
- High temperature (fever) in cats(PDSA・2020年4月掲載・英語)— 参照日 2026-11-02 / 使った箇所: 熱がある猫は触ると熱い(とくに足先・耳・顔)・隠れる・食べたがらない・震える・呼吸が速いことがあること、熱があると思ったら獣医師に連絡すること。
- Normal Rectal Temperature Ranges(MSD獣医マニュアル(Merck Veterinary Manual)獣医師向け版・2024年9月最終更新・英語)— 参照日 2026-11-02 / 使った箇所: 猫の直腸温の正常範囲が38.1〜39.2℃であること。
編集部の計算・目安(上記の資料が示した値や基準ではありません)
- 結論の受診のサイン(黒っぽい耳垢・かゆみ・におい・頭を振る・赤みや痛み)と、最初の表の急ぐ度合い(かゆみ・黒い耳垢は次の診察時間内、痛み・腫れ・膿はその日のうちに電話)は、資料が挙げるサインを編集部がまとめた目安です。PDSAは耳の問題に気づいたらすぐ連絡するよう勧めています
- 「頭が傾く・ふらつく・目が揺れるなら夜間・休日も今すぐ電話」は、MSD獣医マニュアルが「早めの受診」としているところを、サイト内のFIPの記事(ふらつき・けいれんはすぐ受診)と病気のサインの記事(けいれん・ぐったりは今すぐ)にそろえて、編集部が安全側に置いた線です
- 「耳が熱いうえに隠れる・食べないならその日のうちに電話」「熱中症を疑うときは冷やしてすぐ電話、ぐったりなら今すぐ」は、サイト内の病気のサインの記事・呼吸が速いときの記事と同じ線です。熱中症の冷やし方(涼しい部屋に移して冷やす、濡れタオルで体をくるまない)も、呼吸が速いときの記事の公開文と同じ線で、上記の資料の記載ではありません。「暖かい部屋や遊んだあとは休ませてから触り直す」「片耳だけ熱いなら耳の炎症を考える」は、資料の記載をもとにした編集部の目安です
- 耳垢の見分けの表は、資料の記載を編集部が並べ直したもので、資料が示した分類ではありません。「ふつうの耳」の列(入り口に少し見える程度・においがほとんどない・赤みや腫れがない)は、資料が挙げる異常のサインがない状態として編集部が書いたものです
- 入り口を拭く手順(拭くのは指が届くところまでとすることを含む)、嫌がったらやめる・片耳ずつでよい、受診の日は耳を拭かずに連れていく、部屋にスプレーを使うときは猫を移し、薬剤が乾いて換気が済むまで戻さない・寝具にかけない、「1匹だけ治しても、ほかの猫から戻ってくることがある」、耳ダニに効く成分を含まないノミの薬もあること、新しく迎えた猫は先住猫と触れ合う前に耳も診てもらう、垂れ耳の猫の扱い、ふらつく猫を狭い部屋かキャリーで落ち着かせる、は資料の考え方をもとに編集部がまとめた一般的な注意です
最終更新: 2026年11月3日(更新内容: 新規公開)


