猫のFIP(猫伝染性腹膜炎)とは|症状・診断・治療と多頭飼い

動物病院で「FIPの可能性があります」と言われたあと、聞きそびれたことに帰宅してから気づくこともあります。診察で聞き返しておくとよいことは、診断の節の囲みに書き出してあります。FIPのもとになる猫コロナウイルスはとてもありふれたウイルスですが、感染した猫のうちFIPを発症するのは約5〜12%です。

いま次のどれかに当てはまるなら、この先を読む前に動物病院へ

  • ぐったりしている、呼吸が苦しそう(口を開けて息をする、お腹を大きく動かして息をする)
  • けいれん、ふらついて立てない
  • 何度も吐く、血便が出る、おしっこが出ない

夜間・休日は救急対応の病院へ。ほかの目安は受診の目安の表にまとめています。

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まず結論:FIPは猫コロナウイルスの変異で起こり、感染猫の約5〜12%が発症

FIP(猫伝染性腹膜炎)とは、猫の腸にすむ猫コロナウイルスが体内で変異し、全身に炎症を起こすと考えられている病気で、2歳未満の若い猫に多く見られます。

海外では抗ウイルス薬で回復する猫も多いと欧州猫疾病諮問委員会(ABCD)が報告している一方、日本では猫のFIPを効能とする動物用医薬品が見当たらず、使える治療は動物病院での確認が必要です(詳しくは治療の節)。

FIPの要点(資料: MSD獣医マニュアル、ABCD、米コーネル大学猫健康センター)
項目 分かっていること
原因 猫コロナウイルスが、感染した猫の体内で変異したもの(有力な説。キプロスでは猫同士でうつった可能性が指摘された例もある)
猫から猫へ 猫コロナウイルスは便を介してよくうつる。変異したFIPのウイルスがうつることはごくまれ
多い猫 2歳未満の若い猫、多頭飼いの猫、純血種、オス、最近ストレスを受けた猫
主な症状 熱、食欲の低下、体重の減少。お腹や胸に水がたまる(ウェット型)、目や神経に症状が出る(ドライ型)
診断 1つの検査では決まらず、症状と複数の検査を組み合わせる
治療 海外では抗ウイルス薬で85%超の回復報告(ABCD)。日本では猫のFIPを効能とする動物用医薬品は見当たらず、治療の選択肢は動物病院で聞く

発症の割合は約5〜12%(MSD)のほか、コーネル大は5〜10%、ABCDは通常10%未満とし、感染した猫の1割前後か、それ以下という点は共通しています。

猫コロナウイルスは便でうつるが、FIPそのものはうつりにくい

猫コロナウイルスはトイレの砂などに残った便から猫の口に入ってうつりますが、変異したあとのFIPのウイルスが別の猫にうつるのはごくまれで、FIPはそれぞれの猫の体の中で起こります。

猫コロナウイルスそのものは、ありふれたウイルスです。MSDによると、感染した跡が見つかる猫は、1頭飼いや外で暮らす猫で約15%、多頭飼いの家やブリーダー、保護施設など猫の多い環境では約50〜90%です。経路は、トイレの砂など便で汚れた物に触れたり、便のついた足をなめたりするものがほとんどです。健康な猫の唾液からはまれにしか見つからないため、体を寄せ合うことや食器の共用は主な感染経路ではない、とABCDは説明しています。

うつる相手で見ると、いちばん多いのは母猫から子猫で、子猫が生後5〜8週のころが多い、とコーネル大は説明しています。感染しても多くの猫は症状が出ないか、軽い下痢やくしゃみ程度で自然に落ち着きます。

FIPになるのは、そのウイルスが体の中で性質を変え、白血球の一種に入り込んで全身に広がったときです。例外として、2023年に地中海のキプロスで、新しい型の猫コロナウイルスによるFIPの集団発生があり、猫同士で直接うつった可能性が指摘されています(ABCD)。

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ウェット型はお腹や胸に水がたまり、ドライ型は目や神経に出る

FIPには、お腹や胸に水がたまるウェット型と、目や神経、腎臓などに炎症ができるドライ型があり、どちらも熱や食欲の低下、体重の減少から始まることがよくあります。

型ごとの主な症状(MSD・コーネル大・ABCDより)
型 家で気づきやすい変化 治療をしない場合の進み方
どちらにも共通 元気がない、食欲が落ちる、痩せる(子猫では体重が増えない)、熱が上がったり下がったりする 型によって違う(下の2行)
ウェット型(滲出型) お腹だけが丸くふくらむ。胸に水がたまると呼吸が速く苦しそうになる。白目や歯ぐきが黄色っぽくなる(黄疸)こともある 速い。数日〜数週間
ドライ型(非滲出型) 目の中が濁る、目の中に血が見える、瞳の大きさが左右で違う。ふらつく、けいれん、ふるえ、頭が傾く、行動がいつもと変わる。下痢や嘔吐、便秘が続く ウェット型よりゆっくり。数週間〜数か月

ウェット型とドライ型は、はっきり分かれた別の病気ではありません。両方の特徴をもつ猫もいて、ドライ型だった猫にあとから水がたまることもあります。症状は時間とともに変わるので、一度の診察で決まらなくても、くり返し診てもらうことが大切です(ABCD)。

動物病院で抗菌薬を出されても下がらない熱は、FIPでよく見られる症状で、疑うきっかけの1つになります。一方で、お腹のふくらみや目の濁りは、FIP以外の病気でも起こります。家では見た目だけでFIPかどうかを判断せず、変化をメモして診察に持っていくと、話が早く進みます。メモは、日付、食べた量、体重、気になった様子(お腹が張って見えた、呼吸が速かった、など)の4点で足ります。スマートフォンで動画を撮っておくと、診察で伝えやすくなります。

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かかりやすいのは2歳未満の若い猫と、多頭飼いの猫

FIPはどの年齢の猫にも起こりますが、2歳未満の若い猫に多く(診断された猫の約70%は1歳半未満)、多頭飼いの猫や純血種、オスでも起こりやすい傾向があります。

年齢の偏りは大きく、約半数は生後7か月未満です(コーネル大)。一方で、10歳を超えた高齢の猫も、かかりやすい猫として挙げられています(MSD)。年齢のほかに多いのは、次のような猫です。

  • 多頭飼いの家、ブリーダー、保護施設など、猫が多く集まる環境で暮らす
  • 純血種(例: アビシニアン、ベンガル、バーマン、ヒマラヤン、ラグドール、コーニッシュ・レックス、デボン・レックス。MSD)
  • オス、避妊・去勢をしていない猫
  • 最近のストレス。新しい家に迎えられた、保護施設にいた、避妊・去勢手術、かぜ、ワクチン接種、ペットホテルへの預け入れなど
  • 猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)に感染している(猫白血病ウイルスとの関係は、研究によって結果が分かれる。ABCD)

どれかに当てはまっても、それだけでFIPになるわけではなく、子猫を迎えて手術も済ませた時期がたまたま重なることもよくあります。避妊・去勢手術やワクチン接種も、前後の時期が一時的なストレスとして挙げられているだけで、控える理由にはなりません。ふだんから体重と食欲を記録しておくと、受診したときに変化を伝えやすくなります。

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診断は1つの検査で決まらず、複数の結果を組み合わせる

FIPにはそれだけで確定できる簡単な検査がなく、組織の検査も弱った猫には負担が大きいため、獣医師は症状、血液、たまった水、遺伝子の検査を組み合わせて判断します。

FIPのウイルスとふつうの猫コロナウイルスを簡単に見分ける方法がないため、どの検査にも限界があります。

FIPの診断で使われる主な検査(MSD・コーネル大・ABCDより)
検査 分かること 限界
猫コロナウイルスの抗体検査(抗体価) 過去に猫コロナウイルスに感染したことがあるか 多くの猫が感染したことがあるため、陽性でもFIPとは限らない。FIPなのに低い値の猫もいる
血液検査 リンパ球の減少、貧血、血液中のたんぱく質のバランスの変化(グロブリンが多い、など)、黄疸の数値など、FIPによく見られる変化 ほかの感染症や腫瘍でも同じ変化が出る
たまった水の検査(ウェット型) 黄色く粘り気があり、たんぱく質が多いかどうか。水の中のウイルスの検出 水の性状だけでは決められないが、血液検査より手がかりになりやすい
ウイルスの遺伝子の検査(PCR) 血液・水・組織などに猫コロナウイルスの遺伝子があるか ふつうの猫コロナウイルスとFIPのウイルスを、たいていは区別できない
組織の病理検査 病変の組織の中にウイルスがあるか。確定診断に使う 体に負担がかかるため、弱っている猫では難しいことが多い

FIPの可能性がとても高いと獣医師が判断した場合は、確定を待たずに抗ウイルス薬で試験的に治療を始めることもあります(ABCD)。FIPの猫は数日で良くなることが多く、その反応自体が診断の裏づけになります。

診察で聞いておくと、あとで迷わないこと

  • どの検査で、何が分かったか
  • FIPの可能性はどのくらい高いか。ほかに考えられる病気は何か
  • 追加の検査をする場合、猫の体への負担はどのくらいか
  • 治療を始める場合、どの薬で、どのくらいの期間か
  • 治療期間全体で、費用はどのくらいになりそうか

その場でメモを取るのが難しければ、書き出したものを渡して答えを書き込んでもらう方法もあります。

白紙のノートとペンのそばでくつろぐ猫
写真はイメージです

海外では抗ウイルス薬で85%超が回復、日本での扱いは動物病院で聞く

海外では、抗ウイルス薬と支持療法(点滴や栄養補給など)の組み合わせで85%を超える猫が回復したと報告されていますが(ABCD)、猫用の承認薬はなく、日本で選べる治療は動物病院で確認します。

治療をしない場合、FIPはほとんどが進行します。MSDによると、治療をしなかった場合の生存期間の中央値は9日です。「FIPの可能性がある」と言われたら、治療の相談は数日のうち、遅くとも1週間以内に始めます。お腹や胸に水がたまっている(ウェット型)と言われたら、その日のうちに相談してください(呼吸が苦しそうなら、冒頭の囲みのとおりすぐ受診)。

海外の資料で最も研究が進んでいる薬はGS-441524ですが(コーネル大)、こうした抗ウイルス薬は猫用としては承認されておらず、合法的に使えない国も多くあります(ABCD、MSD)。承認や処方のしくみは国ごとに違うので、海外の報告はそのまま日本には当てはまりません。

日本の状況について、編集部は農林水産省動物医薬品検査所の「動物用医薬品等データベース」を2026年9月21日に検索しました。効能・効果に「伝染性腹膜炎」を含む製品は0件で、FIPの治療に関係する抗ウイルス薬の成分名で検索しても、いずれも0件でした。このデータベースで見る限り、猫のFIPを効能とする動物用医薬品は見当たりません。一方、このデータベースは動物用医薬品の承認や届出の情報を集めたものなので、動物病院で実際にどんな治療を選べるかまでは分かりません。治療の選択肢と費用、通院の回数は、かかりつけの動物病院に聞いてください。

治療を始めたあとは、支持療法が回復を左右します。点滴や栄養の補給、胸にたまった水を抜く処置、痛みを和らげる薬などです。資料では、抗ウイルス薬の治療期間として84日(12週)が多く使われ、42日の治療でも同じくらい効果があったという研究もあります(ABCD)。良くなっても早くやめず(MSD)、やめる前に症状や検査の値が落ち着いたことを確かめます(ABCD)。期間は、薬の種類と猫の状態を見て獣医師が決めます。

治療中は、家で体重を測ることがとくに大切です。回復して体重が増えると、同じ量の薬では足りなくなり、再発につながることがあります(ABCD)。薬の量を決めるのは獣医師なので、家では同じ体重計で決まった時間に測り、記録は診察のたびに持っていきます。

費用は、薬の種類、猫の体重(回復して増えると薬の量も増える)、治療期間、入院や胸の水を抜く処置の有無で大きく変わります。見積もりは、初回の検査費だけでなく、治療期間全体の薬代と通院の回数を含めて聞いておきます。良くなっても途中でやめないことが前提の治療だからです。

治療で避けたいこと

  • ネット通販や個人輸入の薬を、自己判断で使う。こうした規制外の薬は、中身や有効成分の量が分からず、ばらつきも大きいものです(ABCD)。ある調査では、5つの入手先から買ったGC376という薬のどれにも、表示の成分が入っていませんでした
  • 良くなったからと、治療を途中でやめる
  • 回復を約束する宣伝を、そのまま信じる

呼吸が苦しそう・ぐったり・けいれんは、すぐ受診

ぐったりしている、呼吸が苦しそう、けいれんやふらつきがある、何度も吐く、血便が出る、おしっこが出ない。このどれかがあれば、FIPかどうかに関わらずすぐ動物病院へ連れていきます。食べない時間の目安は下の表のとおりです。

受診の急ぎ方(編集部の目安)
様子 急ぎ方
ぐったりしている、呼吸が苦しそう、けいれん・ふらつき、何度も吐く、血便、おしっこが出ない、白目や歯ぐきが黄色い すぐ受診(夜間・休日は救急対応の病院へ)
食べない時間が目安を超えた その日のうちに受診

  • 成猫: 24時間まったく食べない
  • 生後2か月以降の子猫・シニア猫・持病のある猫: 半日(約12時間)まったく食べない
  • 太り気味の猫: 半日ほとんど食べない
  • 生後2か月未満の子猫: 数時間ミルクやご飯を口にしない
お腹が数日でふくらんできた、目の中に血や白い濁りが見える その日のうちに受診(呼吸が速ければすぐ受診)
瞳の大きさが左右で違う、目の色が変わった その日のうちか翌日に受診
食べてはいるが体重が減る、子猫の体重が増えない、元気のない日や熱っぽい日が続く 数日のうちに予約して受診

すでにFIPの治療をしている猫で、新しい症状が出たり、食欲が落ちたりしたときは、治療を受けている動物病院にその日のうちに連絡します。

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多頭飼いでは、トイレを猫の数より1つ多くし、便を1日2回片づける

猫コロナウイルスは主に便でうつり、トイレがその代表的な場所なので、多頭飼いの家では猫の数より1つ多いトイレを置き、便を1日2回取り、週1回は容器ごと洗うのが基本です(ABCD)。

きれいなトイレのそばに座る猫
写真はイメージです

同居猫の多くはすでに猫コロナウイルスに触れていますが(猫の多い環境では約50〜90%に感染の跡)、発症するのはそのうちの1割前後か、それ以下です。家でできるのは、ウイルスの量とストレスを減らすことです。

多頭飼いの家でやること

  • トイレは別々の部屋に分けて置き、食器や水から離す(ABCD)
  • 1部屋に暮らす猫は3頭までにする(ABCD、コーネル大)
  • 猫砂は、固まって飛び散りにくいベントナイトの砂が役立つことがある(ABCD)
  • トイレの容器は、薄めた塩素系漂白剤で消毒できる(猫コロナウイルスは消毒薬や熱で壊れる。MSD)
  • 塩素系漂白剤は製品の表示どおりに薄め、酸性の洗剤と混ぜない。使ったあとはよくすすぎ、乾かしてから戻す
  • 引っ越し、来客の多い時期、新しい猫を迎えることを、同じ時期に重ねないようにする

ABCDは、動物病院でもFIPの猫を隔離病棟に分ける必要はないとしています。ただ、FIPの猫はほかの感染症を併せ持っていることがあり、ある研究ではFIPの猫の27%が猫カリシウイルスを排出していました。同居猫と一緒に過ごさせてよいかも、次の診察で確かめておきたい点です。

症状のない同居猫に抗ウイルス薬を使ってウイルスをなくそうとする方法は、専門家の間でも意見が分かれており、薬の効かないウイルスを生むおそれがあるという慎重な意見もあります(ABCD)。同居猫への投薬は、獣医師と相談せずに始めないでください。

よくある質問

猫のFIPは人にうつりますか?

FIPも、そのもとになる猫コロナウイルスも、人にうつるとはみなされていません(MSD、コーネル大)。猫コロナウイルスは、人の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)とは別のウイルスです。

猫コロナウイルスの抗体価が高いと、FIPになりやすいですか?

健康な猫で抗体価が高いことは、FIPのなりやすさを示すものではありません。陽性は過去に猫コロナウイルスに感染したことを示すだけなので、値の読み方は検査を受けた動物病院で聞き、熱が続く、痩せてきたなどの症状があれば数日のうちに受診してください。

FIPのワクチンはありますか?

海外には鼻に垂らすタイプ(点鼻)のワクチンが1種類ありますが、予防効果がはっきりせず、米国猫臨床医協会(AAFP)などのワクチン指針でも一般には勧められていません。日本の動物用医薬品等データベース(農林水産省動物医薬品検査所)でも、効能・効果に「伝染性腹膜炎」を含む製品は見当たりませんでした(2026年9月21日時点)。

次の診察の前に、聞くことを書き出しておく

診断の節の囲みにある5つの質問を紙に書いて診察で渡すと、検査の結果や治療の期間、費用の聞き漏らしを防げます。治療の相談は数日のうち、遅くとも1週間以内に始め、お腹や胸に水がたまっていると言われたらその日のうちに、呼吸が苦しそうならすぐ受診してください。

この記事について

ふぁみもん編集部が、公開されている資料をもとに執筆・編集しました。文章の下書きと公開前の点検に生成AIを補助として使い、採否と最終判断は編集部が行っています。本文の写真は生成AIで作ったイメージです。獣医師など資格を持つ専門家の監修は受けておらず、生成AIによる点検は専門家の確認には当たりません。一般的な情報であり、個々の猫の診断・治療はかかりつけの動物病院の判断を優先してください。点検の手順と訂正の方針は編集方針に、誤りのご指摘はお問い合わせへお願いします。

参考資料:

  • Feline Infectious Peritonitis(MSD獣医マニュアル(Merck Veterinary Manual)・2024年全面改訂・英語)— 参照日 2026-09-21 / 使った箇所: 猫コロナウイルスの感染の跡がある猫の割合(1頭飼い・外で暮らす猫で約15%、猫の多い環境で約50〜90%)、感染した猫の約5〜12%がFIPを発症すること、FIPのウイルスはうつるとは考えられていないこと、かかりやすい条件(2歳未満・10歳超、多頭飼い、オス、避妊・去勢をしていない、純血種の例、最近のストレス、レトロウイルス感染)、ウェット型・ドライ型の症状と、抗菌薬に反応しない熱、型が重なること、診断に特有の所見がなく複数の検査が必要なこと、抗体価・血液検査・PCR・たまった水の検査の限界、治療薬が多くの国で未承認または合法的に入手できないこと、治療を早くやめないこと、治療をしない場合の生存期間の中央値9日と、ウェット型は数日〜数週間・ドライ型は数週間〜数か月、消毒薬や熱で失活すること、人獣共通感染症のリスクとはみなされないこと、点鼻のワクチンが一般には推奨されていないこと、猫コロナウイルスとは別のコロナウイルスとして人の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を挙げていること。
  • Feline Infectious Peritonitis(ABCD guideline)(欧州猫疾病諮問委員会 ABCD・2026年3月更新・英語)— 参照日 2026-09-21 / 使った箇所: 便を介した感染経路と、唾液・食器の共用が主な経路ではないこと、FIPのウイルスが猫から猫へうつるのはごくまれで、キプロスの新しい型は例外の可能性があること、発症は通常10%未満、2歳未満に多いこと、猫白血病ウイルスとの関係は研究によって結果が分かれ、猫免疫不全ウイルスの感染猫はかかりやすいこと、ストレスの例、症状は時間とともに変わりくり返しの診察が大切なこと、可能性が高いときの試験的な治療と数日での改善、抗ウイルス薬と支持療法で85%超が回復したこと、抗ウイルス薬が猫用に承認されておらず国によって合法的に使えないこと、規制外の薬の中身が不明でばらつくこと(5つの入手先のGC376に成分が入っていなかった調査)、84日と42日の治療期間、体重の増加に合わせた用量調整と再発、トイレの数・置き場所・掃除の回数・猫砂、1部屋3頭まで、動物病院で隔離の必要はないこと、FIPの猫の27%が猫カリシウイルスを排出していた研究、症状のない猫への抗ウイルス薬への慎重論。
  • Feline Infectious Peritonitis(コーネル大学猫健康センター・米国猫臨床医協会(AAFP)・2020年以降改訂・英語)— 参照日 2026-09-21 / 使った箇所: 感染した猫の5〜10%がFIPを発症すること、FIPの約70%が1歳半未満・約50%が生後7か月未満であること、母猫から生後5〜8週の子猫へうつることが多いこと、健康な猫の抗体価の高さはFIPのなりやすさを示さないこと、GS-441524が最も研究された薬であること、1部屋3頭以下、猫から人にうつらないこと、ワクチンが一般には勧められていないこと。
  • 動物用医薬品等データベース(農林水産省動物医薬品検査所)— 参照日 2026-09-21 / 使った箇所: 効能・効果「伝染性腹膜炎」、主成分「GS-441524」「レムデシビル」「モルヌピラビル」での検索結果がいずれも0件だったこと(編集部が検索)。

編集部の目安(上記の資料が示した基準ではありません)

  • 受診の急ぎ方の表と、冒頭の囲みの受診の目安。食べない時間は、成猫24時間、生後2か月以降の子猫・シニア猫・持病のある猫は半日まったく食べない、太り気味の猫は半日ほとんど食べない、生後2か月未満は数時間
  • 太り気味の猫は、早めに相談できるよう「ほとんど食べない」段階から半日を目安にしています(体重の記事と同じ目安です)
  • 治療の相談を始める時期(数日のうち、遅くとも1週間以内。ウェット型と言われたらその日のうち)
  • 家でつけるメモの4点、消毒後にすすいで乾かす手順、費用の見積もりを治療期間全体で聞くこと

最終更新: 2026年9月21日(更新内容: 新規公開)

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