「しっかりキャットフードを食べてるのに急に体重が減ってきた」
特に老猫の場合はこういったケースがみられることが多いですね。
体重管理をはじめ、いろいろなことを気をつけているのに急に痩せてきた・・・なんて時は、大病が隠れている可能性が高いです。
今回は、猫の体重が急に落ちたときに考えられる病気や対処法、体重に関する情報をまとめていきます。
急に猫の体重が減る時に考えられる6つの病気はこれ!
猫の体重減少が病気によって考えられるとき、エサの量は変わらないのに体重が減り続ける場合や急激に体重が減ってしまう場合など、病気によって違いがあります。
以下で、急に痩せてきたときに疑われる6つの病気をまとめます。
①腎不全
これまでより水をたくさん飲むようになって、体重が減っている場合は、腎不全の可能性が考えられます。
腎臓が正常に働かなくなり、尿毒症を併発します。
・元気もなくなり、嘔吐することが多くなることも。
猫は、年齢が高くなるにつれて腎臓病のリスクが高くなりますので、7歳頃から定期検診を受けて、しっかりと予防に備えましょう。
②甲状腺機能亢進(こうしん)症
代謝を促進する甲状腺ホルモンの分泌量に異常が起こる病気で、心臓の活動が激しくなります。
特徴として、大量の便をするようになります。
・一種の興奮状態が続くので、鳴き声が大きくなるなど、異常行動が見られることも。
③肝リピドーシス
脂肪肝とも呼ばれ、脂質代謝異常が起こって、肝臓に脂肪が蓄積した状態になります。
・目や口の粘膜が黄色くなる黄疸も見られる場合もあります。
・一日中眠っているばかりになって、けいれんを起こすことも。
太りすぎていた猫がなにも食べなくなって痩せてきたら、この病気の可能性が高いです。
④猫免疫不全症
猫エイズといった方がわかりやすいですね。
潜伏期間が長く、一度感染すると完治することはなく、発症すると急に痩せ始めます。
・進行すると、さまざまな病気にかかりやすくなります。
・免疫力が低下することによって、体中にガンが発生する場合も。
⑤糖尿病
体内のインスリンの働きが悪くなって、血液中の糖の数値が高くなる病気。
特徴として、尿の回数や量が増えるようになります。
・肝臓が腫れることで、お腹が膨らむことも。
・進行すると、白内障や四肢がえそを起こすこともあります。
⑥ガン・腫瘍
体のいたるところに発症する可能性があり、遺伝的に腫瘍ができやすい体質もあるので、詳しく調べるには検査をたくさんしなければいけない場合もあります。
進行するにつれて、体重が激減していきます。
対処法は・・・病院での化学療法が中心に
病院での検査などで上にまとめたような病気が見つかった場合、ほぼ確実に投薬などでの治療になります。
自然治癒での回復は望めないケースがほとんどで、場合によっては放射線治療や手術をする必要もあるくらいです。
猫ちゃんも人間と同じように治療がすすむことを覚えておきましょう。
猫の時期別平均体重はこのくらい
猫の平均体重は種類によって若干違ってきますが、目安としては、
・生後3か月くらい:約1~1.5kg
・生後6ヵ月くらい:約2.5~3.0kg
・生後1年以降:約3.5~4.5kg
くらいで、年をとってもあまり変化しないのが理想的とされています。
毎日の体重管理の参考にしてみてくださいね。
関連動画:子猫の体重が増えない原因は何?
猫の体重増減の許容範囲はどのくらい?
人間と同じように、猫ちゃんの体重も毎日増減します。
「うちの猫ちゃんの体重が減ってる・・・」と心配になったとしても、次の日は元の体重に戻っていたなんてこともよくある話です。
体重の増減は、元の体重の5%程度で動いているのであれば正常な範囲といえます。
体重の増減には、
・一次的な体調不良
・過食
などが原因となることが考えられます。
しばらく様子をみて体重が戻ってくるようであれば、大丈夫なケースがほとんどなので安心しましょう。
まとめ
季節や体調、年齢などによっても体重の減少がありますが、急激に減ったり、若い猫の場合は、理由もないのに痩せていくといった場合は、なんらかの病気の可能性がとても高いです。
普段から体重管理は欠かさず、健康管理をしっかりするようにしたいですね。
うちの猫ちゃんは、心臓に病気があって一気に体重が落ちてしまったことがあります・・・ほんと、急にあばら骨が出るくらい痩せてしまったので焦りましたね。急に痩せてしまった場合は、同時に元気がなくなってしまうことも多く、それが病院へ連れていく一つのサインにもなりますので、注意してみてあげてくださいね。
コメント