【猫と向き合う】猫のエイズキャリアと過ごす4つの方法

猫のエイズは一度発症すると対処療法のみになってしまうため非常に苦しいですよね。

もし、猫がエイズキャリアだとわかった時に知っておきたいことは沢山あるんです。

知識をしっかりとつけることでいつもと変わらない生活を過ごせることもあります。

「触れると伝染るの?」

「感染したらすぐに命に関わるの?」

などのこともしっかりと学んでおきたいですね。

偏見や誤解が多い猫エイズでは飼い主さんがまず、知識を身につけることが大切なんです。

猫エイズとキャリアについて

猫エイズの正式名称は猫後天性免疫不全症候群です。

人間のエイズとは違うウイルスが引き起こすもので、症状に伴って3つのステージに別れています。

ステージ1 急性期

猫エイズの最も初期の状態である状態です。

感染してから約1ヶ月程度で発熱や白血球の減少、貧血などの症状がおきてしまいます

かならず症状がでるというわけではなく、無症状の猫がいるのも特徴的です。

ステージ2 無症状キャリア期

ステージ1がすぎると健康になにも問題のない無症状キャリア期に変わっていきます。

無症状なので、健康的な生活を過ごせることも多くエイズキャリアということを忘れてしまうほどです。

潜伏期間ですが基本的には約2〜4年ほどとされていますが、場合によっては寿命まで続くこともあります。

この時期にはFIVウイルスを持っている猫としてFIVキャリアと呼ばれることもあります。

ステージ3 エイズ発症期

ステージ3になるとウイルスが猫を内部から攻撃する期間となっていきます。

猫エイズは約5〜12歳の頃に発病するケースが多いです。

免疫力を低下させていくため多くの症状が出てくるのもステージ3の特徴です。

・歯肉炎、口内炎
・脱水、体重減少
・嘔吐、下痢
・貧血、胃腸炎
・感染症
・寄生虫
・腎不全

他にも沢山の病気を引き起こしてしまいます。

もっとも一般的な症状は口内炎や歯肉炎などの歯周病関係と言われています。

口の中を覗いて炎症などがおきていないかチェックするのも良いかもしれません。

猫エイズのキャリアと過ごしても感染しない?

一番最初に気になるのが猫エイズが人間に感染するのかという点です。

ここが一番誤解が多い部分と言っても過言ではありませんね。

結論から言うと人への感染はしないです。

猫エイズとは慢性ウイルスで猫免疫不全ウイルス(FIV)感染症と呼ばれるものです。

免疫力の低下や猫同士のみで感染するのものなので、人への感染はありません。

猫エイズウイルスのキャリアと過ごしても、人間のエイズと種類が違うもので感染しない。

という点をしっかりと知っておくことだけでも大切です。

エイズキャリアの猫は一度発症してしまうと完治は不可能ですが、感染しても発症しなければ普通に過ごすことができます。

発症しないまま寿命を終えることも少なくないためしっかりと知識を付けて向き合っていきましょう。

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猫エイズのキャリアと過ごす4つの方法

①対処療法を行っていく

残念ですが、エイズ自体を直接治すような治療方法・特効薬はありません。
発症を遅らせたり、対処療法で向き合っていくことになります。

病院で定期的に受けられるインターフェロン治療やストレスの緩和がメインです。

インターフェロンの場合は発症を遅らせる対処で、1回3,000〜5,000円程度の費用がかかります。

投与の間隔は獣医師との相談になるので、細かく説明して決めていきましょう。

食事面ではしっかりと健康的な身体を保てるように栄養素を補っていきます。

病気などの予防にも栄養素は必要不可欠なのでしっかりと様子をみてフードを選んでいきましょう。

カロリーの摂りすぎは肥満に繋がり、抵抗力を落としてしまうため適度に栄養素を補給する意識が大切です。

②ウイルスとの接触を避ける

ウイルスとの接触を避けるように過ごすのも大切。

エイズキャリアとなってしまった猫は抵抗力も落ちているため、別の感染症などが引き起こされやすい状態です。

完全室内飼いにすることや、個別で対応できる状態をつくるのがベストですね。

放し飼いをしてしまうと、風邪やその他の病気の原因になってしまいます。

家でゆっくり療養して過ごせる環境作りも一緒に過ごすためには必要不可欠です。

③ワクチンの摂取を行う

エイズのキャリアになってしまった時には、出来る限りワクチンの接種をしておきましょう。

また、猫エイズになっていない猫のためのエイズワクチンもあるので動物病院で相談してみましょう。

ワクチンは予防に特化したものなので、一度なってしまうと効果はありません。

しかし、エイズのキャリアにならないように予防が出来る点は効果的ですね。

最近では様々な種類のワクチンが出てきているので、獣医師に相談してみましょう。

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④ストレスフリーの環境を整える

長く元気に過ごすためにもストレスフリーの環境はとても大切です。

静かで落ち着ける場所を確保したり、遊んであげるようにしましょう。

構いすぎもストレスになるのでほどほどにストレスを発散させてあげるのが良いですね。

過ごす場所やお気に入りの場所などを工夫してあげるのも大切です。

多頭飼いをする時に覚えておきたいこと

猫エイズのキャリアの猫とキャリアではない猫が同居する場合に注意しておきたい所があります。

トイレ、食器の共有はしないという点です。

主に体液などのからの感染のため、エイズウイルスの感染源になりやすいためと言われています。

また、相性によってはそれほど神経質になる必要はありませんが、グルーミングを避けるために別の部屋で過ごすというのも良いですね。

基本的な感染源は、喧嘩や交尾が原因となっています。

接触しないことが感染しないためにも必要不可欠です。

去勢をすることや完全に室内外にして部屋を考えるようにしてみましょう。

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まとめ

過ごし方を工夫すれば、普通の猫と同じように過ごすことができます。

エイズキャリアから発症しないまま、一生を終えることもあります。

猫のエイズは人間には無害なので、環境をを整えて一緒に過ごすことができます。

考え方を変えてみて、ちょっとでも楽しんで過ごせるようにと工夫するのも楽しみになりますね。

難しく考えないで、いつもと同じように過ごせるようにしてみましょう。

ラス
ラス

近所の野良猫との接触など、外によく行く猫ちゃんは猫エイズに感染してしまうリスクも高まります。感染を予防するためにも、やっぱり室内飼いにするのが安心ですね!

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