「猫ちゃんのヒゲ、ついついいたずら心で抜きたくなっちゃう!」
そんな風に思っている人もいるかもしれませんね。
ただ、わざと猫ちゃんのヒゲを抜くのはNGです。
猫のヒゲの役割は、生きていく上で無くてはならないものなんです。
今回は、猫のヒゲの役割や、わざとヒゲを抜いてしまったらどうなるかなどの情報をまとめていきます。
猫のヒゲにある5つの役割
猫のヒゲはただおかざりで生えているわけではありません。
ヒゲの主な役割は、
②空気の流れを察知する
③物の距離感を察知する
④身体の大切な部分を守っている
⑤ヒゲで感情表現をする
があります。
簡単にいうと、高感度のセンサー的な役割を果たすわけです。
例えば、暗くて細い道や狭い場所などでは、空気の流れとヒゲの感覚で、「ここは通れそうだな」とか「こっちに進めば大丈夫」などを判断しています。
さらには、臭いを運んでくる風の向き、湿度や温度変化なんかも分かるそうです。
目などに物が当たりそうになったりした場合などは、ヒゲがあるおかげで危険を察知して、まぶたを閉じたり体をひねって危険を回避するなど、身を守るためにもとっても大切な役割をしています。
また、ヒゲの立ち方で猫の感情が分かったりもします。
猫が生きていく上で、ヒゲはとても重要な役割をはたしているんです。
猫のヒゲは体の神経と密接している
「猫のヒゲでなぜそんなことまでわかるのか?」
人間のヒゲと同じように考えると、とても風向きや空間までわかるとは思えないですよね。
ましてや、バランス感覚を保つ役割まであるとはなかなか理解できないはず。
実は、猫ちゃんのヒゲは体の奥深くの神経と密接につながっているといわれています。
ヒゲがゆれたりすることで、それが体に伝わり、反応するというわけですね。
人間でいうところの「皮膚感覚」に近いものがあるのかもしれませんね。
「ヒゲ」といっても色んな所に生えてるんです
「ヒゲ」と聞くと、主に口元だけと思われるかもしれませんが、猫のヒゲは体のいろんなところに生えています。
・頬っぺた付近
・手足(肉球付近)
などが主なところですね。
以外にも、手足にも生えているのには驚きですね。
ここのヒゲで、地面の感覚などをしっかりと感じて走ったり飛んだりしているわけですね。
猫のヒゲを抜く・折る・切るのは絶対NGなワケ
これだけ大事な機能を持っている猫ちゃんのひげ。
無理に抜く・切る・折れるのは絶対しちゃだめです。
わざと抜いたりすると・・・
・物を食べられなくなる
・目をケガしやすくなる
・上手に遊べなくなる
などの状態になってしまうこともあります。
今まで感知できていたものがいきなりなくなるわけなので、急にバランスが取れなくなったり反射的に動けなくなってしまうのも分かります。
また、「ヒゲの長さがバラバラで気になる・・・」といって切りそろえてしまう人もいるみたいですが、これもセンサーの役割を鈍らせる可能性が高いため、やめましょう。
それだけ、猫のヒゲの役割は重要ということを理解したいですね。
自然に抜けたりするのは心配しなくてOK
「自然に抜けたり折れたりするのは大丈夫なの?」
猫のヒゲは、一定周期で生え変わります。
なので、もちろん自然に抜けることもありますし、ほかの猫ちゃんとじゃれている時にヒゲが折れてしまうことも考えられます。
自然に抜けたりする場合は、急に全部生え変わるわけでもないですし、順番に少しずつ生え変わるため、動けなくなるなどの心配はありません。
「わざと抜く」場合は、当然痛みも伴うわけですし、生え変わりの準備もできていないので、その影響も大きいと考えられます。
自然にヒゲが抜けるのとわざとヒゲを抜くのでは、その影響が大きく違ってくることを忘れないでください。
ヒゲは猫が触られたくない場所の一つ
飼い猫に嫌われたくない場合は、むやみに猫ちゃんのヒゲを触るのはやめましょう。
これだけ大切な役割をしているところなので、触るとイヤーな顔をする猫ちゃんがとっても多いです。
また、触っていた時にひっぱってヒゲを抜いてしまった・・・なんてことになりかねません。
もっと猫ちゃんが触られて喜ぶ場所がたくさんあります。
ヒゲではなく、そういったところをたくさん触って喜ばせてあげてくださいね。
まとめ
猫のヒゲはとても優れたセンサーのような役割をしています。
「ヒゲをわざと抜いたり切ったりするとヤバい・・」という話、1回は聞いたことがあると思いますが、その通りなんです。
人間のヒゲとは役割が違います。同じような感覚でいると猫ちゃんにとんだ災難が降りかかることになってしまいますので、注意してください。
間違っても「邪魔だから全部抜いちゃえ!」なんて思わないようにしましょう。
うちの猫ちゃんも、たまーに生え変わったヒゲが地面に落ちていることがありますが、何ら変わりなく元気に生活しています。
自然に抜けるのとあえて抜くのでは、思いもよらない影響の違いがあるものです。
ついついヒゲを触ったりしてしまいがちですが、大切にしてあげたいですね。
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