子猫用フードの袋が残り少なくなったとき、次も子猫用を買うか、成猫用にするか。ほとんどの猫は生後12か月(1歳)ごろが替えどきで、メインクーンのような大型種はもう少し先になります。食べ始める時期(子猫にカリカリはいつからか)ではなく、子猫用を「いつ卒業するか」の判断をまとめました。
- まず結論:子猫用フードは生後12か月ごろまで、大型種は15〜18か月ごろまで
- 「8〜12か月」と「1歳」、資料で数字が違うのは見る物差しが違うから
- 子猫用を長く続けると太りやすく、早く替えると成長期の栄養が足りなくなるおそれ
- メインクーンなどの大型種は、生後15〜18か月ごろまで子猫用を続けることがある
- 避妊・去勢のあとは量を見直し、切り替えの時期は術後の診察で相談する
- 替えどきは、月齢・体重の伸び・健康診断の3つで決める
- 成猫用は「総合栄養食」で「成猫期」か「オールステージ」と書かれた袋を選ぶ
- 切り替えは7日以上かけて、成猫用を少しずつ増やす
- よくある質問
- 今日、体重を量って記録し、1歳の健康診断で切り替えの月を決める
まず結論:子猫用フードは生後12か月ごろまで、大型種は15〜18か月ごろまで
子猫用フードから成猫用へ替える目安は、ほとんどの猫で生後12か月(1歳)ごろ、メインクーンなどの大型種では生後15〜18か月ごろです。
| 猫の条件 | 成猫用に替える目安 | 出典 |
|---|---|---|
| ほとんどの猫 | 生後12か月(1歳)ごろ。資料によって8〜12か月 | ロイヤルカナン・MSD獣医マニュアル・VCA |
| メインクーンなどの大型種 | 生後15か月ごろ(ロイヤルカナン)、最長18か月ほど(VCA) | ロイヤルカナン・VCA |
| ラグドール・ノルウェージャンフォレストキャットなど | 生後15〜18か月ごろ(メインクーンなどの大型種と同じ目安)。1歳の健康診断で獣医師に相談 | ロイヤルカナン・VCA(大型種の記載を編集部が当てはめ) |
| 避妊・去勢を受けた子猫 | 手術を理由に切り替えを早める目安は資料に見当たらない。術後は太りやすくなるので、量は術後の診察で体重を見ながら決める | PDSA・AAHA/AAFP |
| 年齢の分からない保護猫 | 動物病院で月齢の見当をつけてもらってから決める | ロイヤルカナン |
どの行も「この月に替えなければならない」という期限ではありません。月齢に加えて、体の大きさが成猫に近づいたか、体重の増え方が落ち着いたかを見て決めます。
「8〜12か月」と「1歳」、資料で数字が違うのは見る物差しが違うから
切り替えの月齢は資料によって「8〜12か月」「12か月ごろ」「1歳か成熟のどちらか遅いほう」と違いますが、12か月に寄せればどの資料の目安とも食い違いません。
ほとんどの子猫は、生後12か月ごろには成猫の体の大きさの少なくとも9割まで育ち、このころに成猫用を食べ始めます(フードメーカーのロイヤルカナン)。月齢だけで区切る資料では幅が広く、MSD獣医マニュアルは「8〜12か月のどこか」としています。米国の動物病院グループVCAは体の大きさを物差しにして、「1歳になるか、体が成熟するか、遅いほうに合わせる」という獣医栄養学の専門家の考え方を紹介し、予想される成猫サイズの80〜90%に届いたころを成熟の目安にしています。成熟の目安を80%とするか90%とするかは資料によって違いますが、どちらも1歳前後でそこに届くとしている点は同じです。
体重の記録から見た数字もあります。英国の動物病院の約200万頭の猫の体重記録を分析した研究では、品種を問わない全体の平均で、子猫期の体重の増加が止まるのは生後約13か月(12.8か月)でした。8か月と12か月で迷ったら12か月に寄せ、体重の伸びが落ち着いたのを見て替えるのが、この研究の結果とも合う考え方です(編集部の整理)。
子猫用を長く続けると太りやすく、早く替えると成長期の栄養が足りなくなるおそれ
子猫用フードを1歳を過ぎても続けるとカロリーのとりすぎで太りやすくなり、早すぎる切り替えは成長期に必要な栄養が足りなくなるおそれがあります。
1歳を過ぎた猫にとって、子猫用は栄養が濃すぎることがあり、体重が増えすぎる原因になります。太りすぎは、その先の糖尿病や関節炎にもつながります(VCA・ロイヤルカナン)。反対に、成猫用は子猫向けの栄養バランスではないため、成長期の主食には向きません(ロイヤルカナン)。
切り替えでつまずきやすいこと
- 大型種でもないのに、2歳近くまで子猫用の袋を買い続けている
- 成猫と同じ袋にまとめたくて、生後半年ほどで成猫用に替えてしまう
- 成猫用に替えたのに、子猫用のときのグラム数のまま与えている
成猫用に替えたら、新しい袋の給与量表で体重の行を読み直してください。100gあたりのカロリーはフードごとに違うので、子猫用のときと同じグラム数では多すぎたり少なすぎたりします。
あわせて読みたい猫のご飯の量と回数|体重別の早見表とカロリー計算のやり方
メインクーンなどの大型種は、生後15〜18か月ごろまで子猫用を続けることがある
メインクーンなどの大型種は体が大きく育つまでに時間がかかり、子猫用フードの替えどきが生後15〜18か月ごろまで延びることがあります。
15か月はロイヤルカナン、18か月はVCAの記載です。品種名が出てくるのはメインクーンだけですが、どちらも「メインクーンなどの大型種」として書いているので、ラグドールやノルウェージャンフォレストキャットも同じ15〜18か月ごろを目安に獣医師と相談します。
ラグドールについては、英国の動物病院を受診したラグドールの体重記録を調べた研究で、生後1年は急速に体重が増え、その後も2歳前後まで増え続けていました。2歳まで子猫用を続けるという意味ではなく、体が大きくなる時間が長い品種だという参考です。
大型種や、体が大きくなりそうな雑種の猫では、1歳の健康診断のときに「成猫用にしてよいか」をそのまま獣医師に聞いてください。品種のほかにも成長の早さを左右する要因があり、成熟したかの見極めは獣医師に任せるのが確かです(VCA)。
避妊・去勢のあとは量を見直し、切り替えの時期は術後の診察で相談する
避妊・去勢のあとは太りやすくなるため、成長期の子猫でも術後の診察で体重を量ってもらい、量と、成猫用に替える時期を獣医師と決めます。
英国の動物病院チャリティPDSAは、ホルモンの変化で避妊・去勢後の猫に必要なカロリーが約25%減るとしています。ただしこれは成猫も含めた一般的な説明で、成長期の子猫の量をそのまま25%減らす目安ではありません。米国の猫の獣医師団体AAFPと動物病院協会AAHAのガイドラインも、避妊・去勢のあとは太りやすくなるので、手術の時期は食事を見直すよい機会だとしています。
iCatCareは避妊・去勢を生後4か月ごろに行うよう勧めており、手術の時期は成長期のさなかに当たります。そのため、成長期の子猫の食事を急に減らすのは避けます。避妊・去勢後の猫向けのフードを選ぶときは、袋の成長段階の表示が子猫の月齢に合っているかを確かめます。
あわせて読みたい猫の避妊手術|時期は生後4〜6か月の発情前、費用と術後の過ごし方
替えどきは、月齢・体重の伸び・健康診断の3つで決める
成猫用に替える日を決めるときは、生後12か月が近いか、月ごとの体重の増え方が小さくなってきたか、健康診断で獣医師が成猫用でよいと言ったかの3つを確かめます。

切り替えの前にやること
- 月に1回、同じ時間帯(たとえば朝ごはんの前)に体重を量って記録する。じっとしない子猫は、洗濯かごやキャリーに入れてキッチンスケールに載せ、かごの重さを引く。キッチンスケールの量れる上限を確かめ、超えるときや体重計に乗らない猫は、飼い主が抱いて体重計で量り、自分の体重を引く。前の月より増え方が小さくなってきたら、成長が落ち着いてきた合図
- 1歳前後の健康診断やワクチンの機会に、成猫用にしてよいか、何を選ぶかを聞く(ロイヤルカナンも、切り替えの最初のステップに獣医師への相談を挙げている)
- 年齢の分からない保護猫は、月齢の見当を獣医師につけてもらう
- 今の子猫用フードが7日分以上残っているうちに、成猫用の袋を買っておく。残りわずかで買いに行くと、混ぜながら替える日数が足りなくなる
あわせて読みたい猫の体重の平均と測り方|月齢別の目安、人間換算、減ったときの相談
成猫用は「総合栄養食」で「成猫期」か「オールステージ」と書かれた袋を選ぶ
成猫用を選ぶときは、袋に「総合栄養食」の表示があり、対応する成長段階が「成猫期」か「全成長段階(オールステージ)」になっているかを確かめます。
子猫用フードとは、総合栄養食のうち「幼猫期」「成長期」「グロース」と表示されたもので、成長期向けの栄養基準を満たすように作られたフードです。成猫用は「成猫期」向けの基準に合わせてあり、一般に子猫用よりカロリーが控えめに作られています。
ペットフード公正取引協議会の説明では、総合栄養食には、その商品が対応する成長段階と、体重ごとの給与量・回数を表示することになっています。同協議会の図では、成長期の猫に対応する表示が「幼猫期・成長期またはグロース」、成猫期と高齢期の猫に対応する表示が「成猫期」、すべての時期に対応するものが「全成長段階またはオールステージ」です。
オールステージのフードは成猫期の栄養も満たすので、子猫のころから食べているなら同じ袋を続けることもできます。ただし成長期の基準にも合わせて作られているため、1歳前後で給与量表を読み直し、体重が増えすぎるようなら量や銘柄を獣医師と相談します。「一般食」「副食」と書かれたものは、それだけでは1日に必要な栄養を満たさないので、主食には総合栄養食を選びます。
あわせて読みたい知っておきたいキャットフードの目的~総合栄養食と一般食の違い~
切り替えは7日以上かけて、成猫用を少しずつ増やす
子猫用から成猫用への切り替えは、一晩で入れ替えずに7日以上かけ、成猫用の割合を少しずつ増やしていくのが基本です。
進め方の例は、1〜2日目は子猫用3に成猫用1、3〜4日目は半分ずつ、5〜6日目は子猫用1に成猫用3、7日目に成猫用だけという7日間です(ロイヤルカナン)。VCAは7〜14日、AAHA/AAFPのガイドラインは7〜10日としていて、どれも1週間以上かけます。日ごとのグラム数の計算や、食べないときの戻し方は、切り替えの手順をまとめた記事に詳しく書いています。

切り替えのあいだは便と食欲を毎日見ます。VCAは、軟便、嘔吐、食欲の低下に気づいたら切り替えのペースを落とし、24時間たっても戻らなければ獣医師に連絡するよう勧めています。
切り替えをやめて、すぐ動物病院へ(夜間・休日は救急対応の病院へ電話)
- ぐったりしている
- 繰り返し吐く
- 血の混じった便が出る
その日のうちに動物病院へ
- 水のような便が出る
- 半日(約12時間)を超えて、まったく食べない
1回吐いただけで元気があるときは、上のとおり切り替えのペースを落とします。子猫は体が小さく、食べない時間や下痢の影響を受けやすいので、様子見を重ねないでください。
あわせて読みたいキャットフードの切り替え方|7日間の比率と失敗したときの戻し方
よくある質問
成猫が子猫用フードを食べてしまうときは?
成猫が子猫用フードを毎日食べ続けると、成猫には栄養が濃すぎて、体重が増えすぎる原因になることがあります(VCA・ロイヤルカナン)。器を別々の部屋に置くか、子猫の食事の時間だけ成猫を別の部屋に移し、成猫の体重が増えてきたら動物病院に相談してください。食べる場所の分け方は猫の多頭飼いの記事にもあります。
成猫からシニア猫用フードに切り替えるタイミングは?
シニア用に替える決まった年齢はなく、AAHA/AAFPのガイドラインは7〜10歳を成熟した成猫期、10歳を超えたらシニア期と区分しています。7歳を過ぎたら、健康診断の結果や体重を見て獣医師と決めます。考え方はシニア用フードへの切り替えの記事にまとめています。
子猫が成猫用フードを食べてしまったら?
少し食べた程度なら、すぐ健康に害があるわけではありません(ロイヤルカナン)。吐く、下痢が続く、同居の成猫の療法食を食べたときは、動物病院に相談してください。成長期のあいだは子猫用か全成長段階のフードを主食にし、成猫の器は子猫の届かない場所に移します。
今日、体重を量って記録し、1歳の健康診断で切り替えの月を決める
今日の体重を量ってメモしておき、1歳前後の健康診断にその記録と今のフードの袋(写真でもかまいません)を持っていって、成猫用に替える月と銘柄を獣医師と決めます。
この記事について
ふぁみもん編集部が、公開されている資料をもとに執筆・編集しました。文章の下書きと公開前の点検に生成AIを補助として使い、採否と最終判断は編集部が行っています。獣医師など資格を持つ専門家の監修は受けておらず、生成AIによる点検は専門家の確認には当たりません。一般的な情報であり、個々の猫の診断・治療はかかりつけの動物病院の判断を優先してください。点検の手順と訂正の方針は編集方針に、誤りのご指摘はお問い合わせへお願いします。本文の写真は生成AIで作ったイメージです。
参考資料
- 子猫用フードを成猫に与えないほうがいい理由と成猫用への切り替え方(ロイヤルカナン ジャポン・掲載日の記載なし。フードメーカーの説明)— 参照日 2026-10-05 / 使った箇所: ほとんどの子猫が12か月ごろに成猫用を食べ始め、成猫の大きさの少なくとも90%に達していること、メインクーンは例外で15か月かかること、子猫用を成猫に与え続けると肥満につながること、成猫用を誤って食べてもすぐ害はないが主食には向かないこと、獣医師への相談、年齢の分からない猫は獣医師に相談すること、7日間の比率。
- Feeding Practices in Small Animals(MSD獣医マニュアル・2024年10月更新・英語)— 参照日 2026-10-05 / 使った箇所: 子猫はふつう生後8〜12か月のあいだに成猫用へ移ること。
- Switching your kitten to adult food(VCA Animal Hospitals・掲載日の記載なし・英語)— 参照日 2026-10-05 / 使った箇所: 1歳か成熟した時点のどちらか遅いほうで切り替える推奨、成熟の目安は予想サイズの80〜90%で、ふつう9〜12か月・メインクーンなどの大型の猫では最長18か月、品種以外の要因と獣医師の判断、子猫用は成猫には濃すぎて体重が増えすぎること、7〜14日かけて切り替えること、軟便・嘔吐・食欲低下でペースを落とし24時間で戻らなければ獣医師に連絡すること。
- Calculation of standard bodyweights for dogs, cats, rabbits, and guinea pigs(Becker SDほか・PLOS ONE・2025年・英語。英国の動物病院の約200万頭の猫の体重記録)— 参照日 2026-10-05 / 使った箇所: 猫の子猫期の体重増加が終わるのが生後12.8か月であったこと。
- Demography, common disorders, cause-specific mortality and life expectancy of Ragdoll cats under primary veterinary care during 2019 in the UK(O’Neill DGほか・Companion Animal Health and Genetics・2025年・英語)— 参照日 2026-10-05 / 使った箇所: ラグドールは生後1年で急速に成長し、2歳前後まで体重が増え続けること。
- Cat neutering: a guide to castration and spaying(PDSA・2022年3月公開・英語)— 参照日 2026-10-05 / 使った箇所: 避妊・去勢後の猫に必要なカロリーが約25%減ること(同ページのよくある質問の中の、猫全般についての説明)。
- Neutering your cat(International Cat Care・2025年9月更新・英語)— 参照日 2026-10-05 / 使った箇所: 避妊・去勢を生後4か月ごろに行うよう勧めていること。
- 2021 AAHA/AAFP Feline Life Stage Guidelines(Quimby Jほか・Journal of Feline Medicine and Surgery・2021年・英語)— 参照日 2026-10-05 / 使った箇所: 避妊・去勢は体重の増加と結びつき、食事を見直すよい機会であること、新しい食事へ7〜10日かけて移すこと、ライフステージの区分(子猫期は1歳まで、7〜10歳が mature adult、10歳超がシニア期)。
- 03.ペットフードの目的について・04.総合栄養食とライフステージについて(ペットフード公正取引協議会「表示の基礎知識」)— 参照日 2026-10-05 / 使った箇所: 総合栄養食は対応する成長段階と体重ごとの給与量・回数を表示すること、一般食・副食は別途の栄養補給が必要な旨などを併記すること、ライフステージと総合栄養食の表示の対応(04の図)。
編集部の計算・目安(上記の資料が示した値や基準ではありません)
- 早見表の「生後15〜18か月ごろ」は、ロイヤルカナンの15か月とVCAの最長18か月を並べたもの
- 「8か月と12か月で迷ったら12か月に寄せ、体重の伸びを見て決める」は、MSD・ロイヤルカナン・VCAの記載と体重記録の研究(12.8か月)から編集部がまとめた考え方
- 「月に1回体重を量る」「7日分以上残っているうちに次の袋を用意する」「受診の目安(半日を超えて食べない等)」は、資料の記載に一般的な注意を加えて編集部がまとめたもの。食べない時間の目安は切り替え方の記事の表に合わせた
- 「子猫は体が小さく、食べない時間や下痢の影響を受けやすい」「成長期の子猫の食事を急に減らさない」「成猫の器を子猫の届かない場所に移す」「器を別々の部屋に置く・子猫の食事の時間だけ成猫を別の部屋に移す」「同居の成猫の療法食を食べたときは動物病院に相談する」「1回吐いただけで元気があればペースを落とす(VCAの記載の読み替え)」「体重の量り方(かごやキャリー、キッチンスケールの上限、飼い主が抱いて量り自分の体重を引く)」は資料の記述ではなく編集部が補った一般的な注意
- 「ラグドール・ノルウェージャンフォレストキャットも15〜18か月ごろを目安にする」は、ロイヤルカナンとVCAの「メインクーンなどの大型種」という記載を、ほかの大型種に当てはめた編集部の読み替え。「7歳を過ぎたらシニア用への切り替えを獣医師と決める」は、AAHA/AAFPの区分(7〜10歳が成熟した成猫期)をもとにした編集部の目安
- 早見表は、上記の複数の資料の記載を編集部が並べ直したもの
最終更新: 2026年10月5日(更新内容: 新規公開)


